東国原英夫が思わぬ「善戦」をしたという宮崎県知事選の件。
私は東国原に対しては悪い心証しか持っていない。ことに2009年、下野寸前の自民党に総裁の座を要求した一件には呆れ返った。
その後東国原は2012年の衆院選で日本維新の会から立候補して当選したが、1年後に議員辞職した。昨年から今年にかけて似たようなことをやった人物が直ちに思い出される。いうまでもなく山本太郎である。
この経緯が×××新選組と維新の各支持層の投票傾向にはっきり反映された。
宮崎県知事選 支持政党別#宮崎知事選 #河野俊嗣 #東国原英夫 #スーパークレイジー君 pic.twitter.com/MODGy7U8wt
— MonBran (@monbran) 2022年12月25日
れいわと維新が東国原に投票。 https://t.co/xMfYoEh4QZ
— 黒猫パパ (@7NstCjCeRjapiqq) 2022年12月26日
しかし東国原に投票したのは何も新選組と維新の支持層だけではない。
上記ツイートに貼り付けられたのは宮崎の地元民放局・MRT宮崎放送の出口調査結果であることは画像から推測できる。
そのMRTの出口調査によると、新選組支持層の約75%、維新支持層の約70%に加えて、東国原への投票傾向が強い順番に共産56%、N党56%、民民48%、立民47%、公明43%、社民42%、自民39%と続く。支持政党なしの約48%が東国原に投票した。なおN党支持層の19%がスーパークレージー君に投票していることから、この候補にはN党色が強いと思われる。余談だが、やはりN党色が強いとみられる人物が東京都下某市の市議選にトップ当選した。この人物は×××新選組支持層にかなり熱狂的に支持されていたとみられる。
創価2世として話題にコミット、
— ロジャー鱒男 (@notnotsuccess) 2022年12月26日
元芸能人なのにコマメに辻立ち、
ファナティックなれいわ支持層を確保。
臆面も無いポピュリズムの山盛りで、実にお見事でした。
次はれいわ新選組から国政かな? https://t.co/QatOVQJduN
いまやN党、参政党、自民党安倍派のいずれとも区別がつかなくなった×××新選組は論外というほかないが、少し前まで「立憲野党」と呼ばれることもあった立民と共産の混迷がとりわけひどいと私は認識している。
立民は維新にすり寄っている場合ではないし、共産は×××新選組にすり寄っている場合ではない。両党とも屋台骨が大きく揺らいでいる。2023年には泉健太と志位和夫はともに党首を辞任すべきであろう。最低でもそのくらいはやってもらわなければ困る。もちろん彼らの党首辞任が十分条件であろうはずはないが、少なくとも両党の党勢維持のための必要条件ではあると考える。
それにしても今回の知事選で宮崎県民は不毛の選択を強いられたものだと嘆息するほかない。
なお野党各党はいずれも政党支持率が低いので、出口調査でどのくらいの母数が確保できているかの問題はもちろんある。現にこの記事で示したMRT調査の数値は、冒頭に示したsuterakuso氏のコメントに引用された朝日新聞の調査結果の数値とはかなり違う。しかし、右の維新から左の共産までの各野党の支持層から東国原が(落選したとはいえ)大量の票を集めたことだけは確かだったと思われる。
宮崎県知事選の話ですけど、これ↓読むと、頭が痛いですね。
https://www.asahi.com/articles/ASQDT6D83QDTTIPE00W.html
>現職の河野氏と元職の東国原氏が激しく競り合う 宮崎知事選出口調査
有料記事
伊藤隆太郎2022年12月25日 20時05分
25日投開票の宮崎県知事選は現職で4選をめざす河野俊嗣氏(58)と元職の東国原英夫氏(65)が激しく競り合う、接戦の様相を呈している。朝日新聞が投票日に実施した出口調査を分析すると、背景が浮かび上がる。
支持政党別で見ると、河野氏には自民支持層や公明支持層の5割以上が投票して、東国原氏を上回った。一方、東国原氏には立憲民主支持層の6割が投票して河野氏を上回っているほか、無党派層からも半数以上の支持を集め、河野氏を上回った。
年代別の得票率では、東国原氏の支持は40代が55%と最も高く、20代の49%や30代の48%などが続き、若い世代に強く浸透している。一方、河野氏には70歳以上の53%が投票するなど、ミドルやシニア世代で強さを見せている。
河野県政は9割近くが「評価」
現職の河野氏の3期12年の…
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