kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京都迷惑防止条例改正に「懸念の声」(テレ朝)

昨年の東京都議選に「都民ファ□ストの会」が圧勝した直後に書いたきまぐれな日々 東京都議選で都ファ圧勝、自民・民進・生活者ネットが惨敗(2018年7月3日)に下記のコメントをいただいたのだった。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1481.html#comment20676

確かに国民、多くの有権者は近視眼的な政治・政局しか見えない、二手三手先が想像できない、聞いてもピンと来ない、かつ熱しやすく冷めやすい傾向がある。
そのために嘘も方便と割りきる極右や小沢一郎等の選挙・政局テクニックに惑わされて、一歩も先に進まない日本の政治風景に見えるかもしれない。
ただ、今回の選挙でいえば、たとえ極右に惑わされ、先の政治では右よりの社会政治に困ることになるとはいえ、安倍自民党に亀裂を生むカウンターを入れることが出来た。
この民主主義の成果に、まずは小さく喜んでいいんだと思う。
こういう民意がダイレクトに政治を動かした、という選挙の実感が国民に積み重なることが、この国の「お上におまかせでない」民主主義を育てることに繋がるのではないか?
(この結果をガス抜きに終わらせないことが大事)
その兆しが今回の都議選における市民活動に見られなかったか?

崩壊の時代ではありましょう。
けれど下ばかり見ていては、上から差す光に気づけないこともある。
蜘蛛の糸のような細く頼りない活路さえ見失ってしまっては、あらゆる智恵も崩壊の絶望に飲み込まれるばかりではないでしょうか。

2017.07.04 17:04 朱の盤

私はこのコメントのうち、ことに赤字ボールドにした部分にはどうしても賛成できなかった。

小池百合子は恐ろしい極右政治家だという思いは、今も変わらない。幸いにして昨年の衆院選で小池を党代表に戴いた「希望の党」は惨敗したが、まだ小池は東京都知事の座に居座っている。そして、都議会の議席で第一党を占めるのが小池の意のままに動く都民ファ□ストの会(都ファ)であることは今も変わらない。

そんな小池が牙を剥いてきた。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000123397.html

報ステ】東京都迷惑防止条例改正に「懸念の声」

 2年後に迫る東京五輪パラリンピックの開催に向けて、東京都議会では迷惑防止条例の改正案が22日、委員会採決される。改正案の主なポイントは「盗撮」と「つきまとい行為」の規制強化だ。盗撮行為については、学校や会社のトイレ、住居などでの盗撮を取り締まりの対象に加えるとしている。つきまとい行為については、新たに「住居などの付近をみだりにうろつくこと」「名誉を害する事項を告げること」などが規制対象に加えられる。これらはストーカー規制法で禁じられている行為だが、条例の改正案では恋愛感情がなくても“悪意”があれば規制できる。ただ、つきまとい行為については、政治家への批判や市民運動、取材活動の規制につながるのではないかという懸念の声が上がっている。小池都知事は16日の定例会見で「基本的には乱用されない」と強調した。

(テレ朝ニュース 2018/03/21 23:30)

「基本的には乱用されない」とは語るに落ちたというべきで、乱用する余地を残していることを小池自らが認めたといえる。普通は「乱用されることは決してない」と言わなければならない部分だ。

この件に関してもう一件挙げておく。

うろつくだけで捕まるの?〜「東京都迷惑防止条例改正案」がヤバイ

うろつくだけで捕まるの?〜「東京都迷惑防止条例改正案」がヤバイ

 3月19日、東京都議会で「迷惑防止条例改正案」について審議が行われた。しかし審議はたったの1時間で「データがない」「統計がない」と、まともな審議ではなかった。森友問題の追及で見えないうちに小池百合子陣営は安倍政権をアシストし、ひそかにこの法案を採決しようとしている。次回審議は3月22日で、月末の29日には採決される恐れがある。これに対し「自由を愛する!市民連合」は19日、約70人が都議会前で抗議の声を上げた。「小池百合子都知事をやめろ!」「迷惑防止条例改悪は絶対に廃案!」などの声が大きく響きわたった。

 築地市場から豊洲への移転の反対に力をいれてきた自由を愛する!市民連合の、てつさんは「豊洲新市場の土壌汚染の発がん性汚染物質に汚染されてる所で、ものを売り買いすることを御理解いただくんだったら、うろつくだけで捕まっちゃうことも御理解いただくのが本性!」と、また、安倍政権に忖度してるのは間違いないことを指摘した。

 弁護士の宇都宮けんじさんは、今回の条例について「ストーカー行為の対象はこれまでは“恋愛感情”を充たす行為に限定されていたが、改正案では“ねたみうらみ悪意の感情”として対象を広げている。住居付近をみだりにうろつくことなども上げられ、告訴がなくても警察の判断だけで逮捕できる」と条例の危険性を訴えた。そして「規制対象は市民活動や労働組合の社前行動、マスコミの取材に及ぶ恐れがある」と安倍政権と連動する小池都政を厳しく批判した。

 東京都議会議員共産党の大山とも子さんは「2002年でこの法案が廃案になって2003年に成立をして、その後どういう実績があったのか?」と審議の中でたずねたが「全く統計もない! わからない」と「そこには、全くの立法事実も必然性もないということがあきらか!」「そして、皆さんと全力をつくしていく決意です!」としめくくった。
山場となる3月22日と3月29日は、傍聴と抗議が予定されている。(見雪恵美)

(レイバーネット Created by emi. Last modified on 2018-03-21 17:17:52)

東京都民は一昨年の東京都知事選挙で絶対に選んではならない都知事を選び、昨年の都議選では絶対に勝たせてはならない地域政党を勝たせてしまったと、改めて思う。