朝日新聞・上丸洋一記者のツイートより。
読売が変だ。知事会が特措法に罰則を設けるよう求めているのに対し、2日の社説は「欧米のような強力な措置が必要な状況かどうか。私権制限は最小限とするという特措法の規定は重い」と拙速な法改正を戒めた。ところが3日の社説は、欧州各国を参考に憲法に緊急事態条項を創設せよと。余りにちぐはぐ。
— 上丸洋一 (@jomaruyan) 2020年5月3日
読売のナベツネは今93歳だっけ。最近ではすっかり衰えて、読売の論調を全部把握することなどできなくなっていると私は認識している。
少し前までは、エピゴーネンは本家本元よりも暴走するという私が信じている法則に従って、読売の論説は劣化しまくっていた印象があった。もっとわかりやすくいえば、読売の論調がネトウヨ化していたわけだ。
しかし、上記上丸氏のツイートによれば、2日付の読売の論説はまともなことを言っている。一方、憲法記念日の3日付の論説は、読売がずっと以前から出している改憲案に沿ったもので、それには緊急事態条項が入っている。こちらはナベツネの意に沿った、というより惰性で繰り返された主張だ。
つまり、この非常時において、少し前まではネトウヨ化して手の施しようがなくなっていたかに見えた読売の論説が少しはまともになってナベツネよりもマシな方向に変化しつつあるのではないかとも考えられる。そうだとすればこれはかなり大きな救いだ。3日付の論説はナベツネが生きている以上仕方ないだろう。どんなに衰えても、ナベツネは死ぬまで読売の主筆であり続けるだろうから。
どっちかがナベツネ個人の意見かな。だとすると読売社内においてナベツネの地位低下が見られるということになるが https://t.co/EUuJf5bkvQ
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2020年5月3日
というかナベツネには社内を掌握する体力と知力がもうすっかり衰えてしまったんだよ。ナベツネの意見に沿っているのはもちろん3日付の社説。
問題は、特措法に罰則を設けるよう求める知事会の連中にすり寄るようなワイドショーをはじめとしたイエロージャーナリズムの動きだろう。それが今後の日本の主流になってしまう恐れがこのところ強まっている。