kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党総裁選に菅義偉を選出。次の焦点は臨時国会での衆議院解散の有無

 当然ながら自民党総裁選は菅義偉の圧勝だった。2位争いは結局、岸田文雄菅義偉陣営のお情けで国会議員票を横流ししてもらって石破茂より上の2位を「勝ち得た」。

 胸くそが悪くなる茶番だが、さりとて石破茂に同情する気など私にはこれっぽっちも起きない。石破こそ、2012年の自民党第2次改憲案に固執する極右であり、民主党政権の数少ないポジティブな政策だった子ども手当自民党政権時代の児童手当に戻すことを自民党内でももっとも強硬に唱えるなどして(もちろんそれは実現した)、経済政策でも反動性が際立つ極悪政治家だったからだ。

 結局、今の自民党には2007年の福田康夫に相当するような政治家は誰もいない。2007年に安倍晋三が最初に政権を投げ出した時には大きな希望が持てたが、現在は希望など何も持てない暗鬱な気分が、せっかく安倍政権が終わるにもかかわらず、いっこうに晴れないのである。

 菅義偉首班指名される臨時国会は明日9月16日からのわずか3日間だが、ここで菅が衆議院を解散するかどうかが注目される。私が菅なら解散する。

 7条解散が正当化されている現在の憲法解釈に問題があり、7条解散は禁止されなければならないというのが私の持論だが、現在の政界はもちろん、憲法学者の間でさえ、残念ながら7条解散違憲論は主流ではないようだ。テレビなども平気で、というか無批判に「解散は総理大臣の専権事項」などと言っている。この言葉は菅自身も言っていた。今までは菅の言う総理大臣は安倍晋三を指していたが、明日からはそれが菅義偉自身になる。

 だから菅は衆議院を解散するだろうと私は予想するのだ。コロナ禍の最中に、という批判を恐れて解散しないのではないかと予想する向きもあるが、世界的にも新型コロナウイルス感染者が再び増加し、1日あたりの新規確認陽性者がこれまでの最多を記録したりもしているから、北半球の先進国の間ではかなり際立って気温が高かったためか(しかも8月9日頃から先週金曜日の9月11日まで、東京では実にひどい猛暑が延々と続いた)新型コロナの感染増加が抑えられていた感のある日本も、少なくとも来年の春が来るまでは、解散を遅らせれば遅らせるほど新型コロナによる解散の阻害要因が強くなる(つまり、陽性者数が今後三たび増加に転じる)恐れが大きい。なぜなら、安倍政権は緊急事態宣言を解除してから現在に至るまで、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑える政策など何もしてこなかったのだから。

 私が菅なら、解散するのは今しかないと考えるゆえんだ。