枝野幸男「野党六党の枠組みで行く」 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年11月2日)
枝野幸男・立憲民主党代表は、「野党六党(共産、自由、社民を含む)の枠組みで行く」
民進党の「立憲、希望、民進三党で連携を」の申し入れに対しそうこたえたそうである。
枝野の言うとおりである。
全野党で次期国政選挙は衆院選の小選挙区・参院一人区を棲み分けることくらいに留めた方が良い。そして、その際「小選挙区制の廃止」を統一綱領の一つとすれば良いと思う。
そして、「穏健な多党制」への移行をめざすべきだろうと思う。
記事の前半部分については、枝野幸男の言う「野党六党の枠組み」とは、小沢一郎の言う「希望の党から共産党までの野党が一本で戦う」という構想と同じではないか、等の突っ込みがあり得るだろう。
それを解決できるのが、記事の後半にある、「小選挙区制の廃止」を(野党共闘の)統一綱領の一つとすることだろう。それだけで「小沢構想」とは明確に一線を画すことができる。
希望の党や民進党はもちろん、立憲民主党も連合とのしがらみや党内に小選挙区制・二大政党制論者(菅直人ら)を抱える事情からここまで踏み切るのはなかなか難しいだろうから、「市民連合」あたりが早期に「小選挙区制廃止を『野党共闘』の統一綱領に!」と強く打ち出すべきだろう。
現状のように、総選挙で「希望から共産までの野党が一本で戦う」構想の破綻が明確に示されても惰性に引きずられて今までの枠組を修正できない「野党共闘」や「市民連合」のあり方を見ていると、期待より不安の方が大きいけれども。