kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

杉田水脈批判を比例代表廃止・削減論にすり替える妄論が後を絶たない

下記のツイートには本当に同感だが、指摘されているような発言をする連中にはある共通点があると思う。

https://twitter.com/TOMMY5918/status/1048764123880681472

Tommy
@TOMMY5918

杉田水脈を当選させないために、比例代表を廃止しろとか削減しろとか言っている「反安倍」「非自民」の人達が居るとは驚いた。それじゃひたすら自民党を利するだけで、右翼政党による二大政党制への道を開いてしまう。そうなれば、現状以上に政治が悪くなるだけなのだが。本当に信じ難い。

19:37 - 2018年10月6日


最近、この手の呟きをした人として覚えているのは、小田嶋隆町山智浩だ。小田嶋氏の方はネット検索でうまく引っかからなかったが、町山氏の方は引っかかった。これを下記に示す。

https://twitter.com/tomomachi/status/1033746586692513793

町山智浩
@TomoMachi

とはいえ、次回の選挙でも比例区の名簿の上のほうに載るからまた議員になってしまう。有権者の意思を反映しない制度はもうやめようや。

9:02 - 2018年8月26日


小田嶋隆町山智浩も、内田樹との共著があった。10年ほど前には「リベラル」界隈で教祖的な人気があった内田樹小沢一郎シンパの人間だ。

さらに、この手の発言で苦々しく思い出されるのは、2013年に田中龍作が発した妄言だ。私はこの件をもう何回も蒸し返しているが、当時この日記に下記記事を書いた。


しかし、この田中龍作を持ち上げる輩はあとを絶たない。最近では有田芳生沖縄県知事選に絡めて田中を持ち上げていた。

こうした連中は、結局小沢一郎流の「衆院選比例代表制を柱とした保守二大政党制」に回収されていく。小沢や山口二郎らが四半世紀以上前に旗を振った「政治改革」を総括しようとする動きは今なお鈍い。それどころか最近では共産党まで小沢に取り込まれる惨状を呈している。

ところで最近、なんとかいう名前を冠した立憲民主党の党大会で、長妻昭ら同党の複数の政治家が、「小選挙区比例代表併用制」を見直す発言をしたと聞く。これは、本気で選挙制度を見直す意図が彼らにあるとしたらそれなりに注目し、評価すべきだが、そうではなく、最近目立つようになった小選挙区制批判に対する「ガス抜き」にしか過ぎないのであれば、何の意味もない。

私はひところ、かつて「みんなの党」で「一人一票比例代表制」を提案した政治家たちはどうするつもりかと注目していたが、見たところ彼らは皆現行の小選挙区比例代表並立制の追認に転向したようだ。つまらない人たちだなあと思う。名前こそよく似ているが、小選挙区比例代表制併用制と並立制とでは全く違った制度だ。かつて社会党は前者から後者へと立場を改めたが、これは大きな転向だった。そう指摘した人は少なかったが、私は当時からそう思っていたし、結局あの時の転向が社会党を実質的に滅ぼしたのだった。

長妻昭らが果たして本気で選挙制度見直しに取り組むかどうか、期待はあまりしていないが少しは気にしておきたい。