kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東工大助手・鳩山由紀夫の小論「野球のOR」(日本オペレーションズリサーチ学会誌1979年4月号)を発見してしまった(笑)

 真偽のほどはさだかでないが、ロシアのウクライナ侵略戦争においてロシア軍の兵站がお粗末きわまりないという、「日本軍かよ」と言いたくなる風説が流れてきている。

 また、20年前にはバリバリの親米保守だった鳩山由紀夫が首相退任後にかつて日ソ国交回復をなしとげた祖父・鳩山一郎を敬愛するあまりか、親ロシアの反米陰謀論者になったこともこのところしばしば指摘されている。

 そういえば鳩山由紀夫の専門はオペレーションズリサーチ(OR)だったはず、鳩山はロシア軍にORの指南でもしてやったら良いんじゃないかなどと皮肉なことを考えながらネット検索をかけたら、驚くべきものがみつかった。日本オペレーションズリサーチ学会誌の1979年4月号に、まだ研究者(東工大助手)だった頃の鳩山が寄稿していたのだ。題して「野球のOR」。

 

 「プロ野球では悲願を達成したヤクルトの連覇なるか、××のペナント奪回なるかが多くの野球ファンの興味の中心であろう」などと書かれている。最初この文章を見た時、1993年か94年に書かれたものかと思ったが、「広岡監督」とか「風当たりの強い江川問題は避けて通るのである」などと書かれているから、あっ1979年だったのかとわかった。江川問題についての書き方からすると、鳩山は読売ファンだったのではないかと疑われる。

 鳩山の本論である「野球のOR」の話は省略する。

 最後のページにある門山允氏のコラム「スポーツのOR」には、阪急と読売との間で戦われた1977年の日本シリーズ第4戦で、1点をリードされた阪急が9回二死無走者から逆転劇を演じた時の阪急・上田利治監督の代打起用の順番をめぐる野球解説者の批判とそれに対する上田監督のスマートな応答が紹介されている。実に懐かしい話で、私はこの場面を神戸の本屋に流れていたラジオ中継で聴いていた。二死無走者からの得点といえば、その神戸で行われた(といっても私がラジオ中継を聴いた本屋からはかけ離れた場所にある球場だが)昨年の日本シリーズ第6戦でヤクルトが挙げた決勝点も延長12回の二死無走者からだった。

 1977年の阪急は読売に2勝2敗に追いつかれる危機を脱し、翌日の第5戦でみごと敵地・後楽園球場での胴上げを果たした。一方2021年のヤクルトは引き分けか負けが確定してあの極寒の球場で翌日も第7戦が行われることを免れ、深夜11時の胴上げにこぎ着けたのだった。