kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症の週間新規陽性者数9,302人、死亡者数73人(2020/11/7-13) 〜 新規陽性者は前週より65%の急増

 

 11/7(土)から11/13(金)までの新型コロナウイルス感染症の陽性者数は、その前の1週間と比較して顕著に増えた。このところ、受け手が新型コロナの話題に飽きている、ないし嫌っている影響か、それとも「経済を回す」方針を安倍晋三以上に強めている菅義偉に「忖度」してか、新型コロナの報道量がやけに少なかった大手メディアも、かなりの時間を割いて報じざるを得なくなった。今回の「第3波」は、まず北海道で感染者(陽性者)が増え、そのあと大阪や東京などでも急増した。北海道では札幌市で特に増えたが、離島の利尻島にもクラスタが発生し、地元では「GoToキャンペーン」に対する批判の声が挙がっていると報じられている。

 下記はNHKのサイトへのリンク。

 

www3.nhk.or.jp

 

 上記サイトから、昨日(11/13)の23時59分時点での新型コロナウイルス感染症の陽性者数と死亡者数を転記すると、陽性者数が115,528人、死亡者数が1,885人となっている(クルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号を除く)。その前の1週間(10/31-11/6)は陽性者数累計が106,226人、死亡者数が1,812人だったから、今週は陽性者数9,302人、死亡者数73人だったことになる。先週は陽性者数が5,649人、死亡者数は56人だったから、陽性者数は3,653人(65%)、死亡者数は17人(30%)、それぞれ増加した。陽性者数の増加率は前の2週間ではそれぞれ20%と23%だったから、増加のペースが一気に加速した。急増したといえる。このペースがいつ落ちるかはわからない。検査数の上限に制限されて見掛け上増加のペースが落ちる可能性もある。

 週間の死亡者数を陽性者数で割った値は0.78%であり、先週の0.99%から減少した。この値が小さくなるのは、新規陽性者が目立って増えた時にはいつも見られる現象だ。8月1日以降の累計では陽性者数は79,139人、死亡者数は872人となった。「致死率」は1.10%。

 問題だと思うのは、菅義偉が国会で「GoToキャンペーンは止めない」などと、「経済を回す」ことを最優先した強気一辺倒の答弁を繰り返していることだ。

 非常時に一番大事なことは、状況に応じた対策を素早く立てて、それを実行することだ。平時に必要なこととは全く違う。

 一般論として、この点で保守政権は非常時に対する対応能力が劣るといえる。ましてや菅義偉は過激な新自由主義者だ。安倍晋三の後継者として、二階俊博らが素早く動いたためにあっという間に菅義偉に決まった時、私は、よりにもよって新型コロナ対策がもっとも期待できない人間を選んでしまったものだなあと呆れたが、その危惧が現実になりつつある。

 少し前にも書いたと思うが、今にして思えば、阪神大震災の時の首相が村山富市で、東日本大震災と東電原発事故の時の首相が「前菅」こと菅直人だったことは不幸中の幸いだった。両者とも良い宰相だったとはとても思えないが、こと震災や原発事故に関しては、自民党の総理大臣でなかったことが良かった*1

 非常時にはGoとStopの繰り返しで良い。感染が増えたと見れば規制を強め、ピークを過ぎたと見れば緩める。この繰り返しで行く他はない。一番ダメなのは惰性力に従ったままで、方向転換の手を打たないことだ。頑固なのが一番いけない。「信念の人」であってはならないのだ。

 竹中平蔵と昵懇で、心の底から新自由主義経済政策を信奉しているとみられる「後菅」こと菅義偉はその点最悪だ。この人の正体を、多くの人たちに早く気づいてもらいたい。

 

[追記] (2014.11.14 09:08)

 記事を公開した後に、岩田健太郎医師のTwitterサイトを見に行ったら、下記のツイートを発見した。岩田医師の意見に強く同意する。

 

*1:自民党でなくとも、自民党在籍歴の長い小沢一郎などは、自民党の政治家と同様にダメだったに違いない。現に小沢は東日本大震災・東電原発事故が起きた直後、一時消息不明ではないかと騒がれた。