文通費とやらの議論は、維新が大好きな「身を切るカイカク」の話で、こんな話をギャーギャーやり始めたこと自体、ああ、選挙で維新が躍進したんだなという苦々しい思いを禁じ得ない。
しかし、某新選組の大石晃子がこの件に関して果敢に特大ブーメランを維新の(軽くてパー*1な)御輿・吉村洋文に突き刺したことが話題になっている。現大阪府知事の吉村が大阪市長選に出馬するために衆院議員を辞職したのが10月1日付だったことをテレビ番組で大々的にアピールしたのだ。
大石議員のツイートより。
元上司の橋下徹さん。お久しぶりですね。
— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) 2021年11月16日
あいかわらず、庶民の味方ヅラをして、実は、既得権の利益になるデタラメ言動にいそしんでおられるようで。
今回は特大ブーメランぶち当ててしまってごめんなさい🙏
それへの「維新は言い訳しない」との面白コメント、最高でした☺️ https://t.co/9OH6lWnVrj
元上司、橋下徹さんとのバトルを振り返ったブログはこちら。
— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) 2021年11月16日
庶民の味方ヅラをして、人の目から本質をそらし、実は上級国民の方々の利益になる言動をずっと続けている橋下徹さんや、メディアのことが具体的にわかります。今なお、年間10万ビュー以上読まれています。https://t.co/j8XpLuq1hR
弊ブログは衆院選の2日後の11月2日に下記ツイートを公開した。
某新選組は小沢一郎系だから左派政党ではなく旧民主・民進系の政党と位置づけられるべきだというのが私の変わらぬ持論だが、そんな組が立民といわば「内ゲバ」をやってそんなに大きくないパイを食い合っても、衆院選が小沢一郎の骨折りで導入された小選挙区制をとる以上、暗い前途しかあり得ない。一方、維新が衆院選で躍進して、その露骨なネオリベ言説をテレビのワイドショーなどが拡散する現在の「敵の大攻勢」の情勢になかなか歯止めがかからない。
そんな中で大石議員が果敢に維新に挑んだことが一躍注目されたのは当然だ。私は11月1日未明に衆院選の最後の当選者に当確が出る瞬間をNHKのサイトで確認したが、それが大石晃子だった。某組は比例近畿ブロック最後の1議席を維新と争い、最後の最後に某組の議席が確定したのだった。
この1議席は大きかった。大石議員の指摘をテレビ朝日がニュースで取り上げたらしい。
今朝のANNのニュース番組のようです。
— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) 2021年11月16日
維新の吉村知事こそが「退職日の1日で文通費100万円」をもらってた、大ブーメランの経緯をちゃんと報道してくれてます。https://t.co/y4gBYSw6ei pic.twitter.com/guNO85cIZT
大石議員の逆襲に慌てふためいた吉村は、「6年前のことだが満額寄付をする」と言い繕ったが、納得しない人は多い。
吉村知事の場合、「なぜはじめから文通費を受けとらないようにと9/30を議員辞職日にしなかったのか」まで説明しないことには、まだ説明し尽くしたことにはなっていない。
— 大阪、医学的に分析されたデータが見たい。 (@little_tw_s) 2021年11月15日
そう考えると、日割りで10/1分だけ貰うというのも釈然としない。まだまだ納得のいく話ではない。 https://t.co/27V8Z1KhWK
下記は「ツイッター政治おじいちゃん」氏の大石議員評。
大石あきこは、衆院の任期中に山本太郎以上の活躍をすることになりそうだなあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年11月16日
大石あきこについては、維新と同レベルまで下りてバトルができるところがいい。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2021年11月16日
どうしても既存野党の政治家は同レベルにまで下りず、上品な攻撃になりがちであった。
山本太郎もこの手の戦闘力は高いが、本人が頓珍漢な方向に向かいがちである。多ケ谷亮は、その頓珍漢方面を強化しそうで何だか。
