防衛相・河野太郎が海上自衛隊に中東派遣を命令した。日本経済新聞より。
防衛相、海自に中東派遣を命令 哨戒機は11日出発
河野太郎防衛相は10日、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」と哨戒機「P3C」に対し、中東海域での情報収集にあたるための派遣命令を発出した。哨戒機は11日に沖縄県の那覇基地を出発し、護衛艦は2月に出航する予定だ。防衛省設置法に基づく「調査・研究」目的で活動する。不測の事態が生じた場合は武器使用を伴う海上警備行動に切り替える可能性もある。
海自の活動海域はオマーン湾、アラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側のアデン湾、の3海域の公海と定めた。イランに面するホルムズ海峡やペルシャ湾は対象から外した。部隊規模は260人超となる。哨戒機はソマリア沖アデン湾で活動する海賊対処部隊の任務も兼ねる。
防衛省設置法4条に定める「調査・研究」の任務として、海上と上空から中東海域の治安情報を集める。同盟国の米国や欧州や周辺諸国とも情報交換する。情報は政府がいったん集約し、国土交通省を通じて日本関係船舶の運営会社などに提供する予定だ。
有事の際は政府の判断で自衛隊法の海上警備行動に切り替えることができる。武器使用で防護できるのは日本籍船に限る。
期間は1年間で必要に応じて閣議決定で延長できる。護衛艦と哨戒機は定期的に交代する。
(日本経済新聞 2020/1/10 16:57)
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54268170Q0A110C2EA3000/