話題の小川淳也について、私がもっとも強く共感するのは、下記yuuki氏と仰る方のツイートだ。1983年生まれで専門は強電だが就職は通信(弱電)で、現在は病気療養中。広島県廿日市市の方だそうだ。
昨日も取り上げた下記ツイートで注目した。
小川淳也氏、応援してる人だからこそ、今日のひるおびで超絶に残念な発言をしていたのを以下にツイートする。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
昨晩、維新と組む可能性を聴かれた枝野氏が
枝野
「全く方向性が違う政党、完全に自民党の補完勢力」
と回答したことに、小川淳也はなんと否定的な見解。
yuuki氏の他のツイートをいくつかリンクする。
下記2件は小川氏のテレビでの発言の紹介。
小川淳也
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
「維新が自民党に近いのは感じていたが、彼らも選挙区で自民党と戦っている、自民党にない何かを目指している、そういう意味で野党陣営だ、立憲もウイングを広げないといけない」
小川淳也
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
「枝野さんにはまた個別に話をしたいが、全く方向性が違うとか自民の補完勢力だとか爪弾きしてはいけない、彼らとも共通項を見出して、国民に対する責任を果たそうという構えでいかないと」
それに対するツイート主の意見が下記。
政権交代のためとか選挙戦略とかわかるのだが、それでも絶対に譲ってはいけないことや組めない勢力というのはあって、維新はそのカテゴリだよ。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
もちろん結果として戦略的にも絶対うまく行かないが、それ以前の問題だと思っている。
しかしそれでもツイート主は小川淳也を擁護する。
小川淳也に対する批判、経済認識に対するものは、私は全く同意しません。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
斎藤幸平との対談を見ても、自分に近い数少ない政治家なので。
むしろもっと脱成長を突き詰めて&突き抜けて欲しいくらい。いちいち大企業や金持ちへの配慮を匂わせる。
私は斎藤幸平の著書は昨年末にジュンク堂池袋店で見たものの買わなかった。なんとなく警戒心を持たせるところがあったからだが、その後今年の5月か6月に買った。しかしまだ積ん読のままだ。小川淳也と斎藤幸平の対談というのも、ネットのどこかにあるのかもしれないが読んでいない。
しかし、小川淳也は2008年8月31日に反貧困キャラバンが高松市に来た時に、「来賓挨拶」だったかでその熱血的ながら少し上滑りしたスピーチを聞いた。同じ立民の国会議員でも、当時参院議員だった植松恵美子(この人は確か小沢一郎がスカウトした人とのことだった)が遅れて会場に来た上にヘラヘラした態度でめちゃくちゃ感じが悪かったが、少なくとも植松とは大違いだった。その後の2人の政治人生が大きく違ったのもさもありなんといったところだ。
だから、ツイート主の感想には共感できる。少なくとも、元凌雲会だからと切り捨てることはできない。枝野幸男だって元凌雲会の保守だ。ただ、維新に対する見解については小川ではなく枝野に軍配を上げるしかない。維新とは選挙制度の中長期的目標などで合意形成を目指す手はあるかもしれないとは思うが*1、少なくとも「野党共闘」の枠内に入れるべき政党ではないし、維新の方から見てもそんな「野党共闘」の枠内に入ることは百害あって一利なしなのだから、絶対に入ろうとはしない。最初から実現可能性のないことを目指す必要など全くない。
yuuki氏のツイートの引用に戻る。下記の2件は、直近に引用した「小川淳也に対する批判、経済認識に対するものは、私は全く同意しません。」のスレッドの続き。
世界的にだけと、金持ちに媚びることない、資本家・大企業・金持ちとの明確な対立や闘争こそ必要という、要するに反貧困以上の反富裕スタンスが必要で、日本ではそこまで明確にできてる人は滅多にいない。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
2008年の反貧困キャラバンには積極的に参加した小川淳也がそこまで踏み込めるかどうかが今後の課題といえようか。
冒頭の維新との共闘を許容する発言はあまりに残念だし、それこそ呆れて見放す人がいて当然だと思うけど、自分はやっぱり、辻元清美さんとか斎藤幸平さんとかの対談で好感度が高いこともあり、可能な限り善意の解釈や再考を期待してしまうの
— yuuki (@yuukim) 2021年11月1日
その気持ちは私もわかる。
枝野さん辞任か。まあ選挙結果からもはやほぼ既定路線だったと思うが、やはり残念だな。個人的に悪い予感しかしない。党の性質として、国民民主党に近づくというか。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
