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「森友学園問題は最終章へ “裸の王様”安倍首相が自爆辞任する日はそう遠くない」(週刊女性)

最近政治づいている上、果敢な政権批判でも注目される『週刊女性』の記事より。

森友学園問題は最終章へ ”裸の王様”安倍首相が自爆辞任する日はそう遠くない | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する

森友学園問題は最終章へ “裸の王様”安倍首相が自爆辞任する日はそう遠くない
週刊女性2017年4月18日号
2017/4/4


「本人が逃げ切れると踏んでいるかわかりませんが、手をつけられないほど子どもっぽくなっています。官邸サイドも手を焼いているようです」
と、ジャーナリストの大谷昭宏氏は明かす。

 本人とは安倍晋三首相(62)のこと。大阪市の学校法人『森友学園』に約8億円引きで国有地が払い下げられていた問題は、籠池泰典前理事長(64)の証人喚問によって安倍首相夫妻に疑惑の目が向けられたままだ。

籠池氏を告発しろ

 100万円を寄付していないのは本当か。昭恵夫人(54)が講演料10万円を受け取っていないのは確かか。夫人付の政府職員が籠池氏に送信したファクス回答が明るみに出たことで、国有地払い下げに関与していないとは言えなくなったのではないか─。

 首相は、もし夫妻の関与があれば辞任し、国会議員も辞職すると約束している。

 野党は「昭恵夫人を国会の証人喚問に呼ぶべきだ」と主張し、安倍首相は「その必要はない」と繰り返して議論は平行線をたどってきた。国会は政府・与党が数の力で牛耳っており、頼みの野党は疑惑追及の攻め手にとぼしい。

 安倍首相の逃げ切りか─。

 そんなムードが漂い始めてきた中、この膠着状態を断ち切ったのは安倍首相だった。

「首相が“籠池氏を偽証罪で告発しろ”と騒ぎ始め、官邸サイドも自民党もストップをかけられない。10年前に政権を放り出したときと同じで、みんなで寄ってたかって……と被害妄想に陥っているようです」(前出の大谷氏)

 首相のスポークスマンである菅義偉官房長官は3月28日、参院決算委員会で籠池氏を告発する可能性について「(証言が)事実と違っていたらそうなる」と答弁。自民党総裁特別補佐の西村康稔衆院議員も同日、偽証の疑いがあるとして「国政調査権の発動も視野に入れる」と同調した。政府、党を挙げて籠池氏を追い込みにかかっている。

「籠池氏を証人喚問したのは衆参両院の予算委員会です。従って偽証罪で告発するのは国会。それなのに官邸と党が息巻いているんです」

 と大谷氏は指摘する。

 議院証言法8条2項は、証人を偽証罪で告発するには委員会か両院合同審査会の出席委員の3分の2以上の賛成を必要としている。しかし、罰則が懲役3か月以上10年以下と重いこともあり、全会一致を慣例としてきた。

「慣例は絶対ではないとして3分の2の賛成で告発を押し切ろうとしている。衆院予算委は与党で3分の2以上の議席を持っている。少なくとも、安倍晋三記念小学校の名前で寄付を集めていた期間の長さと、安倍首相から寄付されたとする100万円の振り込み用紙の記入者については偽証に問えると自信を持っている。あまりにネタが小さくて驚いた」(全国紙記者)

 大阪地検特捜部は籠池氏が国の補助金を不正受給していたとする補助金適正化法違反容疑の告発状を受理。大阪府は3月31日、系列の塚本幼稚園に立ち入り調査するなど“籠池包囲網”は狭まりつつある。

 前出の大谷氏は「首相の籠池氏憎しの暴走は、皮肉にも自分の首を絞めることにつながりかねない」と話す。

偽証罪の告発を受ければ、検察は昭恵夫人から直接話を聞かざるをえなくなります。“フェイスブックに書いたとおりです”は通用しません。起訴されると、裁判で最大の証人になるのも昭恵夫人。国会の証人喚問を頑なに拒みながら、裁判所の証言台に立つことになるんです」(大谷氏)

 森永製菓の創業家の社長令嬢である昭恵夫人は、育ちのよさが自由気ままな性格に表れている。フェイスブックの巧妙な文章は添削を受けたのかもしれないが、裁判の証言は籠池氏側の反対尋問もあり想定問答どおりにはいかない。自由気ままなうっかり発言は首を絞めることになる。

「安倍首相は安保法制、特定秘密保護法と国論を割る大きな政策を強引に通してきました。そして裸の王様になりました。自民党の1強体制で党内に敵はいませんからね。周囲は、もみ手、もみ手のイエスマンばかり。首相の怒りを忖度してくれることはあっても、異を唱える人はいないんでしょう」(大谷氏)

(中略)

 大谷氏は言う。

「第1次政権はお友達内閣で潰れました。今度は家族で追い詰められ、国会答弁はケンカみたいになっています。幼稚で公私のけじめがつかない。それは共通していて身を滅ぼすのではないか」

 裸の王様の末路は─。

(『週刊女性』より)


記事の後半に、私が全く信じていない安倍夫妻の「仮面夫婦」説が書かれていたので、その部分を省略して引用した。安倍晋三の自滅が近いかどうか、私はかなり懐疑的だが、森友学園事件における安倍晋三の噴き上がりっぷりは記事の書く通りだろう。

ところで、この『週刊女性』の記事とは対照的なブログ記事が数日前にあった。

安倍は幕引き希望も、菅が籠池の偽証罪告発に言及。野党は昭恵の喚問要求でおさまらず : 日本がアブナイ!(2017年3月29日)より

(前略)
 安倍側近の下村博文氏も、26日にTV番組や記者の取材で、虚偽の証言が多いと評価していたのだが。「野党の協力がないので、偽証罪の告発をするのは困難だ」と言い出した。(・o・) <下村氏は安倍氏の代弁をすることが多いので、もしかして、安倍首相も裁判沙汰にしたくないのかな〜と。また昭恵さんが法廷や公の場で何を言うのか読めず、急に思いがけないことを言っちゃうおそれもあるので、外ではしゃべらせたくないという思いもあるかも。^^;>

(中略)

 27日には(負けず嫌いの?)菅官房長官が国会で野党の質問に答えて、突然、「偽証罪で告発することも検討している」と言い出したため、委員会室がざわめくことに。安倍首相が、ちょっとビックリした顔をして、菅長官のことを見ていたのが印象的だった。(・・)

(後略)

このブログ記事を読むと、あたかも安倍晋三は穏便に事を収めたいと思っているのに、官房長官菅義偉らが勝手に暴走しているかのように読めてしまう。

先週この記事を読んだ時、えーっ、なんでそんな風に見えるの、そんなわけないだろ、と私はびっくらこいたのだが、『週刊女性』の記事を読んで、同誌の編集者や大谷昭宏らは私とほぼ同じ見方をしていたので安心したのだった。

おそらく、上記ブログ主は安倍昭恵の「隠れファン」で、安倍晋三ではなくブログ主自身が事を穏便に収めてほしい(=安倍昭恵が傷つかない形で騒動が収束してほしい)と思っているのではないかと私は想像している。だから、菅義偉偽証罪告発を考えているとの発言に安倍晋三が驚いたように見えたのではないか。つまり、安倍晋三の心理をブログ主自らの願望にとって都合の良いように解釈したというわけだ。

「リベラル」がこのていたらくでは、安倍晋三の左うちわが続こうというものだ。