鍵コメ情報の3件目は、プロ野球・読売球団の選手が起こした不祥事に関するもの。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170719-00000005-spnannex-base
何が…巨人・山口俊に暴行疑惑 30歳誕生日に泥酔、病院で大暴れ
巨人・山口俊投手(30)が18日、予告先発となっていた中日14回戦(ナゴヤドーム)の登板を取りやめた。11日未明に飲酒した上で東京都内の病院で扉を壊したり、男性警備員を負傷させた暴行トラブルの疑いが発覚したため。球団は当面は起用を自粛する。フリーエージェント(FA)で今季加入した同投手は、右肩違和感による出遅れで1勝にとどまっている。野球賭博問題に続き、巨人球団からまたしても衝撃的な発表が行われた。
18日の中日戦の予告先発が前日に発表されていた山口俊が、ナゴヤドームに姿を見せることはなかった。球団によると、山口俊が11日未明に東京都内の飲食店で友人と酒を飲み、ガラスで右手甲を負傷。その後、都内病院で扉を壊したり、男性警備員を負傷させた暴行トラブルの疑いが生じたという。
そこから1週間、山口俊は報告を怠っていたとみられ、球団はこの日午前になって事態を把握。急きょ、先発変更を中日球団、セ・リーグ運営部に申し出た。選手たちには中日戦の試合前にミーティングで伝えられた。
山口俊は病院を訪れた際、酒に酔った状態だったという。詳細について球団は引き続き調査するとし、試合への起用は自粛する。山口俊は試合前に帰京。19日にも出場選手登録を抹消される。利き手の右手を負傷したことも含め、球団内部からは「意識が低い」との非難の声が出た。
警視庁によると、巨人が明らかにした内容と同様のトラブルは11日未明に目黒区で発生。病院側と警備員からは器物損壊と傷害の疑いで被害届が出され、受理している。警備員は胸や腰の打撲といい、山口俊との関連を調べる。巨人にとっては再発防止に努めた賭博関連の問題ではないにしろ、再び管理責任を問われそうだ。
DeNAから今季巨人に移籍。1月中に右肩違和感を訴えた。6月14日のソフトバンク戦で移籍後初登板し初勝利。勝ち星はその1つにとどまる。17日はナゴヤドームで九州北部豪雨災害の復旧支援として、募金活動に参加。出身は九州・大分とあり「少しでも力になれたら」と話した。その後は18日の登板に向け調整していた。
11日は山口俊の30歳の誕生日。同日の試合前練習には参加し普段と変わらず、メニューをこなしていた。チームは前半戦で球団ワースト記録を更新する13連敗。前半戦最後の9連戦を7勝2敗で乗り切り、チーム状態が上向いた直後のトラブル発覚となった。(後略)
(スポニチアネックス 2017年7月19日 5:00)
上記スポニチの記事には、「17日に中日の選手と一緒に九州北部豪雨災害への呼びかけていた山口俊」の写真が載っており、「15日の練習では元気にキャッチボールを行う山口俊」の写真へのリンクが張られている。
つまり、昨夜の山口から高木勇への先発変更は、山口の故障ではなく、暴行疑惑が原因であることは間違いない。なお、高木勇は打たれて敗戦投手になったが、シーズン当初にはこの選手の表記は「高木」だったことを思い出しておきたい。つまり、何らかの理由で「高木勇」と表記されることになったのだ。なぜだろうか(笑)。
まあ、野球賭博常習者の巣窟である球団に自ら好き好んでFA移籍したような奴だから、この程度のことはやっても不思議はないといったところか。ベイスターズは良い厄介払いができたというべきかもしれない。ベイスターズは目下2位だが、前半戦終了の少し前(上記記事に書かれた、読売が「前半戦最後の9連戦を7勝2敗で乗り切」った直前の読売ホームゲームの3連戦)で読売を3タテするなど登り調子であり、地力や選手の年齢層から行って、阪神を抜いて2位に浮上するのは時間の問題だろう。
そういえば昨夜、『News23』のスポーツコーナーでTBSの宇内梨沙アナが横浜スタジアムを訪れた映像を見たが、その時に今年の横浜スタジアムの平均観客数は2万7千人で、TBSが親会社だった頃の2012年の1万6千人から大幅に増えていると知った。私は1985年から2000年まで毎年一度だけ横浜スタジアムにホエールズ(のちにベイスターズ)のホームゲームを見に行っていたが(唯一横浜が優勝した1998年だけは4度見に行って3勝1敗だったが、その1敗は三浦大輔が先発した読売戦の惨敗だった)、その頃とは様変わりだな、と驚いた。昨夜見た映像ではライトスタンドが真っ青に染まっていたが、昔のハマスタはライト側や一塁側でも敵(特に阪神や読売)のファンにずいぶん侵食されていたものだった。今は神宮球場でカープファンがスワローズファンを圧倒しているが、ハマスタではどうなのだろうか。
