およそ3年半ぶりにYahoo! JAPANのプロ野球一球速報にかじりついてしまった。
ナイトゲームで行われた広島対阪神24回戦だ。もちろん広島を応援した。
およそ無機質の極みの一球速報からも、カープ森下の素晴らしいピッチングと、その森下にプレッシャーをかけるタイガース打線の圧力が伝わってきた。両チームとも、一週間で実に3試合も11点を取られた今週のスワローズとは大違いだった。
やはりネットのファンたちが撒き散らした俗説とは大いに異なり、カープの選手たちはクライマックスシリーズ進出の望みが断たれたからといって投げやりなプレーはしなかった。今夜はそれを確認したかったからこそ一球速報にかじりついたようなものだ。
森下は阪神打線の1〜4番はよく抑えていたが、なぜか5〜8番に苦しんだ。7回表は二死無走者カウント0-2まで行って、よし、このロハスジュニアを抑えれば勝てると思ったが、森下は四球を出してしまい、続く佐藤輝にも打たれ、伏兵・坂本に同点打を打たれた。しかし、投球数が100球を超えた8回も続投して阪神の上位打線を抑えた*1。
タイガースも強いがカープも強い。正直言ってスワローズが優勝できるとはますます思えなくなってきたが、勝負は時の運だ。
昨日から一部のタイガースファンには大いに頭に来ていたが、タイガースのプレーヤーたちはそんな一部の心ないファンとは大違いだった。当たり前のことだけど。
なお、前回Yahoo! JAPANのプロ野球一球速報にかじりついたのは、2018年の交流戦入り直前のベイスターズ3連戦の3戦目で、調べてみると2018年5月27日の日曜日だった。
3連戦の初戦をブキャナンで落とし、すわ3タテを食って最下位独走かと危ぶまれる事態になったため、気になってしかたがなくなったのだった。カード2戦目に由規でようやく勝ってチームの連敗が止まり、一球速報にかじりついた3戦目はシーズン初勝利を賭けたライアン小川が先発した試合だった。小川はピリッとせず、先制点を許し、味方の逆転後も勝利投手の権利が得られる5回表に再逆転されるなどヒヤヒヤの連続だったが、打線が5回裏に再逆転し、勝って小川に初勝利をつけると、翌週の交流戦2戦目から7連勝するなどして初の交流戦勝率1位になったのだった。このように、スワローズはアップダウンが激しく(但しダウンの方が相当に頻度が高い)、何が起きるかわからないチームだ。残念ながら野村監督時代みたいなコンスタントな強さは期待できない。
今夜、そのスワローズとの優勝争いのために負けられないカープ戦で「勝ちに等しい引き分け」を収めたタイガースと、そのタイガース戦の負け越しの可能性を消すとともに明日タイガース戦勝ち越しを賭けて戦うカープには「敵ながら天晴れ」というほかない。もちろん残り試合でスワローズがカープやベイスターズ、それに今日ボロ負けした読売に負けてもらいたくはないが、負けても潔く諦めるしかないと腹を括った次第。