kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルトが連敗を止めた試合を見てきた(対千葉ロッテ3回戦=ゾゾマリン)

2013年以降、毎年6月にプロ野球交流戦のヤクルト戦を1試合だけ見に行くことにしていく。

カードを選ぶ基準は下記の通り。


しかし、どういうわけか最近5年間、毎年千葉ロッテ戦が土日にあるのでロッテ戦ばかり行っている。但し2014年は神宮のロッテ戦が雨天中止のため行かなかった。2013年、16年と今年(17年)は千葉、2015年には神宮でロッテ戦を見た。今日勝ったのでロッテ戦の通算観戦成績は3勝1敗になった。

そう、ヤクルトが勝ったのである。交流戦初戦から続いていた連敗を10で止めるとともに、読売を交流戦最下位に突き落とした(ヤクルト1勝10敗1分け、読売1勝11敗)。それも初回に打者12人の猛攻で一挙7点を挙げた。これに大いに溜飲を下げたことはいうまでもない。

しかし、それにもかかわらず試合内容全体には大いに不満が残った。それには、対戦相手の千葉ロッテに対する不満も含まれる。

1回表の大量7点は、先頭打者の坂口にいきなり三塁打を打たれたロッテ先発の佐々木千隼が「頭が真っ白になった」のでもあろうかと思った。試合開始時点の佐々木の防御率は6点台だったが、初回は連続三塁打二塁打でいきなり2失点。そのあとは四球で走者をためて打たれるなど散々だった。ヤクルトは中4日でブキャナンが先発し、佐々木に釣られるかのように1番、2番に連打を浴びたが、3番・角中を併殺に仕留めると、以後落ち着いた投球を見せた。佐々木も2回からは立ち直った。

しかし、1回裏の角中の併殺打から7回表までは、実に淡々と試合が進んだ。1回裏の角中の打順までは、いったいこの試合は何時間かかるだろうと思ったのだが、角中の打順から7回表までは両軍の攻撃は淡泊そのものだった。スコアボードに表示されている各打者の打率を見て、ああ、これじゃ両リーグの最下位同士になるはずだよなあと思ったのだった。

ところが7回裏からいきなり試合展開が遅くなる。7回裏は、疲れが見えたブキャナンが2失点したものであってこれは仕方ない。だが8回表のロッテ2番手・土肥の投球はピリッとしなかった。連打のあとの四球がいけなかった(このあと犠飛で失点)。しかしなんといってもこの試合最大のアンチヒーローは8回裏に登板したヤクルト2番手のルーキだった。このルーキは、3週間前の阪神戦で敬遠球を暴投して阪神に決勝点を与え、この試合から昨日まで1勝15敗1引き分けという長期低迷のスタートとなった試合で敗戦投手になったが、今日もいきなり3連続四球を与え、安打と内野ゴロで2点を失い、一、三塁の走者を残して降板した。そのあと、左の鈴木大地を抑えるためにワンポイントで出てきた久古は鈴木を三振に打ち取ったが、4番手の秋吉が連打を浴びてルーキの残した2走者を生還させた。秋吉も中日戦で2度9回の2点リードを逆転されるなど、いまいち信用ならないことが多い。よって今日のルーキは3分の1イニングを1安打3与四球で失点4(自責点4)と散々だった。ルーキは阪神戦で敬遠球を暴投して負けたあと、敗戦処理では好投していたようだが、リードした試合になるといきなりこのざまではどうしようもない。ルーキは勝ち試合には使えないと見切りをつけるべきではないか。

他球場の途中経過を見ながら、試合中盤には「もしかしたら今日はヤクルトがセ・リーグで一人勝ちするかも」と思ったが、中日がオリックスを終盤に突き放して勝った。そんなところにもってきてルーキが4失点して3点差に追い上げられたものだから、もしかしたら今年の交流戦で3度目の中日のセ・リーグ一人勝ち*1になってしまうのではないかと思ったが、9回は一転して表裏とも波乱はなく(ヤクルトの先頭打者が出塁したが進塁できなかった。ロッテは秋吉の前に三者凡退)、ことなきを得た。

しかし、1回表に打線がつながったとはいえ、来週以降の戦いに弾みのつく白星だったとは到底思われなかった。ヤクルトは今後も前途多難であろう。せめて読売をリーグ戦でも最下位に突き落としてもらいたいものだが。

ところで、昨年のドラフトで「大豊作」と言われてたはずの大卒の投手たちは活躍してないよね。佐々木は上述のごときだが、田中正義なんて一軍にも上がってないだろ。それから今日の試合で8失点した佐々木の投球数が130球(7イニング)だったが、投球数が多すぎるのではないか。初回に打たれて大量失点した試合でもあるし、100球を目処に佐々木を代えるべきではなかったか。負け試合に130球も投げさせるのは、佐々木の今後のためにも良くないのではないかと心配した。

あと、WBC組がダメだ。山田哲人は最初の打席の二塁打だけで、あとはさっぱりだった。他球団でも筒香がダメだし、ロッテ投手の石川も悪い。オランダ代表だったバレンティンも故障した。3月にピークを持ってくる調整法に問題があるのではないか。最近は過度にWBCに入れ込みすぎる風潮があるようにも思われるが、私はこの風潮には反対だ。

それから、この球場の「ウグイス嬢」(谷保恵美氏)の声はやはり面白いね。一番ウケたのは7回表に登板した千葉ロッテ2番手の土肥投手のコールだった。谷保氏は「どひーーー」と声を張り上げていた。なおヤクルトにも土肥(どひ)投手がいるが、ヤクルトの土肥は西武コーチで元横浜投手時代に「読売キラー」として鳴らした土肥(どい)義弘投手の「はとこ」らしい。同じ土肥でも「どひ」と「どい」という2種類の読みがあることは昔から知っているが、親戚同士でも読みが違う例があるようだ。ともあれ人の姓の読みを笑ってはいけないのかもしれないが、谷保氏に「どひーーー」と声を張り上げられると、なんだか可笑しかった。

*1:なお昨日(10日)には阪神セ・リーグ一人勝ちを記録した。