これは、DeNA球団の企業努力のなせるわざだろう。TBSがDeNAに身売りした当時、横浜ではファンが根付かないからダメだ、新潟に本拠地を映すべきだという話もあり、TBS時代の末期やDeNA時代の初期には新潟でのホームゲーム開催も目立ったように記憶するが、DeNA球団は試行錯誤して、横浜でもやっていけそうだという結論に達したようだ。かつては不人気だったりスタンドの観客も相手球団のファン頼みだったりという体質の球団だった(今でもヤクルトはそんな体質だ)が、やる気になればできることをDeNA球団ははっきり示した。もっとも、同様の努力はパ・リーグ各球団がずっと前からやっていたことではある。札幌でも仙台でも地元にファンは根付いた。ただ、東京に非常に近い横浜でも成功例を刻んだDeNA球団の努力を過小評価すべきではない。
一方、このところ全然ダメなのが、不祥事続出の読売、スタンドに閑古鳥が鳴いている中日、それにかつてのTBS時代までのDeNAと同じ体質を今も続けるヤクルトだ。
この3球団に共通するのは、大手メディアに支えられた球団経営ということだ。読売と中日はいわずもがなだが、ヤクルトにもフジサンケイグループの資本が入っている。2001年まではベイスターズにもフジサンケイの資本が入っていたが、「同じリーグの2つの球団に同じメディアグループが資本関係を持っている」ことを問題視したナベツネによって、ベイスターズはマルハからTBSに身売りされた。この時フジサンケイがベイスターズから資本を引き揚げたことはいうまでもない。TBSは球団経営のやる気などさっぱりなかったから、2002年から2012年までの11年間はベイスターズの暗黒時代となった。当時中日の落合博満監督は「横浜戦は負けられないし、負けた時のダメージが大きいから嫌だ」と公言していた*1。そのくらい弱かった。しかし、DeNAが本気で球団経営を始めてから4年目の昨年、監督を無能な読売OBにして元「たちあがれ日本」参院選候補者(2010年)の中畑清から、同じく読売OBではあるもののヤクルトOBでもあり指導者の資質もあると思われるラミレスに代えたことも功を奏して、初のクライマックスシリーズ進出を果たすとともに同シリーズの第1ステージで読売を撃破した。今年は初の本拠地でのクライマックスシリーズ開催(つまり2位以上の順位)を視野に入れている(私はほぼ確実にそうなるだろうと思っている。それはDeNA・阪神両球団の主力選手の年齢層とベンチワークの差を根拠にした予想だ)。
つまり何が言いたいかと言えば、読売や中日がどっぷり浸かり、かつて産経新聞社を親会社にした時代を持っているヤクルトにも多大な悪影響を与えている「マスメディアグループに支えられた球団経営」が完全に時代遅れになったということだ。
現在12連敗しているヤクルトについて、同じ東京に読売球団があるから本拠地を移した方が良いという意見があったし今もあろうが、同様のことを言われていたDeNAが横浜を本拠地にしたまま成功している現状を見て、「そうではない、努力すれば東京でも地元に根付いた球団として高い人気を得ることは可能だ」と考えるようになった。
スワローズがまず第一になすべきことは、フジサンケイグループと縁を切ることだ。親会社も今までのやり方の惰性が染みついているであろうヤクルトから他の企業に代えた方が良い。同じ東京に読売があるなどと言っても、あれは親会社が御用新聞であって、官邸の言いなりになって官邸に楯突く元官僚に謀略報道を仕掛けるような「社会悪」だ。そんな社会悪を親会社に持つ球団が東京の庶民の広い支持を得られようはずもない。そもそもあの球団は「全国区」を僭称してやがる。
そうではなく、DeNA球団のように努力すれば、「似非東京球団」である読売に代わって、スワローズを地元に根付いた人気球団に変身させることは必ずや可能だと思うのだ。人気を失った読売は「全国区」などと自称しているのだから、東京ドームをぶっ壊して読売を「ジプシー球団」ならぬ「ロマ球団」として全国をドサ回りさせれば良い。
話が脱線しまくったが、今回暴行事件を引き起こした疑いが濃厚な山口は、せっかく上り坂にある横浜DeNAベイスターズの選手だったのにそれを自ら棒に振ってよりによって野球賭博常習者の巣窟である腐敗球団に自ら望んで移籍した選手だ。あの腐敗球団にしてこの暴力選手あり、としか言いようがない。