玉木雄一郎が衆院選が終わってから維新にすり寄ったり高橋洋一と対談するなどして顰蹙を買っている。
高橋洋一教授と対談しました。こんなおっさん2人の小難しい経済論議をたくさんの人に見ていただいて驚きです。ただ、国民民主党の経済政策のベースにある「高圧経済」や「履歴効果」についての話もしているので、暇なときにでもご覧にいただければ幸いです。(長いです。)https://t.co/VWfeohGIQs pic.twitter.com/IuioRPdKZP
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) 2021年11月8日
この玉木のツイートに対する反応は大部分が「右側」の支持者または「信者」によるものだが、ここでは数少ない批判の例を挙げておく。
やっぱりって感じですね。私が思っていた通りの国民民主党と玉木代表だ!
— ケイ (@ESmdcre) 2021年11月10日
そりゃあ、消費税を財源とする病床数削減法案に自公維新と賛成し、憲法審査会では、国民投票法改正案だけでなく、本体議論を進めろと言ったり『緊急事態条項』創設を支持。『緊急事態条項は怖くない』などと言うわけだ。
高橋と対談して新自由主義色を打ち出そうとするかのような玉木は、維新の躍進という衆院選の結果を受けて急に維新にすり寄っているが、相変わらずの「機を見て敏」とは真逆の「バスに乗り遅れるな」的な動き方しかできずに政局勘のなさを露呈しているようにしか見えない。私は以前、玉木が小沢一郎にすり寄って鈴木哲夫の大のお気に入りになった頃からこの人を嫌っているが、この人の行動様式の特徴として、アーリーアダプターとは対極にあるレイトアダプターであるように見える。だからいつも最後には流れに乗り遅れて党勢は縮小の一途をたどる。私がいつも思い出すのは「希望の党」騒動が勃発した時の玉木の軽薄な浮かれっぷりだ。早い段階で「軽さ」を露呈するのが小川淳也なら、遅れて「軽さ」を露呈するのが玉木雄一郎ではないかと、つい香川の「高高(高松高校)コンビ」を皮肉りたくもなる。今回の衆院選で国民民主党(民民)はたまたま議席を増やしたが、本当に勝ったといえるか疑わしいとの指摘もある。
1週間前(11/4)の菅原琢氏のツイートより。
国民民主党、メディア等ではなぜか勝ったような扱いになっているけど、比例得票率5%未満では参院比例の議席を守れず、埋没を避けるために立民と距離を置くというのは理解できる選択。
— 菅原 琢(SUGAWARA, Taku) (@sugawarataku) 2021年11月4日
選挙区の改選は大分、山形と1人区もあって、他野党との協力がなければ維持は難しい。静岡、広島(ともに無所属)も2人区なので対抗馬を立てられたら厳しい。仮に維新と連携しても勝てないし、維新からしたら寄られても邪魔でしかない。
— 菅原 琢(SUGAWARA, Taku) (@sugawarataku) 2021年11月4日
今回の選挙でも現職以外で国民公認でまともに戦えたのはごく一部でしかなく、参院では愛知以外単独は厳しく、他野党との連携は必須で、しかし独自色を出して比例も取りたい。舵取りはかなり難しい。
— 菅原 琢(SUGAWARA, Taku) (@sugawarataku) 2021年11月4日
菅原氏は昨日も下記のツイートを発した。
連合と維新の会って相性最悪だろうから、どこまで話がついているのか気になるところ。選挙での双方のメリットが見えづらく(複数人区で調整するくらい?)、現実的には国会でいくつか合意できるものを連携する程度に終わるのでは。
— 菅原 琢(SUGAWARA, Taku) (@sugawarataku) 2021年11月9日
今回民民が維新にすり寄った際、玉木が次々と維新の言い分をのんでいく様子が伝えられたことに接して、私は玉木の軽さは決して小川淳也にひけをとらないと確信した。小川は対平井卓也1勝5敗だった戦績を映画の力や小泉今日子(きょんきょん)の助けを借りて2勝5敗にしただけでハイになってしまって呆れさせたが、玉木は選挙が終わってから維新にすり寄って相手の言い分をホイホイ聞いてしまう。この2人は漫才コンビでも組めば良いのではないか。政治家より向いてるかもしれないよ。讃岐の言葉は基本的には京阪式アクセントだが、のどかさを感じさせる独特のイントネーション(抑揚)があって、1980年代以降の関西の漫才で発される言葉などよりずっと柔らかいからウケるかもしれない*1。
前述の通り小川淳也がネットで小泉今日子から応援を受けたが、政治関係のツイートできょんきょんといえば選挙クラスタの若者だ。下記はそのきょんきょん氏発信の情報。
衆議院の無所属議員や会派について
— きょんきょん (@Kyonkyon_senkyo) 2021年11月10日
1、立憲・社民の統一会派は存続
2、米山隆一は立憲・社民の会派
3、西野太亮、三反園訓が無会派
※西野は自民入党の意思あり(古賀誠と親しく、岸田派入り?)、三反園も自民入りに意欲
三反園は昔(2004年)、小泉純一郎が「人生いろいろ」と放言した(あの時コイズミは健在だった恩人を死者扱いしやがった)時にテレビ朝日の朝野番組で口を極めてコイズミを罵っていたが、今では自民入りを志向している。まあ奴の本性はそんなところだろうとは2004年当時から思っていたが。鹿児島県知事選で奴の「チェインジ?」という掛け声に「チェインジ」と一斉に反応する聴衆の様子がテレビに映った時、ああ、ここにも大衆扇動家がいるんだなと冷ややかに見ていた。奴は知事になると、どんどん自民党にすり寄っていき、再選を目指す知事選で自民の推薦を受けたが落選した。普通現職知事の2選目はもっとも強いはずなのにあっけなく負けるとは、いかにダメな県政だったがわかる。しかしそんな奴をなんで衆院選に通すんだよ。ここにも「悪名は無名に勝る」悪例がある。
4、細野豪志、平沼正二郎は自民会派※細野は県連は決まらないが、入党が内定。平沼は党員であり、所属議員としての活動が認められた。
— きょんきょん (@Kyonkyon_senkyo) 2021年11月10日
5、緒方林太郎、吉良州司、北神圭朗、仁木博文、福島伸享が会派「有志の会」を結成
6、衆院議長に細田博之(細田派→安倍派)、副議長に海江田万里(赤松派)が内定
緒方林太郎、吉良州司、北神圭朗、仁木博文、福島伸享か。民主・民進系右派の寄せ集めだな。彼らは立民に行かないが民民にも行かない。彼らの中にはゆくゆくは自民党入りを狙っている人間もいたりしてな。柿沢未途のように。