最近どういうわけか、かつての小沢一郎一派や現在の山本太郎に親和的だった政治のプレーヤー(現職・元職の国会議員ら)たちの間に遠心力が働き始めたように見える。
たとえば、極右政党とされる参政党という政党(最近まで知らなかった)になびく者が出てきた。この党の「参議院議員全国比例区支部長」*1には、かつてオザシンの間で人気を誇った極右の大学工学部元教授・武田邦彦が名を連ねている。その参政党に、昨年の衆院選で千葉9区から×××新選組公認で立候補して落選した三井義文が参加した。
現在、私は参政党党員として活動しています。7日土曜日は千葉県市川市の参政党キャラバンにいます。ご都合のつく方は、お立寄り下さい🤗 pic.twitter.com/a6EB6bkn01
— 三井よしふみ (@sanseimitsui) 2022年5月5日
もっとも三井が参院選で同党から立候補するかどうかは知らない。立候補はしないのではないかとの噂もあるようだ。
また、2019年の参院選比例区に立憲民主党公認で当選したもののその後造反して消費税廃止で山本太郎とタッグを組むなどしたのち、新立民には参加せずに無所属の参院議員を務める元レスラー*2・須藤元気は、参政党「ボードメンバー」の筆頭に表示されている神谷宗幣なる元自民党衆院選候補者(2012年に大阪13区から立候補して落選)と意気投合したことをツイッターで報告した。
参政党の神谷宗幣さんと意見交換をさせて頂きました。神谷さんとは同い年という事もあり、話が盛り上がりました。僕らの世代が日本を良くしていきます。気合い入れて頑張ります! pic.twitter.com/jPOeZSXWJv
— 須藤元気 (@genki_sudo) 2022年5月6日
かつて共産党府中市議だったが一昨年の東京都知事選で山本太郎を応援した際に従軍慰安婦の歴史を否定する歴史修正主義のコメントを発して共産党を除籍された結城亮も、参政党に参加したという。
さらに、2012年衆院選比例東京ブロックに日本未来の党から立候補して落選した橋本久美は、なんとあの15年前にネトウヨの間で大人気だった維新政党・新風に所属している。
みんなの党→国民の生活が第一→日本未来の党→無所属→希望の党→無所属→維新政党・新風
— 橋本久美(維新政党・新風東京本部) (@hashimotokumi) 2022年5月9日
生活の党には入党しておりません。私が入った政党は長続きせず消滅してしまうという法則となっておりますが今回ばかりはそれに終止符を打ちたいですね。
#維新政党・新風
#新風に期待します
#反レイシズム https://t.co/ZTA4cMJ9Ys
維新政党・新風なんてまだ存在していたのかと、そちらの方に驚いた。
なお、橋本は出発点ではみんなの党だったらしい。
元×××の大西恒樹は三宅洋平とつるむようになった。
元"れいわ"構成員・大西恒樹氏、三宅洋平氏らとオンラインサロンを開設した模様。https://t.co/WotMwSN8X7#れいわ・あの人は今
— こちらOCEP第五電算室 (@ocep5v) 2022年5月10日
なぜ急に山本太郎の周りで、これまでの求心力に代わって遠心力が働き始めたのかは不明だが、おそらく山本自身が純化路線を強めている影響だろう。
私は同組の党勢が今後上向くことはあり得ないと考えているが、組の崩壊が早いか遅いかの問題がある。組の崩壊は簡単だ。あれは山本太郎の独裁政党だから、山本が投げ出せば組は終わる。山本が投げ出さなければ、山本は権威主義者たちにとっては得難い存在なので、緩やかに党勢が縮小する程度にとどまるだろう。