半藤一利氏が死去したとのこと。
氏は保守派だったので、政治的には意見が合わないことが少なからずあったが、現在ネットどころか政界にも蔓延しているような下品な右翼(その代表例が安倍晋三)とは全く異なる、最近では少数派になったまっとうな保守の人だった。
それよりも印象に残るのは、2013年にちくま文庫入りした時に読んだ『隅田川の向う側 - 私の昭和史』だった。読書記録を見ると、2013年9月14日から21日にかけて読んでいた。
以下、上記筑摩書房のサイトから引用する。
昭和史関連の著書を多く持つ著者が、自ら体験した「昭和史」とは如何なるものであったか。後の王選手に相撲を教えた少年時代、命の危険にさらされた昭和20年3月10日の大空襲、疎開した長岡時代、戦後の東大ボート部…著者自身と「昭和」という時代の青春期をみずみずしく描く極私的昭和史エッセイ。
そんな少年時代があったから、安倍晋三のような下品な右翼にはなりようがなかった。
心よりお悔やみ申し上げます。