昨日(9/1)、日本国内での新型コロナウイルス感染症の陽性者数が累計150万人を超えた。日本国民の1.2%、およそ80人に1人が新型コロナ陽性を経験した勘定だ。
ことに8月はひどかった。菅義偉政権や東京都知事・小池百合子らが東京五輪開催を強行したことが完全に裏目に出て、デルタ株の拡大を大きく助けてしまった結果、NHKのデータ*1によれば56万4243人もの新規陽性者を出してしまったのである。この数字は過去最多だった今年1月の15万4988人の実に3.64倍に当たる。これだけでも菅を総理大臣の座にとどめておいてはならないことや、自民党を衆院選で勝たせてはならないことの大きな理由になる。総裁選がどうなろうが、自民党を衆院選で大敗させなければならない。
以下に昨年1月以降の国内新規陽性者数及び死亡者数の月間値の対数グラフを示す。データは前記と同じくNHKによる。
2021年8月の国内新規陽性者数は前述の通り564,342人、死亡者数は876人だった。月間陽性者数は過去最多だが、月間死亡者数は7か月連続で1000人を超えた昨年12月~今年6月に次ぐ8番目にとどまり、2か月連続で3桁だった。月間の見かけの致死率は0.16%だった。
現在は日本の全国平均でみれば感染の波の中期後半に当たるので、新規陽性者数は減っても死亡者数は増え続けている。昨日(9/1)だけを切り取れば、新規陽性者数20,311人に対して死亡者数は71人で、見かけの致死率は0.35%だった。弊ブログでは毎週土曜日に新規陽性者数と死亡者数の週間データをまとめて記事にしているが、8/28から9/1の5日間では見かけの致死率は0.29%になっており、8月全体の0.16%や、少し前にフジテレビが下記報道で視聴者をミスリードした「0.12%」という数字より相当高くなっている。
上記フジテレビの報道については、後日改めて独立した記事で批判したいと考えているが、既に「はてなブックマーク」のコメントで的確な批判が行われているので、それを下記に示す。
「0.12%」…数字が語る世界の中の日本のコロナ
「新規感染者数(直近1週間)における新規死亡者数(直近1週間)の割合」←意味なし。死者は遅行指標なので感染者数が急増していれば低く、急減していれば高く見える数字。故意なら悪質、そうでないなら以下略!!
2021/08/20 14:05
下記のブコメはいささか口が悪いが、言っていることはその通りだ。
「0.12%」…数字が語る世界の中の日本のコロナ
この千田淳一とかいうバカを地球外に放り出せw 「感染した瞬間に死ぬ」想定なのかどうかしらんが意味不明の計算。
2021/08/21 07:56
そしてこの「千田淳一」とやらの正体はというと……
「0.12%」…数字が語る世界の中の日本のコロナ
「2015年 フジテレビに中途入社。報道センターのディレクターを経て、記者として政治部官邸を担当」<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E7%94%B0%E6%B7%B3%E4%B8%80" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E7%94%B0%E6%B7%B3%E4%B8%80
2021/08/21 00:13
やはり官邸担当の政治部記者か。案の定。もちろんこんなのは報道の名には全く値せず、視聴者を騙して菅の強権政治に服従させようとする悪質なプロパガンダにほかならない。