kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

北方四島に関する質問を無視し続けた河野太郎(呆)

今年後半は、この日記に記事を書く気もなかなか起きないくらい、「崩壊の時代」の崩壊ぶりが深刻化した。

参議院での入管法「改正」の審議では、与党議員が賛成討論もせずに強行採決して法案を可決させた。

テレビで青木理だったかが、安倍晋三経産省や財界の要請が強かった入管法「改正」には、熱烈な支持基盤である日本会議などの右翼のお気に召さないし、(自身も右翼である)安倍晋三本人も本心では法案に反対なので、そんなめんどくさい法案は審議に時間なんかかけないでさっさと通してしまえと考え、それを実行させたのだという意味のことを言っていたが、その通りだと思った。無敵の独裁者かに見える安倍晋三といえど、うしろだてになってくれている経産省や選挙の支援をしてくれる財界の意に反することはできない。それが臨時国会で「改正」入管法や水道民営化法が強行可決された理由であることは明らかだろう。

それが実態であるとはいえ、権力側を批判する言論を根絶しようと躍起になっているのが今の安倍政権だし、この政権が成立する直前の民主党政権時代末期に「決められる政治」を煽っていた言論人の中には、現在News23のアンカーをやっている星浩もいた。星が当時属していた朝日新聞は、野田政権末期にはさすがに安倍晋三が総裁に返り咲いた自民党の政権奪回確実を見越して「決められる政治」とは言わなくなったが、時既に遅かった。2012年末、最悪の政権が発足し(というか5年ぶりに返り咲いて)21世紀の「崩壊の時代」が始まった。

多くの論者から、今回の臨時国会は戦後最低だった、いや戦時中の翼賛議会よりひどかったとの酷評がなされたが、日本国民の多くは今の異常事態が異常であるとも認識できていないに違いない。それは戦争中も同じだったのだろう。

昨日(12/11)の記者会見における河野太郎の態度なども、こんな「崩壊の時代」ならではのふざけたものとしか言いようがない。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181211/k10011743181000.html

「次の質問をどうぞ」河野外相 会見で質問を繰り返し無視

北方領土問題でロシア側が日本をけん制する発言をしていることについて、河野外務大臣は、11日の記者会見で見解を問われましたが、記者の質問を繰り返し無視する一幕がありました。河野大臣には、交渉に向けた環境を整えるねらいがあるとみられますが、質問そのものに応じない姿勢には批判が出ることも予想されます。

北方領土問題をめぐって、ロシアのラブロフ外相は、第2次世界大戦の結果、北方領土はロシアの領土となったことを日本が認めない以上、交渉は進められないと日本側をけん制したほか、トルトネフ副首相も、強い姿勢で交渉に臨むと強調しています。

こうした発言について、河野外務大臣は、11日の記者会見で、記者団から見解を問われたのに対し、「次の質問をどうぞ」と4回にわたって繰り返し述べ、質問には、一切答えませんでした。

そして、記者団が「公の場での質問に対し、そうした答弁は不適切ではないか」とただすと、「交渉に向けての環境をしっかり整えたい」と説明しました。

河野外務大臣は、政府の方針を交渉の場以外で発信することは、よけいな臆測を呼び、交渉のためにならないなどとして、国会でもたびたび発言を控えることに理解を求めていて、今回の対応も、そうしたねらいがあるとみられますが、質問そのものに応じない姿勢には批判が出ることも予想されます。

立民 辻元氏「外務大臣失格と言わざるを得ず残念」

立憲民主党の辻元国会対策委員長は、記者団に対し、「記者が質問する後ろには国民がいるわけで、質問にまともに答えず、無視するような姿勢は、国民を無視していることに等しい。親子孫3代で議員をやっている世間知らずな大臣にありがちな対応に見えた。情報公開の姿勢にも、誠実さにも欠けると思うし、外務大臣失格と言わざるを得ず残念でならない」と述べました。

NHKニュース 2018年12月11日 16時18分)

このニュースの中に出てくる「質問そのものに応じない姿勢には批判が出ることも予想されます」という表現は、NHKのみならず新聞などにも頻出する典型的な「マスコミ話法」だが、NHK自体は河野太郎や安倍政権を批判してませんよ、と言っているわけだ。

もちろん都合の悪い質問に答えず無視し続ける河野太郎の態度は論外だが、NHKのこういうふざけた報道姿勢もまた「崩壊の時代」ならではのひどさというべきだろう。