いつもの新型コロナの陽性者数及び死亡者数のデータを示す前に、手前味噌になるが菅義偉内閣発足2日後の9月18日に公開した弊日記の下記記事から、菅政権の新型コロナ対応を予測した文章を引用しておく。
以下引用する。
(前略)さらに悪いことに「GoToキャンペーン」を推進した張本人である菅義偉が総理大臣になった。よく考えてみるまでもなく、安倍晋三政権は反安倍勢力によってではなく新型コロナウイルスに倒されたが、自民党はよりにもよって新型コロナ対応がもっとも期待できない新自由主義者を総理大臣にしてしまったのだった。(後略)
このように、「後菅」の新型コロナ無策が日本に災厄をもたらすであろうことを、私は政権発足と同時に正確に予測していたのだが、不思議なことに世論調査では政権の新型コロナ対応を「評価できる」とする人が、首相が安倍晋三から菅に代わっただけで突如急増したのだった。このことを読売新聞が嬉しそうに大見出しにしていた。菅政権は発足直後に学術会議の問題で支持率をいきなり急落させたが、それも10月後半以降には下げ止まっていた。10月末から新型コロナの新規陽性者が目立って増え始めていることは、8月第1週から毎週、週間データをブログに公開してきた私にとっては明らかだったから、みんな反応がずいぶん鈍いんだなあと思っていたのだが、さすがに11月下旬の陽性者急増あたりからようやく世論にも目立った変化が現れた。これには、GoToキャンペーンの問題をようやくテレビが本腰を入れて報じ始めた影響が大きかったに違いない。そんなことは最初からわかり切っていたじゃないかというのが、私の率直な感想だ。
本論に入る。12/12(土)から12/18(金)までの新型コロナウイルス感染症の陽性者数は、前の1週間より引き続き増えた。国内全体では前の週と同様の傾向だが、今週は東京都を初めとする一都三県で陽性者の増加が顕著だった。
下記はNHKのサイトへのリンク。
上記サイトから、昨日(12/18)の23時59分時点での新型コロナウイルス感染症の陽性者数と死亡者数を転記すると、陽性者数が193,757人、死亡者数が2,840人となっている(クルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号を除く)。その前の1週間(12/5-11)は陽性者数累計が175,207人、死亡者数が2,554人だったから、今週は陽性者数18,550人、死亡者数286人だったことになる。先週は陽性者数が16,796人、死亡者数は248人だったから、陽性者数は1,754人(10.4%)、死亡者数は38人(15%)、それぞれ増加した。陽性者数の増加率は前週の7.7%より増えた。一方、死亡者の増加率は先週(18%)より下がった。
週間の死亡者数を陽性者数で割った値は1.54%であり、先週の1.48%より増えた。現在は引き続き「第3波」の真っ只中といえる。8月1日以降の累計では陽性者数は157,368人、死亡者数は1,827人となった。「致死率」は1.16%。
直近の3週間での死亡者数は744人になり、月間の死亡者数が4桁に達する恐れがますます強まった。これも菅内閣の支持率を大きく押し下げた原因の一つだろう。現実に死者が増えて初めてコロナの脅威を感じるようになった人が多かったということだ。