kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ジョンズ・ホプキンズ大のダッシュボードで日本と韓国の新型コロナウイルス感染症の陽性者数増加グラフを比較してみてはいかが

 新型コロナウイルス感染症について、緊急事態宣言の効果があったかどうかを検証するとか吉村洋文が言っていた記憶があるが、検証とやらの結果は結果は出たのだろうか。

 また、上昌広も「緊急事態宣言の効果はなかった可能性がある」と言っていた。

 しかし、下記リンクのジョンズ・ホプキンズ大のダッシュボードで日本での陽性者数の増加を示すグラフを見れば、緊急事態宣言の発令によって陽性者数の増え方が鈍ったものの、増加が止まっていない段階で緊急事態宣言を解除したために、再び増加傾向に転じたことは一目瞭然だろう。

https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

 

 同サイトに表示されている日本の陽性者数累計は24099人、死亡者数は985人で、致死率は4.1%にまで「下がった」(致死率はこれまででもっとも高かった時には5.4%あった)。新たに陽性と確認された人々が致死率を押し下げている。マスメディアは一時期、人の移動の規制を一時解除していた韓国で感染の再拡大が見られると報じていた。実際、ジョンズ・ホプキンス大のダッシュボードを見ても、韓国でも感染の再拡大がはっきり見られるが、しかしながら感染拡大の割合は日本よりずっと小さい。それはグラフの形にはっきり表れている。韓国では陽性者累計が13672人、死亡者数は293人で、致死率は2.1%だ。人口当たりの陽性者数だけは韓国の方が多いが、これは韓国の方がPCR検査数が多かっただけの話だ。読者の方々には両国のグラフを比較されることをおすすめする。文在寅政権と比較して、安倍政権のコロナ対応がいかにお粗末かがよくわかる。

 日本でも6月以降の陽性者の致死率は、十分な時間が経過したあとでも従来の3分の1にあたる1.8%程度にとどまるのではないかと私は予想しており、ジョンズ・ホプキンズ大のダッシュボードで見られる陽性者数の曲線にしても、6月以降の分が4月までと同じ検査数であれば、増加の仕方も3分の1程度にとどまったのではないかとは思う。その意味で、まだ緊急事態宣言をした頃ほど深刻な状態にはなっていないのかもしれない。

 しかし、感染症が蔓延する時に起きる現象は「指数関数的増加」だ。あっという間に陽性者が増えてしまう。実際、東京・新宿の「検査スポット」での陽性率は3割強という異常な数字が出ていると報じられている。

 

www3.nhk.or.jp

 

 やはり事態は、特に東京都では差し迫った状況になっていると考えるべきだ。規制すべきは何も「夜の街」だけではなく、競技場その他も必須だろう。特に閉鎖空間である東京ドームなどは、今後も無観客試合を続けるべきではないか。もちろん神宮球場とて例外ではないのだが。

 まあ読売軍の悪口*1は今回はこのくらいにしておこうか。今はもう冗談では済まされない状況だ。この新型コロナウイルスの異様なしつこさの前には、来年の2021年に延期された東京五輪も(何やら規模は予定通りにして1年だけ延期するとかいうわけのわからない決定が下されたらしいが)風前の灯火だろう。

 またこのままでは、安倍晋三が企んでいる可能性が強い、2か月後の衆議院解散と総選挙の実施も極めて難しい。

 2月、3月には安倍晋三小池百合子東京五輪の延期を含む実施にこだわって新型コロナウイルス感染症対策を怠ったと思われるが、現在安倍政権が再びコロナ対策に不熱心な理由として、経済最優先の経産省の意向を反映している面もあるだろうが、それとともに安倍晋三解散総選挙固執しているからではないかとも思えてならない今日この頃だ。

 本当は、新型コロナウイルス感染症にまともに対応するためにも、もう安倍晋三には政権の座から降りてもらわなければならないのだが。また先の都知事選で東京都の有権者の多くが間違った選択をしたこともいうまでもない。

*1:何しろ日曜日にヤクルトが読売を抜いて首位に立ったのに火曜日には再逆転され、昨日で逆に2.5ゲーム差をつけられたのだから不愉快なことこの上ない。広島とDeNAはいったい何をやっているのか。