kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「第6波のピークアウトを言い当てた」と自称する「電波芸者」三浦瑠麗の詐術は「K値」の伝道師・宮沢孝幸の二番煎じ

 新型コロナ第6波の東京都の新規陽性者数が2日連続で減少したら、三浦瑠麗が先週「2月4日にピークアウトする」と言い当てていたとのことで、本人がイキっているのか周りがお追従たらたらなのか知らないが一部で評判になっているらしい。

 しかし、都民ファ□ストの会選出の東京都議・尾島紘平氏*1が三浦の実態を暴露するツイートを発信した。

 

 

 どっかで聞いたような話だと思ったが、それについても尾島都議がツイートしていた。

 

 

 そうそう、宮沢孝幸だ。大阪府知事・吉村洋文が「僕も注目してる」と言ったほか、神奈川県知事・黒岩祐治も飛びつこうとした「ネオリベホイホイ」の理論「K値」(考案者は門外漢の核物理学者である阪大教授・中野貴志)の伝道師役を買って出た京大の万年准教授・宮沢がピークアウトを予言してはそのタイミングを修正し続けて、最後に「言い当てた」と主張していた。一昨年夏のことだ。

 

 三浦は「みなし陽性」についてもお馬鹿な発言をして批判された。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

三浦瑠麗氏 東京都「みなし陽性」含む感染者発表を批判「風邪でも何でもオミクロン」

2/2(水) 21:27配信

 

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が2日、ツイッターを新規投稿。東京都がこの日から新型コロナウイルス新規感染者数の発表において、検査を受けずに医師の判断で陽性と診断された「みなし陽性」の感染者も含めることを問題視した。

 

 三浦氏は、報道をリツイートする形で、「これは問題ですね。感染者数の全体を炙り出すことよりも、現状の傾向把握のほうが重要ですからね。そんなことなら逆に感染者数自体を発表するのをやめたらいいと思うのですが。」と批判。続けて「『風邪でも何でもオミクロン』になりますよ、それこそ。病床使用率だってどのような患者を入院させるかで左右できる概念です」と指摘。検査で確定しないで「みなし陽性」となることで、オミクロン株を原因にしない場合でも陽性扱いされる可能性に言及した。

 

 このツイートに対して、ツイッター上では、さまざまな意見が。「花粉症でも熱、くしゃみ、鼻水、喉の痛みは出ますからね」「サボりたいときの1番の言い訳になる」と賛同する声のほか「左右出来る概念ですって悪意を持って誤魔化すとでも言いたいのですか?さすがに現場の方たちに対し失礼過ぎるのでは??」「批判の矛先が完全に間違い」「医者じゃないからお黙りになって下さい」と批判する声も寄せられた。

 

 三浦氏は、自身が代表を務めるシンクタンクを通して、東京都の感染ピーク予測を随時、発表しているが、この日は「本日のCATs-QUICK予測は更新しません」とコメント。「東京都が、検査なしでも医師がコロナと診断した場合に陽性者数に含めるとしたため、データの質が変化しています。これを織り込むべく引き続きモデルの修正と更新を重ねます」とした。

 

 東京都はこの日、過去最多の2万1576人の新規感染者を確認したと発表。みなし陽性にあたる特例疑似症患者を589人と報告した。

 

(デイリースポーツより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/7cb199bcc121ceb5ba3f823f173a336862e77a7b

 

 引用文中赤字ボールドにした三浦批判ももちろん正当だが、私がそれ以上に問題だと思うのは、「みなし陽性」に対して検査数不足という行政の失態という視点から批判するのではなく、「コロナはただの風邪」論を煽るような方向性から批判していることだ。

 これも「何かと似ている」と思った。

 それは、10年前の2012年に自民党参院議員・片山さつきらが煽動して流行らせた「生活保護不正受給」だ。あの件も、日本における生活保護の捕捉率の異常な低さ(それはこの国の新自由主義行政の帰結だ)こそ真の問題なのに、ただでさえ低い捕捉率をさらに下げる方向性を持つ「生活保護不正受給叩き」を煽動するという悪質きわまりないネオリベの所業だった。

 「風邪でも何でもオミクロン」という三浦の煽動は、その片山と同じ新自由主義の方向性を持つものだといえる。悪質きわまりないネオリベとしか言いようがない。

 それに、ピークアウトの件にしてもそうだが、三浦から「元理系」のスピリットが全く感じられないのも気になる。学生時代に理系では通用しないと悟って得意の「口先の器用さ」を活かして文系に転じる気になったのではないか。

 もちろん文系の学問の世界だって、そんな邪悪な考えで通用する世界では本来ないはずだが、東大というのが実に信用ならない大学であることは、あの「大岡昇平がはた迷惑」の極右野郎・大澤昇平が一時東大の教壇に立っていたことからも明らかだ。もっとも大澤が教えていたのは工学部だったようだが。

 「K値」の中野貴志にはまだしも核物理学での業績があるようだが、三浦には専門であるらしい政治学で何らかの業績があるのだろうか。

 そんなものがあるはずもない、あんな奴は本当の学者じゃなくて、ただ単に現体制に媚びるだけの言論が好まれるテレビに出演して虚名を博しているだけの「電波芸者」だろうと私は信じて疑わないのだけれど。

*1:この人は所属政党こそいかがわしいものの、新型コロナに関しては小池百合子が推す「5類指定」に反対するなど、見識のあるところを示している。