今週は日本国内の新型コロナウイルス感染症の局面が第4波末期から第5波初期へと移行した週だった。昨日（6/25）、新規陽性者数の7日間移動平均値が前週比マイナス2.5%となり、第4波の減衰と第5波の立ち上がりがほぼ拮抗したが、7日間移動平均値というのは3日前の状態を反映している数字なので、大雑把に言って6月22日（火）までが第4波による新規陽性者数、23日（水）以降が第5波による新規陽性者数と近似できるのではないか。もちろんこれは日本全体の平均の話であり、東京都や神奈川県のように第5波が早く立ち上がった自治体ではもう少し早く移行したし、他の多くの自治体では今現在よりもう少し遅く移行すると思われる。
いつものようにNHKのデータ*1に基づくグラフを2つ示す。昨年3月以降の新規陽性者数と死亡者数のの7日間移動平均の対数表示と、昨年10月の第3波以降の週間値の線形表示の2種類。前者は今週陽性者数が増加に転じたことを示し、後者は新規陽性者数の週間値がほぼ底に達したことを示す。
6月19日（土）から25日（金）までの1週間の新規陽性者数は10,291人（前週比2.5%減）、死亡者数は258人（同33.7%減）だった。週間の新規陽性者数は6週連続で減少したが、減少幅はほんのわずかになった。死亡者数は5週連続で減少し、まだ急減が続いている。感染のステージは前述の通り、全国の平均をとると、第4波から第5波に移行中とみられる。
