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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「平井科技IT担当相は『黙れ、ばばあ!』で批判されたボン」(日刊ゲンダイ)

今頃知ったが、珍しく日刊ゲンダイに「文句なしに正しい」記事が載っていたようだ。10月12日付だからもう1週間以上も前。

【平井卓也】平井科技IT担当相は「黙れ、ばばあ!」で批判されたボン|日刊ゲンダイDIGITAL

安倍“ご臨終”内閣の大臣を裸にする
平井科技IT担当相は「黙れ、ばばあ!」で批判されたボン
公開日:2018/10/12 06:00


 当選7回でやっと初入閣の平井卓也科技IT担当相(60)。典型的な“滞貨一掃組”である。これといった実績はゼロだ。

 新大臣を紹介する記事で大手新聞にまで「強気の性格が影響してか<気軽に話し掛けにくい>との声もある」と評されるほど性格に問題ありの男だ。祖父、父も大臣をつとめた政治家一家の3代目。世間知らずのボンボンだ。

「ワガママに育てられたからでしょう。鼻っ柱が強く、なにか言われると一言、言い返さないと気が済まない。周囲からの評価が低いからか、自分を大きく見せたがるタイプです」(自民党事情通)

新進党

 1996年の総選挙に新進党公認で出馬するが自民党候補に敗北。2000年の衆院選は無所属で出馬して初当選。2003年の衆院選の時、初めて自民党公認で出馬している。

●メディア王

 3代続く政治家一家の平井家は、四国・香川の「メディア王」として知られている。「四国新聞」「西日本放送」のオーナーとして地元メディアに君臨している。

 平井卓也の名前を有名にしたのが、2013年の「黙れ、ばばあ」騒動だ。「ニコニコ動画」が党首討論を行った時、社民党福島みずほに対して「黙れ、ばばあ!」と書き込み、さらに維新の会の橋下徹の欠席が伝わると「橋下、逃亡か?」と書き込んでいる。

●政治とカネ

 自分が所有する建物に政治団体の事務所を置き、政治資金から支払う家賃の支払先を家族にしていた、と朝日新聞に報じられた。

 2013年、息子が深夜、女優の二谷友里恵の自宅を襲撃し、器物破損で現行犯逮捕されている。息子の逮捕後、「父親として深くお詫び申し上げる」とブログで謝罪した。息子のこともワガママに育てたようだ。

EM菌

 入閣後の会見で、科学的な裏づけのない「EM菌」の利用を目指す「有用微生物利活用推進議連」の幹事長をつとめていると認め、「中身はよく知らない」と釈明した。さっそく「科学技術担当大臣が、これで大丈夫なのか」と批判されている。

日刊ゲンダイDIGITALより)

まさに「香川の安倍晋三」。それが平井卓也だ。

ところで平井卓也のドラ息子が引き起こした事件は二谷友里恵の自宅を襲撃した事件だけではないし、それに絡んだ平井一派による「週刊文春買い占め事件」なども知られているが、平井卓也本人については単なる「わがままなボンボン」に過ぎない。それなのに、国民民主党を離党して次期衆院選ではおそらく立憲民主党から出馬するであろう小川淳也は選挙区では平井に1勝5敗で、2009年の「政権交代選挙」を除いていつも接戦の末に負けている(但し初めて出馬した2003年以外は比例復活で当選しているので当選5回)。冴えない選挙区だなあといつも思っていた(私は2003年、05年、09年の衆院選で香川1区の有権者だった)。

なお四国新聞には社説がない。全国ニュースの多くは共同通信の配信。だから石川県の北國新聞みたいな極右紙*1ではない。これはおそらく、かつて香川県に革新県政の時代があったり、70年代に社会党委員長を務めた成田知巳高松市出身(旧制高松中学を経て東京帝大卒)だったりしたこともあって、四国4県の中では旧社会党の支持が比較的多かった土地柄ゆえ、極右的な紙面にすると売れ行きが落ちると計算してるんだろうと想像している。この点で香川県共産党の強い高知県と好一対で、高知県では旧民主党は滅茶苦茶に弱かった。ところが一昨年の参院選では、民進党が四国では一番民進党が強いはずの香川選挙区で候補者を共産党に譲ったので少なからず驚いたが、これに骨を折ったのが小川淳也だったと聞く。その経緯があったから昨年の衆院選では小川は希望の党から立候補したにもかかわらず共産党対立候補を立てなかったのだろう。しかし、同じ香川の2区で選挙に滅法強い玉木雄一郎(小川にとって高松高校から東大法学部卒の2年先輩に当たるらしい)に配慮してか、希望の党から立候補してしまった優柔不断さが小川の弱点だ。もっとも同じ派閥の前原誠司に配慮した面もあるのだろうが。今年になって小川はやっとこさ希望の党を離党したが、いずれそうするだろうと思っていた。それなら去年の衆院選の段階で玉木や前原と袂を分かっとけよと思うのだが、しがらみでできなかったのだろう。

まあ小川淳也も次回の衆院選では選挙区で平井卓也を倒すことだな。その場合でも平井が比例復活してしまうことはほぼ不可避だろうが。

*1:北國新聞については、たとえば http://d.hatena.ne.jp/knzw4a/20130816/1376661942 を参照。