kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数128,372人、死亡者数402人 (2021/8/28-9/3)/新規陽性者数は減り始めるも死亡者数は増え続け、週の「みかけの致死率」は0.31%に上昇

 菅義偉が辞意を表明した週、国内の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は減少がはっきりしてきた。しかし重症者数と死亡者数はなお増え続けている。以下に、NHKのデータ*1に基づく、昨年3月以降の新規陽性者数と死亡者数の7日間移動平均値の対数グラフと、昨年10月以降の同週間値の線形グラフを示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/9, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/9/3, NHK)

 

 828日(土)から93日(金)までの1週間の新規陽性者数は128,372人(前週比19.6%減)、死亡者数は402人(同41%増)だった。週間の新規陽性者数は10週ぶりに減少したが、死亡者数は5週連続で増加し、今週は前週比約1.41倍の死亡者が出た。死亡者数は4週間前の5.9倍以上に達した。

 少し前に書いた通り、フジテレビの千田淳一は8月20日に「日本国内での直近一週間の新型コロナウイルス感染症での新規陽性者数に対する死亡者数の割合は0.12%で、他国(欧米諸国や韓国など)と比較して際立って低いと報じた。

 

www.fnn.jp

 

 しかし、この数値は今日(9/4)の直近一週間である8/28から9/3までの1週間では、402を128372で割った0.31%である。この数字をフジテレビが報じた2週間前の外国の数値と比較すると、カナダの0.25%やドイツの0.29%より悪い。いや、本当はこんな比較には何の意味もない。感染の波のどの段階にあるかによって「みかけの致死率」は大きく変わるし、感染のどの段階にあるかは国によって全然違うから、こんな無意味な比較をしてはならないのである。フジテレビと千田淳一は、視聴者に誤った印象を与える不適切な「報道もどき」を垂れ流した。悪質きわまりない。

 しかし、フジテレビと千田の悪質な印象操作にもかかわらず、菅義偉はついに総理大臣と自民党総裁の辞職に追い込まれてしまった。フジと千田のあがきは徒労に終わったわけだ。