立憲民主党、枝野幸男が代表ゆえになんとか収まってるやべーヤツ案外多いと思ってる。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
ウヨってるやつ、表現の自由戦士、ミソジニー片足突っ込んでたり、リフレや成長信仰・反緊縮バカ(ここは結構な人からむしろ自分が緊縮呼ばわりされるのだろうが。)
以前の代表選の泉健太とかも、相当危うい。
枝野氏を始め現体制の良いところは、耳を貸す必要のない批判に耳を貸さないことで、「野党は批判ばかり」に応じて「提案型野党」とか頑張っちゃう必要などない。キクマコなんかまあ論外だが、医クラとかあそこらへんの批判を真に受けてヒヨってしまいそう。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
今回の選挙結果もあり、ある意味でブレーキになってたと思う共産党から距離をとる、普通の日本人()に媚びる方向に、いきそうだな。あーあ。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
まあそうなるだろうなあ。
4名、名前が挙がってるな。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
小川淳也
馬淵澄夫
泉健太
大串博志
馬渕さん、山本太郎と消費税減税でタッグ組んでたと思うし人気出そうだが、コテコテのリフレ派、日銀のせいでデフレ、国債引き受けさせろ、アベノミクスも金融緩和は好評価。もちろん自分は推せない。
https://t.co/H9vxAs1c4J
馬淵澄夫なんか、2016年に全国的には岡田克也、香川では小川淳也がそれぞれ「野党共闘」に汗をかいてた時、長島昭久や細野豪志とつるんで「暑気払い」と称して遊び呆けていた論外の人間だよ。山本太郎がつるんでいる馬淵とはそういう奴だ。私は岡田克也の経済政策は全く買わないけど、野党共闘に尽力して2016年の民進党の負け幅を最小限で食い止めたことは高く評価されなければならないと考えている。
左派/右派という軸においても、小川淳也・馬淵澄夫・泉健太だと右にウイングを広げる方向だろう。枝野体制からは、共産党との野党共闘は弱まる。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
大串さん、政策もイデオロギーもあんま印象ない。どうなんだろ。
まあその通りでしょうね。大串博志は私も全く印象にないが、調べてみたらこの人も旧希望の党だった。本当に、名乗りを上げているのは旧希望の人間ばかりだな。
あと、yuuki氏のツイートには出てこないが、旧立民系の長妻昭もダメだと思う。あの人も、かつて志位和夫(だったと思う)との握手を拒否した一件があったし、政策は結構新自由主義的で、反共と言っても良いと思う。それに何より「東京8区騒動」では手塚仁雄の上司に当たっていたにもかかわらず手塚をグリップできなかった。ガバナンス(統治)能力にも疑問符がつく。
無敵モードでクソリプ送りつけてくるれいわ支持者、流石にウゼーな。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月2日
自分は野党共闘で主に立民側の態度を批判し続けてきたつもりだし、山本太郎は経済理論以外はイデオロギー的にも政策的にも共感するところばかりだが、れいわ支持者の無敵モードには呆れる。
そうなんだよなあ。このツイートにも強く共感する。なお私は基本的にはリフレ派だが、MMTには態度保留というか、意識的に近づかないようにしている。だから経済理論にしても山本太郎に対してプロでもコントラでもないが、むしろプロに近い。しかし、Twitterではびこる某組マニア(あれは選挙で某組に投票した人たちの中でもごく少数派の極端な連中だろう)に対しては、「ヤマシン」の蔑称で呼ぶことを全く躊躇しない。
野党共闘を潰したい政権与党・経済界・メディアにまんまと乗せれる野党支持者、立民にもれいわにもいるみたいだけど、心底呆れるよ
— yuuki (@yuukim) 2021年11月3日
立憲幹部の匿名コメントとやらで野党共闘disるメディアもクソだけど、ああ実際いそうだなと思わざるを得ないからツラ。。
— yuuki (@yuukim) 2021年11月3日
実際にウヨウヨいそうだな。
ギャンブルに負けた代償は、思いっ切り高くつきそうだ。
*1:それというのも、現行の小選挙区制は大阪府以外では維新に不利だろうから。しかも今後にしても、維新がだとう自民を目指す政党ではない以上、小選挙区制は維新にとって不利であり続ける。現に維新と似た立ち位置の政党だったみんなの党は衆院選の「一人一票比例代表制」を目指した。党内に多様な意見を抱え、すぐに遠心力が働く党内力学に支配されている立民は、いい加減に小選挙区比例代表並立制を放棄して、小選挙区比例代表併用制を目指すという長期的目標を立てるべきだ。前者を推進した小沢一郎が小選挙区で負けたこともあるし。仮に維新と交渉する場合に最大のネックになるのは定数減だろうが、少なくとも最初の段階では定数減を認めず、まず比例代表制を長期目標とすることでの合意を目指すべきだ。もちろんこれらは即効性のある話ではなく、10年とか20年のスパンの話になるが。