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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

社民党、やはり分裂へ。照屋寛徳が福島瑞穂を面罵

 昨日(11/14)、社民党の臨時党大会が開かれた。既に多くの報道で予想されていた通り、同党の分裂が決定的となり、党に残る国会議員は福島瑞穂党首ただ1人になるようだ。昨日は、同党の照屋寛徳衆院議員(沖縄2区選出)が福島党首を面罵したと報じられた。

 

www.jiji.com

 

「遺産食いつぶした」 照屋氏が福島氏を面罵―社民

2020年11月14日20時39分

 

 

 「先輩方が築いた遺産を全て食いつぶしたのはあなただ」。14日の社民党臨時党大会で、照屋寛徳衆院議員(衆院沖縄2区)が福島瑞穂党首を面罵する場面があった。かねて照屋氏は福島氏の党運営に批判的で、日頃の不満が爆発した形だ。

 

 立憲民主党への合流に反対する福島氏がまず「総選挙勝利を実現したい」とあいさつ。合流に賛成の立場の照屋氏は質問に立つなり「心底むなしい、悲しい」とばっさり。「総選挙を勝利するには、あなたが衆院にくら替えして立候補しなさい」と参院比例代表で当選を重ねてきた福島氏に、衆院へのくら替え要求を突き付けた。

 

 これに対し、福島氏は答弁で「私のみが社民党を食いつぶしてきたと言われるのは極めて残念だ」と反論。ただ、くら替えについては「社民党を再生するために頑張って恩返ししたい」と述べるにとどめた。

 

時事通信より)

 

出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020111400519&g=pol

 

 上記記事には書かれていないが、照屋議員は福島党首に対して「社会民主主義や『社民党宣言』を語る資格はない」とまで発言したそうだ。

 今回、立憲民主党入りが予想されている3人の議員に対して「選挙の都合だろう」などと陰口を叩く向きも見られるが、こと照屋議員に関しては、旧民主・民進系が弱く、社民党にとどまった方が得票は期待できるのではないかと思えるから、「選挙狙い」とばかりもいえないだろう。

 一方で、福島党首ばかり責められるのもなんだかなあとも思うが、「社会民主主義を語る資格はない」という指摘は、福島党首に限らず社民党議員の多くに当てはまるのではないか。特に福島氏から「社会民主主義の理想」が熱く語られるのを聞いた記憶がない。逆に、この人は経済音痴じゃなかろうかと思うことがどきどき、もとい時々あった。その人に党の分裂に際して突如「社会民主主義」を口にされてもなあ、と正直言って私も思ったが、繰り返すけれどもこれは福島党首に限った話ではない。

 苦々しく思い出されるのは、1999年の労働者派遣法の「改正」に社民党が賛成したことと、2001年に発足した小泉純一郎内閣に対して、当初その「カイカク」に理解を示す態度をとったことだ。この当時の社民党党首は故土井たか子だったから、土井氏の責任は福島氏以上に重かった。死者に鞭打つ形になるが、そう総括せざるを得ない。もちろん、福島党首にも、党を出て行くであろう照屋議員らにも重い責任がある。

 それにしても、政党は小さくなればなるほど党に働く遠心力が強くなる見本をまたしても見せつけられた。今年は「右側」でも似たような動きがあった。いうまでもなく、玉木雄一郎前原誠司山尾志桜里らの国民民主党のことだ。