kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

二階俊博を批判すべきは当然だが、「敵の本丸」安倍晋三への批判をゆめおろそかにするな

今村雅弘の解任劇に関しては、少し前の鍵コメ情報で教えてもらった「リテラ」の記事が一番本質を突いていると思う。私はリテラをあまり好まないが認めざるを得ない。


そう、タイトルに書かれた「安倍首相に2回も謝罪させたから更迭しただけ」というのが急転直下今村の更迭で一件落着した顛末だ。この件で安倍に文句たらたらの二階俊博(下記記事参照)がみっともないことや二階を強く批判すべきことはもちろん当然だが、俺様に二階、もとい二回も謝罪させた今村はクビだ!、と瞬間湯沸かし器のごとく激怒したに違いない安倍から何かを思い出さないか。そう、俺様を侮辱した籠池泰典は証人喚問だ!と瞬間湯沸かし器のごとく叫んで籠池の喚問を即決したあげく、安倍昭恵の「秘書」(実は経産省の「準キャリア」官僚)の口利きファックスという証拠物品を自ら導き出した無能な独裁者・安倍晋三の姿だ。

二階の醜態を報じる記事の例は下記。

http://www.asahi.com/articles/ASK4X4TKQK4XUTFK012.html

二階氏、首相に不満 今村氏の更迭「いきなりですよ」
2017年4月28日18時32分

 自民党二階俊博幹事長は28日の記者会見で、今村雅弘・前復興相の更迭を即日判断した安倍晋三首相への不満を漏らした。二階氏の「首を取るまで張り切らなくて良い」との発言は首相官邸に向けたものではないか、と質問を受けた際に、否定せず、「いきなりですよ、いきなり。それは当たり前じゃありませんか」と応じた。

 「私の真意は、本人にも発言の機会があっても良いんじゃないかと。話を聞いてあげても良いんじゃないか、という思いがあった」とも説明した。今村氏は二階派の所属。更迭につながったのは25日の同派パーティーの講演での発言で、安倍首相は直後に同じパーティーで謝罪していた。

 28日の党役員連絡会で今村氏の問題は議論にならなかったが、会見では質問が相次いだ。二階氏はいらだった様子で、「本人が辞めた話を、何回も何回もぶり返す必要は無いじゃないか」と述べた。

朝日新聞デジタルより)

首を切られて当然の今村の更迭に怒る二階はもちろん批判されて当然だが、今村を切りながら稲田朋美を守り続ける安倍晋三ダブルスタンダードをも一緒に切らなければ政権批判者失格であるとさえ私は思う。二階はもちろん「悪」だが、敵の本丸はあくまでも「巨悪」たる安倍晋三だからだ。

さっき、菅野完のTwitterを見ていたら、笹山登生という人のつぶやきがリツイートされていた。

https://twitter.com/keyaki1117/status/858126539895914496

笹山登生
@keyaki1117

民進党がアフォなのは、ここにきて、マスコミの尻馬に載って、二階さんを攻撃していることw
彼らには、誰が敵なのかがわかっていない。

18:11 - 2017年4月28日


私にはこの人の名前に記憶はなかったが、文面からして元自民党経世会系議員あたりではないかと見当をつけた。名前でググってみて、その通りであることがわかった。Wikipediaによると、笹山氏は1941年2月8日生まれの76歳で、大平正芳の急死が衝撃的だった1980年の衆参同日選挙で衆議院旧秋田2区から出馬して初当選した元自民党衆議院議員で(初当選時39歳という年齢からし世襲議員だろうと予想したがこれもその通りで、父は同じ自民党の元衆議院議員笹山茂太郎。典型的な2世議員だった)、初めその大平系の宏池会のメンバーだったが1990年の衆院選に落選し、その後「政治改革」の時期に行われた1993年衆院選に「小沢一派」に鞍替えして新生党から出馬して当選し、以後、小沢に付き従って新進党自由党と所属を変えたが、自民党が比較的堅調だった1990年の中選挙区で落選するくらいだから選挙に強い政治家とはお世辞にもいえず、1996年には新進党から東北ブロックより比例単独出馬して議席を守ったものの、新進党からさらに分裂して自由党で迎えた2000年の総選挙(秋田3区)で村岡兼造の4分の1にも満たない得票で惨敗し、自由党を離党した。

そんな経歴の人だから、「民進党がアフォ」云々は小沢一派系の視点からのつぶやきと思われる。

ただ、それにもかかわらず(失礼)、「彼ら(民進党議員)には、誰が敵なのかがわかっていない」という指摘には、ある程度同意せざるを得ない。「ある程度」というのは、「誰が敵かわかっていない」というよりは、敵であるはずの安倍晋三への忖度が民進党議員の態度に表れていると私は思うからだ。

もちろん、二階俊博に対する批判を怠ってはならないのは当然だが、二階よりもずっと悪質な「敵の本丸」安倍晋三に対する批判をゆめおろそかにしてはならない、と強く言いたい。