kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大阪府の新型コロナ死が2500人を突破、3月以降の致死率は2.56%に/井の頭公園の東京五輪パブリックビューイング、三鷹市の「河村孝」市長が推進していた(呆)

 大阪府の新型コロナ死亡者数が2501人になり(致死率2.47%)、うち今年3月以降だけで1384人になった(3月以降の致死率2.56%)。単純計算だと3月以降の致死率が四捨五入で2.6%になり、5月17日に吉村洋文が言っていた2.5%を超えた。

 

 

 ただ、下記毎日新聞の有料記事の無料部分を読むと、大阪府は第4波による死亡者数は6月8日時点で1198人だとしているようだ。

 

mainichi.jp

 

 確かに3月以降に発表された死亡者が発症したのは2月28日以前だった場合は、特に3月や4月初め頃の死亡者には多いだろう。しかし、大阪府では一時第3波による死亡者はほぼゼロに近いほど減っていて、それに目をつけた吉村洋文が「大阪府は感染を減らしすぎたから変異株*1の拡大を招いた」などと減らず口を叩いたものだった。もっともこの説にお墨付きを与えたのは厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の座長・脇田隆字(たかじ)だったというから呆れる。

 

www.iza.ne.jp

 

 なお、過度に専門知を軽視する傾向が菅義偉竹中平蔵以下の体制側と「誰でも御用学者」と言わんばかりの体制批判側の両者に見られ、恥ずかしながら理系学部出身で現在の仕事も技術系である私はこの両者に対して強い怒りを持っているが、その一方で専門家批判を全く許さないかのような、「反対側の極に振れた」感のある主張に対しても強い批判を持っている。後者の傾向は、特に政権批判側の一部で最近強い勢力を持っているが、何事もタブーにしてしまうことは厳禁であり、決してとってはならない態度だ。専門家が権力者に阿る言動をするのはよく見られることであり、それに対しては厳しい批判をもって対峙しなければならない。

 ただ強調しておきたいのは、感染症の分野は黒木登志夫が言っていた通り歴代政権(その大部分の期間で自民党が与党だった)の新自由主義政策において「選択もされず集中もされなかった」分野であって、政権によって過度に庇護された原子力発電の分野とは全く異なることだ。それなのに両者を同一視して「誰でも御用学者」であるかのような安易な態度をとることは、きわめて重大な誤りだ。ことに文系人間が多いと見られる体制批判側におけるこのような態度には目に余るものがある。

 大阪府の致死率の話に戻ると、3月末から4月初めに大阪府で死亡者数がごくわずかだったことを考慮して、大阪府の第4波による致死率については、近似的に陽性者数を3月以降、死亡者数を4月以降の数字から見積もる方が良いかもしれないと考えた。この場合、第4波による大阪府の致死率は6月10日までで2.44%になり、まだ府が第3波の致死率だという2.5%には達していない。ただ、大阪府のいう「6月8日までの第4波の死亡者数1198人」は過少認定なのではなかろうか。まだ認定が確定していない分を加えていないだけなのかもしれないが。

 以上の理由により、「大阪府の第4波の致死率が第3波を超えた」とする「ファクトチェック」はまだ出さないでおく。第3波超えは時間の問題だと思うが*2

 

 以下は話題を変え、大阪とネオリベどの高さで覇を競う東京都の西部に関するニュースで少し驚いたことを記す。

 それは、武蔵野市が反対しているのに強行されようとしている井の頭公園東京五輪パブリックビューイングについて、実はあの公園は武蔵野市三鷹市にまたがっていて、パブリックビューイングの設営そのものは三鷹市のエリアで行われるらしいということだ。三鷹市とはいっても、武蔵野市との市境の場所だ。

 それだけなら驚かないのだが、パブリックビューイングを推進する立場の三鷹市長の名前が、なんと「河村孝」だった。あの邪悪な名古屋市長と同じ発音だ*3。全国の「かわむらたかし」さんたちには申し訳ないが、「名は体を表す」のかと思ってしまった。テレビのアナウンサーが「河村市長」などと発音するので、背筋がぞわわーっとしてしまった。

 で、河村孝について調べてみたら、予想通り自民党系の人間だった。直近の市長選はなんと保守分裂で自民系の人間同士の一騎打ちを河村が制したものだった。この点は名古屋市と似ていて、4月の市長選は河村と自民系、しかも2人とも極右というトンデモ人士同士の争いになった。名古屋市自民党がああいう人間を推し、野党も黙ってそれに従ってしまったことが邪悪な河村たかし市政の継続を許した敗因だ。

 三鷹市の話に戻ると、市議会の党派別構成はどうなっているのか調べてみた。そうすると、最大会派はなんと現元号を会派名に冠した論外の会派だった。とはいっても某「組」とは全く無関係で、自民党から分裂した会派らしい。会派名には弊ブログのNGワードである現元号が(平仮名ではなく漢字で)含まれているので、当然この記事には載せない。

 そうだよなあ、会派名に元号を冠するなんて保守だか右翼だかがやることに決まってるよなあと妙に納得してしまったのだった。

 それにしても三鷹市武蔵野市は、隣接しているのにどうしてここまでカラーが違うのだろうか。もちろん三鷹市武蔵野市と比較して保守的だとの印象は従来から持ってはいたが、ここまで違うとは全く知らなかった。阪神間の西宮市と尼崎市ともお互いにカラーが違うが、それよりももっと大きな違いなのではなかろうか。

*1:アルファ株=今まで「イギリス型」と呼ばれていた変異株。

*2:なお、今後仮に第5波の期間に入ったとしても、その期間の最初の時期の死亡者は第4波による死亡者として扱われるべきであることはいうまでもない。

*3:邪悪な名古屋市長の出生児の名前は「河村隆之」だったらしい。