とにかく、今もっとも必要なのは維新に対する対抗言論を高く掲げることだ。それには論戦で理路整然と維新の誤りを指摘して言い負かすことも必要だが、「維新と同レベルまで下りてバトルを展開する」ことも負けず劣らず重要だ。某組がその先頭に立つなら、弊ブログは某組に対する論調を一変させるだろうとは、11月2日の記事にも書いた。
下記はウォルチ氏のツイート。
大石あきこはいいポジション手に入れたな。山本太郎以上に化けるかも。
— ウォルチ (@wolfussia) 2021年11月15日
他の政党ではやれないから、こういうことは。それに、すみ分けがうまくいけば野党共闘にもプラスになる。
ただ、他の議員が真似したら失敗するし、党勢拡大には繋がらないだろうね。
ああ、大石議員には、小沢一郎の暗い情念を受け継ぐ山本太郎の鬱陶しい呪縛なんか早いとこ解き放ってもらいたい。某組も代表選やれば良いのに。今やっても大石氏は山本に勝てないだろうけど。
山本太郎の「信者」たちは、昨年秋に山本が大阪で街宣して「トコーソー」の住民投票反対を訴えたから維新の野望を阻止できたなどと喧伝しているが、山本の維新に対する立ち位置は結構怪しい。少なくとも、衆院選で大阪からの立候補を勧める池戸万作の助言には耳を貸さなかった。
山本の維新に対する姿勢がいまいちはっきりせずどこか怪しいのは、かつて「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖にように言っていた小沢一郎の呪縛のせいではないか。立民の代表選でも、旧希望右派の泉健太が小沢にアプローチしているらしい。
泉氏は15日、江田憲司代表代行や小沢一郎衆院議員らと面会を重ねて慎重に検討を進めていた。
— たざきしあん (@westinghouse565) 2021年11月15日
>小沢一郎衆院議員
>小沢一郎衆院議員
>小沢一郎衆院議員 https://t.co/HX6Kag5yAN pic.twitter.com/cjx9FcTK3W
旧希望に加えて旧維新の会の江田憲司、さらには小沢までもが加わると、立民党内右派が大結集することになる。小沢グループは立民党内に10人いるらしいから決して馬鹿にならない。
恐らく、泉健太氏は小沢グループや江田憲司率いる旧維新グループの支持を取り付けるつもりなのだろう。これでは、4年前の前原誠司の二の舞にもなりかねない。泉氏はときおり第3極寄りのスタンスをチラつかせているだけに、立憲民主党新代表にふさわしい人物とはとうてい思えない。
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年11月16日
これには私も同感だ。馬淵澄夫は論外だが、泉健太も立民の代表にしてはならない人間だと私は確信している。
一方、懸念されたサンクチュアリが小川淳也を推す線は消えつつあり、どうやら逢坂誠二を推すらしい。
【速報】立憲民主党の代表選をめぐり、党内のグループ「サンクチュアリ」は16日、総会を行い、逢坂誠二衆院議員を擁立することを決めました。詳しくは明日の記者会見で発表するということです。#ss954 #tbsradio #TBSスタンバイ #hasumi954 #アシタノカレッジ pic.twitter.com/JnG3oVulgK
— TBSラジオニュース (@tbsradio_news) 2021年11月16日
そりゃ衆院選の翌日にワイドショーで維新にすり寄る発言をした小川なんか、少なくとも今はダメですよ。対平井卓也の戦績も2勝5敗だし。結局、サンクチュアリが小川淳也を推すという朝日の報道は外れだったか。民主党系には強かったはずの朝日の取材力もずいぶんかげりを見せてきた。朝日は最近では鮫某なんかを排出したし、社運自体が大きく傾いているのではないか。
一方、西村智奈美も立候補するらしいが、サンクチュアリは派閥的な動きをするとのことで、このグループが西村氏を推すのではないかとの観測もあったが、結局逢坂氏でまとまった。西村氏の代表選出は苦しくなったかもしれない。
西村氏は菅直人のグループなどが推しているらしい。菅は2014年の衆院選で最後に当選(比例復活)を決めた議員だった。さすがにこれが最後の当選だろうなと思ったが、その後も選挙区で連勝している。
菅直人も社民連時代は野党の鉄砲玉として活動していた。大石あきこも何となく菅直人っぽいところがある。どちらも理系だし、元々はエリートだし。どう化けるかやね。れいわからどう飛躍するか。
— akibakei (@ben_nailiang) 2021年11月16日
今回はダメでも、そのうち立民代表が西村智奈美、某組から名前を変えた政党の代表が大石晃子という日がくるかもしれない。