kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「黒川弘務の定年延長は法務省が言い出したことで、官邸はそれを承認しただけ」との安倍晋三の言い訳は大嘘/日本国内のCOVID-19致死率が4.49%に上昇(2020/5/15)

 検察庁法改正案は、一昨日(5/14)の報道で、週内の衆院通過を先送りするとかいう時事通信の記事が出されたが、よく読むと本会議の週内採決は見送るものの委員会採決には含みを持たせていたので、どうするのかなあと思っていた。昨日は、維新の足立康史が採決の動議を出せば強行採決されて委員会を通過するところだったが、おそらくは検察OBの反対意見書が出されることがわかっているうえ、足立がつい二、三日前に法案に反対であるかのようなツイートを出していた経緯もあり、かつ汚れ役は嫌だとの理由で動議を出さなかったものだろう。だから野党に武田大臣不信任案提出の機会が与えられ、野党がそれを逃さなかったという経緯ではないか。与党側から見ると、委員会採決だけ週末にやって、避難ごうごうの中で週明けに本会議採決にするか、それとも週末の世論(や検察)の動きを見極めるかのどっちかを秤にかけて後者を選んだといったところだろうか。

 なお維新の足立は、委員会終了後に出演した、津田大介が司会するネット番組で、法案への賛成を表明したらしい。数日前に同様の番組に出演した時には、どっちつかずの意見を述べてさんざんな悪評を買っていた*1。このように動揺していた足立の賛意表明は、週明け(火曜日以降)の委員会採決に臨む維新の態度が「賛成」で明確化されたことを意味する。それまで反対論を唱えていた他の維新議員も「採決では賛成する」とのツイートを出して、支持者から失望されたりしていた。一方で公明党には党幹部にも若干の動揺が見られるようだ。

 検察と官邸、というか稲田伸夫検事総長安倍晋三の確執に関して、その経緯を知るうえで興味深い記事があったので下記にリンクする。今年1月31日に、元朝日新聞記者の村上治氏が書いた記事で、途中までは無料で読める。櫻井よしこ安倍晋三自身が「黒川の定年延長は法務省が言い出したことで、官邸はそれを承認しただけ」などとの言い訳を抜かしているようだが、それが安倍晋三得意の大嘘であることがはっきり示されている。この人の虚言癖は本当にどうしようもなくひどい。

 

judiciary.asahi.com

 

 今週は39県での緊急事態宣言解除があったが、昨日はレナウンの倒産が報じられた。コロナ後、あるいは「間コロナ期」の経済問題はこれから噴出する。こんな時に「自らが逮捕されないために」検察庁法案「改正」をたくらむ安倍晋三は、文字通り万死に値する。

 昨日はまたCOVID-19による日本国内の新たに確認された陽性者50人と死亡者16人が発表された。国内の致死率は4.49%となり、ほぼドイツと並んだ。最終的にはドイツを上回る、というかドイツより悪くなってしまうだろう。人口当たりの死亡者数ではドイツの十数分の一ではあるけれど。下記はNHKニュースへのリンク。

 

www3.nhk.or.jp

*1:「なんとか新選組」は3度行われた番組に出演を依頼されたものの山本太郎が「党務で多忙のため」という理由で一度も出ていない。これに限らず、2月後半だったかに山本太郎が「国会を休会にせよ」と主張したあとの新選組は急速に注目度を失い、もとから低かった同党の政党支持率は、さらに低下の一途をたどっている。