kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院選静岡5区の細野豪志「優位」「先行」の情勢調査結果に心が暗くなった

 衆院選の情勢調査でもっとも心が暗くなったのは静岡5区の情勢調査だ。

 

 

 無所属の細野豪志が、日経リサーチ系では「優位」、共同通信系では「先行」となっている。

 このままでは細野が楽勝し、選挙後に念願の自民党入りを果たす可能性が高い。東京15区の場合はもっと露骨で、柿沢未途と今村洋史の両候補に自民党の推薦が出ているので、万一柿沢が当選してしまったら間違いなく自民党入りする。だから、野党共闘のとばっちりを食った当初は低調きわまりなかった私の関心が俄然増し、打倒柿沢に燃えている。

 細野についてはテレビ朝日が取り上げたらしい。私はその日の報道ステーションは見なかった。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

細野氏“野党→無所属”で構図激変 衆院選静岡5区

10/22(金) 23:30配信

 

投開票まであと9日となった衆議院選挙静岡5区では、野党として当選を重ねてきた無所属・前職、細野豪志候補(50)が、自民党入りを目指して無所属での出馬となったことで、構図ががらっと変わりました。それぞれが抱える絶対に負けられない事情に迫ります。

 

民主党政権では、大臣として原発事故の対応にあたった細野候補。選挙となれば、以前は応援に全国を飛び回る日々でしたが、今回ばかりは地元に張り付いています。

 

細野豪志候補:「非常に厳しい選挙です。負けたら、私はその時点で政治生命終わります」

 

前回の衆院選では、希望の党の立ち上げに参加したものの、結果は惨敗。その後、党は解散し、無所属となった末に頼ったのは、自民党の当時の幹事長・二階氏でした。現在、二階派“特別会員”という立場です。自民党候補に圧勝し、自民入りを目指します。

 

有権者からは批判の声も上がりました。

 

有権者:「全部裏切られたじゃないですか」

細野豪志候補:「共産党自衛隊を認めていない…」

有権者:「共産党の話じゃないんです。あなたの人間性を言っているんです」

細野豪志候補:「安全保障で共産党と組むのは、私はどうしてもできないんです」

 

批判は、覚悟のうえだといいます。

 

細野豪志候補:「安全保障だけは現実主義を貫きたい。それをやらなければ、政治家を続ける資格はないと思って野党を離れた。一方で、内政は弱き者の立場に立ちます」

 

一方、我こそが自民党の公認候補と強調するのが自民党・前職、吉川赳候補(39)です。

 

吉川赳候補:「私ははっきりと今回、自民党の代表として、地域の代表として、自公政権の継続なのか、もしくは立憲・共産政権を認めるのか、こういった側面も訴えていきたい。これから我々が求めるのは、大企業だけの成長じゃない。東京中央の成長じゃない。地方の成長なんです」

 

これまでの選挙では、細野氏に大差で3連敗中です。前回は、比例復活もできませんでした。おととし、繰り上げ当選したものの、細野氏を派閥に受け入れた二階氏は、こうけん制しました。

 

自民党・二階幹事長(当時):「我々は選挙に勝たなきゃ、しょうがないんだよ。何の役にも立たないやつは代えようと思ってるんだよ、みんな。気を付けてくださいよ」

 

しかし、その二階氏は幹事長を外れ、総裁となったのが所属する派閥のトップである岸田氏でした。吉川氏は、岸田総裁の誕生を追い風に議席獲得を狙います。

 

吉川赳候補:「岸田政権で目指すビジョン、そして、私が携わってきた地域の発展、ここで判断をして頂きたい」

 

地元の自民党関係者は細野氏についてこう話しています。

 

自民党静岡県連・鈴木澄美広報委員長:「自分のやりたいことを実現するために、今までいた党を切り捨てて、自民党に行きたいということが、私の立場からすると非常に分かりにくい話ですよね。そういう政治家って本当に信用できるのかな」

 

保守系の前職2人の間に割って入ろうというのが、立憲民主党・新人、小野範和候補(48)です。

 

小野範和候補:「銀行で働いていました。いわば資本主義のど真ん中で、資本主義のあり方の限界を実感してきた。放っておけば、格差はどんどん拡大するばかり。非正規雇用が拡大して、安定雇用が壊されていく。こんなことではいけない」

 

母親は、選挙区にある伊豆の国市で市長を務めた小野登志子氏です。

 

小野候補の母・小野登志子氏:「おとなしいところが玉にきずでしたが、この苦しい選挙戦を通して、大変力強く、たくましくなってきたことは良かったなと」

 

小野氏は、自民党入りを図る細野氏への批判票を取り込む姿勢です。

 

小野範和候補:「(細野氏を)民主党として支持していたけど裏切られて、誰も応援できないという人もいるので、そういう人たちをもう一度振り向いてもらえるように、信じられる政治を作っていくことが大事」

 

政治団体『愛地球党』・新人、千田光候補(43)は、分かりやすい税制度への改革などを訴えています。

 

千田光候補:「国民の皆様が不安に陥っているコロナ、これをまず解決したい」

 

(テレ朝ニュースより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/b6e9b51dc91245553e2cfbb397a79749a4c383b1

 

 かつて細野を支持していたであろう有権者に「共産党の話じゃないんです。あなたの人間性を言っているんです」とまで言われた細野。

 その細野の「人間性」があますところなく示されたのが4年前の「排除騒動」だった。細野は、小池百合子と共謀して「邪魔な民進党内『リベラル』派」の排除に走り、自らが党のイニシアチブを取ろうとした。当時の細野のドヤ顔は、玉木雄一郎のうれしそうなニヤニヤ顔とともに忘れられない悪印象を残した。

 その玉木は、自らの選挙区では楽勝だが民民は現有議席の確保も危ぶまれる劣勢だという。しかし玉木の選挙区での優勢に対しては、腹を立てるまでには至らない。なぜなら玉木は自民党入りしようとまではしていないからだ(選挙後に玉木が民民をどうするつもりかまでは知らないが)。

 細野は違う。この人の自民党入りが実現するかも知れないと思うと腹が立ってならない。

 静岡5区有権者は、なんでこんな人に投票したいと思うのだろうか。単なる惰性力か、それとも「悪名は無名に勝る」というやつなのか。細野は政治家になる前の1999年に三島市に住むようになったようだが、もとは京都府北部の生まれで滋賀県に育ち、京大を卒業した。世襲政治家ではない。もとは前原誠司の配下にいたが、民主党政権成立後は小沢一郎にもすり寄り、オザシンの間で結構人気が高かった。当時から私は、こういう細野の処世術が大嫌いだった。

 自民も立民も細野に対する対立候補が弱すぎるとも思うが、細野のような「憎まれっ子世に憚る」典型は後を絶たないものなのかもしれない。