昨夕ネットを見ていたら、東京都知事・小池百合子が午後8時から記者会見をするという短い情報があったので、何事かと思ってさらに見てみると、昨日(3/25)、東京都の新型コロナウイルス感染者が1日で40人を超えた(41人)のだという。記者会見で小池は、仕事は自宅でするように、また夜間及び週末の不要不急の外出を控えるように、などと呼びかけたらしい。昨夜11時頃スーパーに行くと、この時間帯にスーパーに行くことは私としては珍しくないのだが、普段見たことのないくらい多くの買い物客がいて、大量の買い物をしている人が多かった。夜、小池の会見を見て泡を食って籠城体制を築こうとしたに違いない。スーパーの棚での商品の減り方は2月29日に安倍晋三が突然の休校要請をした時ほどではなかったが、記者会見の時間帯が安倍よりもかなり遅かったために、深夜のスーパーの混雑ぶりには異様さを感じさせられた。
怪しいと思うのは、下記TBSのツイート及びリンクされたnews23の動画を見ればわかる通り、昨日の検査数はわずか74件に過ぎなかったことだ。感染が確認された者の比率は実に55%に達する。不自然な多さだ。news23ではグラフが示されたが、ここ数日、検査数を特に増やしたわけではないのである。それなのに3日連続で感染者数が過去最多を更新し続けた。
【東京1日の感染者41人、検査は74人だけ】#新型コロナ 、東京で1日に確認された感染者の数が、過去最多の41人に。この数字の意味する所とは?そして、#検査人数 74人は増えるのか?専門家に聞きました。 #news23 pic.twitter.com/FtHEPbjAsh
— TBS NEWS (@tbs_news) 2020年3月25日
しかも小池は、三連休明けに突然「都市封鎖」を言い出すなど、思わせぶりな言葉をたびたび発していた。何を言いたいかというと、これは多くの人々と同じ指摘だが、東京五輪の延期が確定するまでは、感染者数を少なく見せかけるために「感染隠し」をやっていたのではないかと、極めて強く疑われるということだ。小池は完全に安倍晋三とグルだといえる。官邸との連携プレーが買われてか、小池は今夏の都知事選で自民党の支持を取り付けることに成功した。
感染隠しの状況証拠としては、昨日も書いた通り、中野区のNTTドコモコールセンターや台東区の病院などでの集団感染が、すぐに報じられなかったことが挙げられる。中野区のコールセンターの例では、報じられないのが怖いと呟かれたツイートをこの日記でも紹介したら、その2日後、ずいぶん遅れて報じられた。
要するに、安倍晋三のみならず小池百合子も、国民や都民、それに日本や東京を訪れる人々の命や健康より、東京五輪の方が大事な人間だったということだ。これはこの日記で繰り返し指摘してきた疑いだが、事実だったことが今回はっきりした。
思えば3年前、第2次以降の安倍内閣が最大のピンチを迎えたのは、小池が総理大臣の座を付け狙った時期だった。安倍はこのピンチを、小池が前原誠司や小沢一郎と組んで画策した希望の党設立の態勢が整わない時期に衆議院を解散した時、小池が「排除」騒動を引き起こして本性を露呈したことにも助けられて凌いだわけだが、どうもこの国の人々は独裁者が好きらしくて、安倍だの小池だのにばかり支持が集まる。小池に「ワクワク」した「リベラル」(あるいは「都会保守」)たちにほとほと愛想をつかした思い出が苦々しくよみがえる。
今回も、安倍の陰に隠れてというべきか、小池に対する風当たりはこれまで決して強くなかった。小池に対しても、また小池を批判できない人々に対しても、ふざけるな、との強い憤りを感じる。