kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

プロ野球日本シリーズきょう開幕

プロ野球の日本シリーズが今日開幕される。

セ・リーグはまさかDeNAが出てくるとは思わなかった。広島と阪神がファイナルをやってあっさり広島が勝つ展開を予想していた。広島はCSファイナルで第1戦にコールド勝ちしたあと4連敗したが、広島がマツダスタジアムで同一カード3連敗以上したのは、レギュラーシーズンでは一度もなかったと思う。相手の本拠地球場では甲子園球場*1ナゴヤドーム、それに例の3試合連続サヨナラ(3者連続本塁打の試合を含む)の横浜スタジアムで食っていたが。思えば、あの横浜スタジアムの3連戦で、広島がDeNAに対する苦手意識を強めてしまった(トータルでも12勝13敗の負け越し)のが尾を引いたのかもしれない。もっとも2014年にはレギュラーシーズン最後の本拠地での読売3連戦に3連敗してリーグ優勝を逃した阪神が、クライマックスシリーズでは一転して敵地・東京ドームで読売に4戦全勝した例もあるから、なんでもありなのだろう。結局、短期決戦では何が起きるかわからないという月並みなことしか言えない。

なお私はクライマックスシリーズ廃止論者だ。どうしてもやるというのなら、上位チームの本拠地だけで、しかもファイナルにはアドバンテージまでつけるという変な方式を止めて、ホームアンドアウェーで上位チームが開催可能な試合を1試合多くするだけでやるべきだ。つまり、今はやりの言葉で言えばポストシーズンは「リセット」して始める。現にメジャーリーグはこの方式だ(ワイルドカードから進出のチームであっても変なディスアドバンテージはついていない)。中途半端な現行制度は最悪であって、あれでは上位チームの罰ゲームだ。上位チームにとっては勝って当たり前、負ければ本拠地のファンの前で恥を晒すようなシリーズ。一昨年のヤクルトと読売のファイナルで初戦にヤクルトが負けて「1勝1敗のタイ」とやらに持ち込まれた時には本当にこの制度を呪ったものだ。その時にはヤクルトが第2戦から3連勝して事なきを得たが、勝っても喜びなど別に感じず、ひたすら「負けなくて良かった」と思っただけだった。

ところで、今年の日本シリーズではは予告先発をやらないそうだ。

http://www.asahi.com/articles/ASKBW5WKDKBWUTQP01R.html

ラミレス監督仕掛けた、予告先発を拒否 日本Sはや火花
波戸健一
2017年10月27日19時42分

 プロ野球の日本シリーズ(7回戦制)が28日、ヤフオクドームで開幕する。

 27日は両チームの監督会議が球場内で開かれ、予告先発を行うかどうかを議論。DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が「できれば、なしでやりたい」と意見したのに対し、ソフトバンク工藤公康監督(54)は「僕は、予告先発がしたい」と応酬。両者の思惑がすれ違った。

 日本シリーズ予告先発の規定はなく、両監督の合意がなければ行われない。

 工藤監督は「パ・リーグの本拠地は予告先発をやって、セ・リーグではやらないという方法でいいのでは」と持ちかけたが、主催の日本野球機構(NPB)が「片方はやる、片方はやらないというのはできない」と説明。ソフトバンク達川光男ヘッドコーチ(62)は「今年から変えて問題ないんじゃないか」と食い下がっても、両チームの合意には至らなかった。

 最後は工藤監督も「大丈夫。オーケー」と晴れやかな笑顔を見せ、ラミレス監督と肩をたたき合って記念撮影に収まった。

 会議後、ラミレス監督は「決まったルールに従うだけ」と多くは語らず、一方の達川ヘッドコーチは「ラミレス監督に先手で一本取られたというところじゃな。明日は勝てるように頑張ります」と必勝を誓った。(波戸健一)

朝日新聞デジタルより)

このやりとりを見ていると、今年のシリーズは戦力ではソフトバンクDeNAを圧倒しているに違いないが、ベンチの能力ではラミレスが工藤公康達川光男を圧倒しているな、と思う。

一昨年のソフトバンク対ヤクルトのシリーズでは、ヤクルトは全く歯が立たなかった。第3戦の山田哲人の3連発で勝った試合が唯一の見せ場だったが、あの試合でさえソフトバンクに一時逆転されるなど危なかった。ヤクルトは戦力も劣っていたが、真中監督の采配も冴えなかった。

今年のシリーズは、一昨年よりは接戦になるのではないか。監督采配の勝負に持ち込めれば面白くなる。一昨年のシリーズでヤクルトがソフトバンクに惨敗したことをトラウマに持つ私が今回のシリーズでDeNAを応援することはいうまでもない。

*1:5月の甲子園球場での対阪神3連戦で、広島は第1戦で4点リードを、第2戦ではなんと9点リードをそれぞれ逆転されるなどして3タテを食った。今年の広島は、一度崩れ始めたら歯止めがかからない脆さを持っていたように思われる。