kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

佐々木朗希の「連続する2試合で17イニング無走者」に続き、大野雄大が「29人無走者」の完全試合未遂を記録/阪神・矢野采配の謎

 ヤクルトが東京ドームでの読売戦に13対2で圧勝し、首位読売に0.5ゲーム差としたが、大谷翔平フェンウェイパークでの103年ぶり「二刀流」と中日・大野雄大阪神戦で29人まで完全試合を続けながら30人目の佐藤輝明に二塁打を打たれた試合、さらには先月2試合にまたがって17イニング連続無走者の投球をした佐々木朗希の先発試合(千葉ロッテの救援投手が打たれて佐々木は勝利投手にもなれなかった)などの影に完全に隠れてしまった。しかし、昨年は7月に見られた東京ドームでのヤクルト打線爆発が今年は早くも5月上旬に見られたのは好材料だ。昨年前半に続いて今年も本拠地での成績が悪いのが気がかりではあるが。

 しかし驚きは先月の佐々木朗希の2試合目と昨夜のバンテリンドームでの試合であって、佐々木は8回まで完全試合のペースだったのに降板し、昨夜の大野も9回を投げ切ったところで立浪監督に降板を打診されたという。また対戦相手の阪神・矢野監督も9回表の27人目の打者に先発の青柳晃洋をそのまま送った。Yahoo! JAPANで確かめてみると、9回まで青柳は102球を投じており、かつ9回裏の中日は1番打者からの攻撃であり、普通に考えればサヨナラ負けで大野の完全試合達成というリスクはかなりあった(但し中日の1番打者・高松の打率は.000だったが)。結局青柳は9回も抑え、打線は10回表に大野の完全試合を阻止したので、ここまでは結果オーライだったが、投球数が100球を超えた青柳が10回裏にピンチを招いても代えなかったために阪神はサヨナラ負けを喫した。まさか「予祝」で胴上げを済ませているからあとはなるようになるとでも考えているのかどうかは知らないが、普通に考えれば青柳のコロナ罹患等の不運はあったとはいえ、矢野監督が現職にとどまっていることには問題があると思われる。

 まあ(ヤクルトから見ての)他球団の監督人事はどうでも良いといえばどうでも良い。しかしロッテや中日の投手交代期を見ていると、いつの間にか時代は大きく変わったと思わずにはいられない。2007年に同じ中日の山井大介日本シリーズ第5戦で8回まで完全試合のペースだったのを落合監督が岩瀬に代えた時にはブログで大いに批判したが、その頃とは時代が違うようだ。

 しかし佐々木朗希の2試合目は、せめて9回は行っても良かったのではないかとどうしても思ってしまう。大野雄大も10回に打たれて西口文也の後継者になってしまったけれども、10回表無死で打たれた西口と違って二死まで行ったので、先発して打者29人を無走者という前人未踏の記録を達成した。佐々木朗希は先発した連続2試合で打者51人連続無走者という、大野以上のすさまじい記録を樹立したが、9回を3人で抑えていれば、仮にそこで降板するにしても「実質的2試合連続完全試合」という、今後10世紀くらい経っても(もちろんそこまでプロ野球が続くとは全く思われないが)再現できるかどうかわからない記録が生まれたかもしれないのに、と惜しまれる。