kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日大説明「納得できる」1%なのに、安倍内閣支持率3〜4割の怪

連休中にほんの少しだけ回復した安倍内閣支持率が、連休が明けて国会の審議が再開されたらまたわずかに下がった可能性があるらしい。

内閣支持率、下落に反転か?|みらい選挙プロジェクト情勢分析ノート|note より

内閣支持率、下落に反転か?
はる/みらい選挙プロジェクト(情勢分析ノート)
2018/05/27 23:10

日経新聞毎日新聞世論調査が発表されています。いずれも増減はごくわずかで、およそ一か月前の前回調査と比較するなら横ばいと見るのが妥当でしょう。しかし偏りを補正した上で先週の読売、朝日、NNN、ANN、産経などの調査と比較すると内閣支持率は下落している可能性がありそうです。

日経新聞世論調査(5月25〜27日実施)
 内閣支持率 42%(1ポイント減)
 不支持率  53%(2ポイント増)

毎日新聞世論調査(5月26〜27日実施)
 内閣支持率 31%(1ポイント増)
 不支持率  48%(1ポイント減)


(中略)直近の内閣支持率の平均は36.5%で、倒閣危険水域まで6.5%の水準にあります。不支持率は50%弱となっています。(後略)


11年前の2007年を思い出すと、4月の東京都知事選で石原慎太郎が圧勝して以来しばらく、前年秋の第1次安倍内閣発足直後の高支持率から一本調子で支持率を落とし続けていた安倍内閣支持率が一時持ち直し、連休を挟んで内閣支持率は高止まりしていた。

その内閣支持率が5月末に急落した。その最大の要因は国会の論戦で「消えた年金」問題が取り上げられたことだ*1年金問題は当時の民主党の十八番で、ことに長妻昭が活躍した。同年6月には長妻は、テレビ番組(サンデープロジェクト)で「自民党年金問題の切り札」と田原総一朗に紹介された衆院議員・大村秀章(現愛知県知事)と論戦して一方的に大村を論破し、大村に泣きべそをかかせた一件があったことをよく覚えている(生放送を見ていた)。この件も内閣支持率下落に拍車をかけ、7月の参院選自民党は歴史的な惨敗を喫した。

しかし、今回は連休中に少し上昇した分を下げたに過ぎない。

ところで、上記のまとめ記事を書いたはる氏のツイート*2経由で、下記毎日新聞世論調査にあった質問と回答結果を知った。

毎日世論調査:アメフット、日大説明「納得できる」1% - 毎日新聞

毎日世論調査
アメフット、日大説明「納得できる」1% 

 毎日新聞が26、27両日に行った全国世論調査で、日本大アメリカンフットボール部の選手が危険な反則タックルをして関西学院大の選手にけがをさせた問題を巡り、内田正人・前監督やコーチら指導者は反則を指示していないとする日大側の説明に対して「納得できない」とする回答が82%を占めた。「納得できる」は1%にとどまった。【倉岡一樹】

毎日新聞 2018年5月27日 19時21分(最終更新 5月27日 19時21分)

日大の説明を「納得できる」と思う人が1%しかいないという結果には、まあそうかもしれないとは思うが、報じ始めた頃には日大アメフト部の監督の実名すら出さなかった(私がこの件を知ったのはNews23によってだったが、最初見た時、なんでTBSは監督の実名を出さないのかと訝った)のに、視聴者から怒りの反応が得られるや、どんどん内田正人らへの批判を強めていったことも世論に影響したのではないか。

しかし、実質的に内田正人と何ら変わりない責任逃れに日々明け暮れている安倍晋三の支持率は3割から4割にものぼる。これは、NHK(特に岩田明子ら)や読売新聞などの報道の洪水による受け手への日々の刷り込みの結果だろう。NHKや読売が大量の「安倍信者」を生み出したのだ。

私には、なぜ安倍晋三の嘘をスルーできる「安倍信者」たちが内田正人に対して腹を立てることができるのか、なぜ彼らは自らのダブルスタンダードを自覚できないのかと、不思議で仕方ないのだが、そう思わない「信者」たちがこの国の3分の1を占めるのが現実なのだ。

恐るべき事態だ。

*1:同じ頃、農水大臣・松岡利勝の自殺もあったが、それが内閣支持率に与えた効果はほとんどなかったとみられる。

*2:https://twitter.com/miraisyakai/status/1000744073580331008