kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

森友学園・籠池町浪の「転向声明」は「偽装」だった?

森友学園新理事長・籠池町浪が「旧教育基本法」に立ち返る声明を発表 - kojitakenの日記(2017年3月31日)に昨日(5/23)いただいたコメント。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170331/1490914955#c1495539387

id:WatashiNingenDeAritai 2017/05/23 20:36

あれから間もなく3か月たちますが、塚本幼稚園の公式サイトの「教育内容」のページは全く更新されていません。
http://www.tukamotoyouchien.ed.jp/about/

「教育方針
先人から伝承された日本人としての礼節を尊び、それに裏打ちされた愛国心と誇りを育て、すべての子供が持っているたくましい生命力と包容力を指導者が明るい表情と態度と言葉で引き伸ばしていく教育を誠実に心を込めて実践しています。子供と父母共に人間力が高まります。」

「教育内容
毎朝の朝礼において、教育勅語の朗唱、国歌“君が代”を斉唱します。
剣道、ラグビー、スイミング、リズム合奏、そして日本の伝統文化である論語、将棋、そろばん、大正琴、日本太鼓、毎月良書選定して読み書き・読み聞かせに力を入れています。それらにより、より一層の人間力を高めています。」
そして相変わらず「12の徳目」のニセ現代語訳を掲げ、「12の徳目の基となっているもの」として「教育勅語」を次のように説明しています。

「12の徳目には基となっているものがあります。今から約120年前、江戸時代から明治に変わり色々なことが変化している時代に発表されました。当時は文明開化の風潮により洋学が重んじられ、我が国伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される情勢にありました。
そのような状態を非常に憂慮し、このままでは我が国が駄目になると考えられた明治天皇が、教育方針を明らかにするため明治23年10月30日、『教育勅語』という形で渙発されました。勅語には、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき徳目が述べられています。
教育勅語』は、よく教育関連のニュースなどで耳にされる事があるかと思います。しかし大変残念なことに、『教育勅語』の意味を全く理解せずにおられる方が大勢いらっしゃることです。
先祖から脈々と受け継いできた我が国の精神は、世界に絶賛され認められる民族性を形成しています。この精神を誰にでも分かるように文章化しているものだと言っても過言ではありません。
いま我が国の人々が忘れかけているこの事を、皆さんに思い出していただくために、塚本幼稚園では力を入れて教育しております。」

このうち「当時は文明開化の風潮により洋学が重んじられ」から「徳目が簡潔に述べられていま」すというところまでは、明治神宮の公式サイトに載っている「明治天皇様について」「教育勅語」のページの記述と同じです。明治神宮のサイトが
その後に続けて

「いましたが、戦後に教育勅語が排除された結果、我が国の倫理道徳観は著しく低下し、極端な個人主義が横溢し、教育現場はもとより、地域社会、家庭においても深刻な問題が多発しています」

という部分は削られているものの、森友学園籠池泰典 前理事長が、現行憲法に基づく「極端な個人主義」を敵視し「教育勅語」の復権をめざす神社本庁神道政治連盟の教育観を共有し、籠池町浪 新理事長もまたそれをしっかりと継承していることは明らかだと思います。
新理事長の声明は偽装「転向声明」だったと言わざるをえないでしょう。


元記事の冒頭にも書いた通り、森友学園新理事長の籠池町浪も、両親同様の極右人士であると当初報じられていました。ですから、180度立場を旋回しての2か月前の転向声明には驚いたのですが、その後テレビの画面に母の籠池諄子の近くに町浪氏らしい人物が映っていることがしばしばあって、それを見る度に、転向声明をしたはずのこの人は何をしてるんだろうかと思ったことはあります。

もっとも森友学園の存続自体が怪しいから、ま、いいかと思って深く考えずにはいましたけど。

籠池泰典安倍晋三と仲違いして、森友学園が安倍夫妻や日本会議から「切断処理」されてしまった現在となっては、森友学園の「転向」が偽装であったところで、極右教育を続けたところで塚本幼稚園の未来はないし、まあなるようにしかならないだろうとは思います。そうはいっても偽装であれば現在幼稚園に通っている園児にとってはたまったものではない等の問題はあるのでしょうけれど。

私としては籠池町浪を追及するのに時間を割くくらいなら、本丸たる安倍晋三や、のうのうとネットへの意見発信を再開したらしい安倍昭恵を叩いて叩いて叩きまくりたいと思っています。