kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「身を切る改革」も「小泉純一郎と小沢一郎の接近」もともに有害無益

通常国会の終盤に駆け足で可決成立した参院選の制度改革について、自民党の党利党略に発したものであることは当然批判の対象にはなろうが、それを「かつて安倍首相自身も口にしていた『身を切る改革』に反するのではないか」としか批判しなかったのはTBSだ。昨夜寝る直前に見たNews23星浩(この男は2012年の「三党合意」を応援する論説を朝日新聞紙上で垂れ流した経歴を持つ)も言っていたし、今日(7/21)の早朝の番組でも誰かが言っていた。そのあと、上田晋也と龍崎孝(毎日新聞記者、TBS政治部長などを経て今はどっかの大学教授。右寄り)の番組で小泉純一郎小沢一郎が「脱原発」でタッグを組むとかいうどうでも良い話を取り上げた時には心の底からうんざりした。

「身を切る改革」というのは小泉構造改革的な発想の話だし、その新自由主義的な思考自体がまず批判されなければならない。また、選挙制度云々について論じるなら、まず衆院選小選挙区制についての議論を抜かしてはならないだろう。そしてそれを生み出したのは、番組中で松井孝治がしゃあしゃあと言っていた通り小沢一郎である。松井は、「安倍一強と言われているがそれを生み出したのが小泉と小沢の二人だ」と正しく指摘していた(但し、そこから小泉や小沢を批判するでもなくヘラヘラしていたのには、なんだこいつと思ったが)。そんな小泉と小沢の茶番をことさらに大きく取り上げるとは、「報道のTBS」の看板が泣く。

いったい小泉と小沢の野合など、私がしばしば言及するあの「都会保守」氏のブログにさえ取り上げられないくらいだから、そんなものに期待する人間など100人に1人もいないのではないか。小泉が候補者から票を削るだけの疫病神に過ぎないことは、既に2014年の東京都知事選としばらく前の新潟県知事選で証明されているし、小沢に至っては自ら率いる自由党を消滅寸前の泡沫政党にしてしまった。2012年に小沢自身が深く関わった日本未来の党も、昨年同様に関与しようとして頓挫した(=小沢が小池百合子に切られてしまった)希望の党も、ともに惨敗した。「小泉的なもの」も「小沢的なもの」もともに安倍政権に対抗するには何の力もないのである。2人がそれだけの腕力を持っていたのは過去の話だ。

しかし、そんな小泉や小沢に期待しているらしいのが横田一である。反政権側がこれでは、安倍政権を倒す展望など持ちようがないよな、と思う今日この頃なのだった。下記に横田一が書いた記事屁のリンクを張っておくが、文章は引用しない。