「デイリー新潮」の記事*1によれば、山本太郎は都知事選には3億円が必要だと計算しているという。しかし、山本の言う数字より1桁少ない数字で賄えるのではないかという人もいる。
3億円といえば、昨年の参院選広島選挙区で河井案里が自民党本部からもらったとされる金額の倍だ。もちろん東京都の人口は広島県の5倍だが、面積は広島県の4分の1だ。まあ自民党と違って企業や富裕層からの献金が期待できないというのはあるが、3億円とか「金持ちの友だちに云々」とかいう山本の言葉はどうかと思う。河井夫妻と同レベルだとしか思えない。
それに、ここにきて山本陣営は金の流れが不明朗だとの指摘がずいぶん増えた。少し前まで陣営内部にいた人間からの告発もあった。その人間はすべてを斎藤まさしのせいにしていたようだが、山本の責任も免れないだろう。赤坂の事務所の問題のほかに、2016年の参院選に三宅洋平が立候補した時に集めた金はどうした、などの話もあるらしい。もともと某新選組の党規約には独裁条項もあり、民主的からはほど遠い党運営がなされていたであろうことはほぼ疑いない。
支持者たちもめちゃくちゃで、韓国などに対するヘイト発言を平気でする輩もいるし、著名人では伊勢崎賢治が「九条の精神に則った改憲」を実現させるために、山本太郎が小池百合子以外の候補者の得票を圧倒することが必要なのだという。
僕の都知事選での”最低限”の目標は 小池陣営が勝利しても (宇都宮さんを心から尊敬するが)山本太郎氏が大差で他の候補を引き離すこと これで立憲と共産の野党共闘がリベラルを代表できないと知らしめること リベラルが政権を取り 九条の精神に則って改憲し 日米地位協定に主権を回復するため
— 伊勢崎賢治 (@isezakikenji) 2020年6月21日
なんじゃそれは。東京都政と全然関係ないじゃないか。「すべては改憲のために」というのであれば、安倍晋三と同じだ。
告示後はなるだけ都知事選の記事は書くまいと思っていたが、ここまで山本陣営に箍が外れた動きが目立つと書かずにはいられない。もう勘弁してくれ。