kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

平井卓也は科学技術担当大臣なのに「EM菌議連」幹事長(呆)

 一昨日(2日)の記事に平井卓也の悪口を書いたが、私は平井卓也の名前を聞いただけで切れてしまう人間なので、入閣と聞いて頭に血が昇った。だから平井の過去の悪行を調べ直すなどの手間を省いて発作的に記事を書いてしまった次第だが、この男はまず地方政治家にあるまじき新自由主義志向の「改革派」で(何といっても初めて衆院選に出馬した時平井を公認した政党はあの小沢一郎新進党だった)、ドラ息子の不祥事の報道をもみ消そうとしたり(週刊文春買い占め事件など)、最近では(といってももう5年前のようだが)福島瑞穂への「黙れ、ばばあ!」の一件があったりと、「香川の安倍晋三」的な印象を持っている。その平井が「岸田派」らしいことを昨日知ってびっくり仰天したが、父親の平井卓志(元参院議員。1998年引退、2009年死去*1)も派閥のはぐれ烏みたいな人間で、初め中曽根派だったが小沢一郎に呼応して1995年に自民党を離党して新進党に移った人間だったから(その縁で平井卓也も初めは新進党から立候補したのだろう)、ボンボンにありがちな「派閥よりも血統」みたいなわがままな人間と思われる。その類型としては麻生太郎がすぐに思い出される。

 その平井卓也が「EM菌議連」の幹事長を務めていることを自ら認めた。毎日新聞が報じている。

https://mainichi.jp/articles/20181004/k00/00m/010/028000c

安倍内閣
初入閣・平井科技担当相は「EM菌議連」幹事長

 初入閣の平井卓也・科学技術担当相は3日の記者会見で、科学的裏付けのない有用微生物群(EM菌)の利用を目指す超党派の「有用微生物利活用推進議員連盟」幹事長を務めていると明らかにし、「EM菌を使っている方がたくさんいるので幹事長を引き受けた。中身はよく知らない」と釈明した。

 議連は2013年末に国会議員約50人で発足。平井氏は活動について「障害者施設でEM団子を作ったり、EM農業をやったりしているところを激励に行った。(大学教授の)話も議連で一度聞いたが、ちゃんと答えられるだけの知識は持っていない」と述べた。

 EM菌は、水質浄化などに効果があると宣伝されながら、科学的な裏付けはないと指摘されている。

 16年2月、当時の丸川珠代環境相は国会で「水質浄化に効果があるとの科学的検証データを承知していない」と答弁。今年7月には伊藤忠彦環境相フェイスブックツイッターに「(イベントで)運河に投入した」と投稿したことが明らかになり、多くの批判が寄せられて一部の投稿を削除した。【酒造唯】

毎日新聞 2018年10月3日 18時40分(最終更新 10月3日 20時26分)


 まあ毎日新聞にもかつて地方版でずいぶん「EM菌」を取り上げて批判された過去があるし、最近では「ナノ純銀除染」にかぶれて共産党都議に圧力をかけた平野貞夫小沢一郎の側近)が「EM菌」にもかぶれているとして話題になったことを覚えている。最近といっても知ったのが昨年初め頃で、平野がかぶれたのはもっと前に違いないが。

 そのようにありふれた「トンデモ」だとはいえ、そんなのの推進議連の幹事長を務めている人間を「科学技術担当大臣」にするのだから、平井卓也もさることながら、任命権者の安倍晋三には呆れるほかない。まあ安倍もトンデモのデパートみたいな奴だから、この程度では全く驚きもしないのだが。

*1:私は偶然この平井卓志の追悼番組を西日本放送で見てしまった。電波の私物化の見本だと思った。