kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

井戸まさえ氏の民民東京4区総支部長移籍に関するXより

 井戸まさえ氏の民民東京4区支部長移籍について、Xから拾う。

 

 

 

 民民は東京4区のほか東京14区(墨田区など)、つまり立民が立てずに新選組に譲ったのか共産党に譲ったのか不明の選挙区にも候補を立てるわけだ。これは今や不動の野党第一党になりつつある立民不在の区が他の野党の草刈り場になることが目に見えているから当然のことではある。

 

 

 この手の話は私の苦手分野なので全然知らない。

 

 

 ああ、それで立民右派支持層は都知事選では全力で蓮舫を応援しているわけだな。落選して東京26区から出てこられたらたまらないという理由で。

 まあ松原はもともと何で立民に来たのかわからないような人だったけど、井戸まさえ氏は2017年の「希望の党」騒動で最初は希望から出るつもりで問い合わせたら、電話に出た担当者に「東京は小池が決めているから民進党の人は無理だ、希望の党はきれいどころを集めています」などと暴言を吐かれたために頭に来て立民入りすることを決めた人だ。それが今度は立民でも泉健太手塚仁雄に徹底的に冷遇されたあげくに希望の党の末裔である民民から出馬するのだから、本心では「立民も民民もクソ喰らえ」とでも思っているのではないだろうか。少なくとも井戸氏が小池に対する恨みを水に流しているとは想像し難い。しかし民民からアプローチされたら大田区に戻れるわけだし立民も候補を出さないしということで、当選はとてもでないが覚束ないながらも話を受けたという経緯は大いにありそうだ。

 

 

 未明に公開した記事で、江東区の立民区議だった鈴木綾子氏が昨年12月の区長選が終わったタイミングで立民を離党した件を紹介したが、鈴木区議が書いた文面を見る限り、区長選で負けた酒井菜摘を衆院15区補選にも出す案はその頃から出ていた可能性がありそうだ。

 以下に再掲する。鈴木区議は下記のように書いていた。

 

これまでの国政選挙や12月の江東区長選において行われた野党共闘や、今後起こりうる各級選挙における野党連携の方針について、私自身の政治信条に対する違和感や不一致を感じることとなり、悩み抜いた結果、立憲民主党からの離党を決意しました。

 

URL: https://www.suzukiayako.com/archives/52363561.html

 

 まあ鈴木氏はかなり保守の度合いが強い人なんだろうなとは思うが。一方の井戸氏は中間派のようなスタンスで、民主党時代には元社会党ながら、配下に前原誠司野田佳彦や(出発点においてはネオリベ系だった)枝野幸男らがいた仙谷由人に近い立ち位置の人だと認識している。井戸氏は「岩波文化人」の一人でもある。

 でもそんな立ち位置の違いはともかく、酒井氏の衆院補選出馬は井戸氏が求め続けた総支部長再任を立民都連が拒否することが確定することを意味するから、いつかはわからないがその話が出た時点で、井戸氏と鈴木氏が江東区の立民から離反したとみるのが正しいのではないかと思うに至っている。

 そして蓮舫への都知事選出馬打診は今年2月に既に行われ、その時点では蓮舫が難色を示したとされる。

 実際には、酒井区長選出馬表明(23年11月)→落選(同12月)→酒井衆院東京15区出馬表明(24年3月)→当選(同4月)と進んだわけで、2月の蓮舫への出馬打診というのはそれを考えると相当早い。

 だから、かなり早い段階から、酒井区長選出馬・敗北(ホップ)→酒井衆院補選出馬・当選(ステップ)→蓮舫都知事選出馬(ジャンプ)という青写真があったのではないかと思うようになった。「ホップ、ステップ、ジャンプ。1年後の政権交代を目指す」というわけだ。それも、のんびり相矢倉にでも構えようとしていたかのように見える泉健太とは違って棒銀みたいな急戦を仕掛けている。

 今回の蓮舫出馬など、あまりにも根回しが良すぎる。

 蓮舫が立った時点で一枚岩の都議会共産が熱烈歓迎したという。しかも同じ挨拶周りで蓮舫は、区長選では酒井のライバルだった三戸安弥のボスである上田令子を表敬訪問したらしい。区長選でも酒井と三戸の票を足すと当選した小池腹心の大久保朋果の票を上回っていた。「小池ラベル」とやらが神通力を発揮していた時期でさえそうだったのだから、両者が手を組む形になり、他区市町村の元都ファ分派系も取り込んで「右は元都ファ分派系から左は共産党まで」の「オール東京」体制で挑まれると、都知事選で小池百合子が楽勝できるとは限らない。それで小池が当初29日に予定していたとされる出馬表明を延期したと考えるのが自然だ。

 そして補選で酒井を後押しした高野勇斗区議のボスが蓮舫であること、さらにその蓮舫のボスが野田佳彦であること、もっとさらには立民都連幹事長の手塚仁雄も野田Gの人間であること、等々は絶対に見落とせない。立民都議きってのリベラル派である五十嵐衣里都議も、もとは野田Gの小西洋之の秘書だった。このように、野田Gは思いのほか変幻自在なのだ。野田佳彦自身も東京15区補選でも共産党幹部と同じ演台に平然と上がった。これは泉健太には到底できない芸当だ。

 田中龍作は「蓮舫には老練な軍師がついているに違いない」と論評したが、どうやらその軍師は野田佳彦一派と親密な関係にあるのではないかと推測される。

 私自身は野田佳彦など大嫌いだが、今回の政局においては決して侮れない存在だとは認めざるを得ない。

 

 

 てか21年に既に譲っている。だから井戸氏が追い出されたわけだ。今回も手塚仁雄が相変わらず差配しているようだから事情が変わるはずがない。井戸氏が東京4区に戻ろうとするなら、新選組に移籍するのでもない限り民民に移籍するしか手がなかったと思われる。

 

 

 

 絶対に間違いない。

 

 

 旧立民に強い追い風が吹いた2017年衆院選でさえ、東京4区は自民の平将明の楽勝だった。以下、東京都第4区 - Wikipedia より。

 

第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 東京都第4区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:46万6486人 最終投票率:50.74%(前回比:減少1.52%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
平将明 50 自由民主党 115,239票
 
50.08%
―― 公明党推薦
  井戸正枝 51 立憲民主党 53,480票
 
23.24%
46.41%  
  難波美智代 43 希望の党 35,352票
 
15.36%
30.68%  
  青山昂平 26 日本共産党 26,037票
 
11.32%
22.59%    

 

 それが2021年の東京15区ではこうなった。以下、東京都第15区 - Wikipedia より。

 

第49回衆議院議員総選挙2021年(令和3年)10月31日 東京都第15区

時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:42万4125人 最終投票率:58.73%(前回比:増加3.14%) (全国投票率:55.93%(増加2.25%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
柿沢未途 50 無所属 76,261票
 
32.00%
―― 自由民主党推薦 ×
  井戸正枝 55 立憲民主党 58,978票
 
24.75%
77.34% 社会民主党東京都連合推薦
  金澤結衣 31 日本維新の会 44,882票
 
18.83%
58.85%  
  今村洋史 59 無所属 26,628票
 
11.17%
34.92% 自由民主党推薦 ×
  猪野隆 56 無所属 17,514票
 
7.35%
22.97%   ×
  桜井誠 49 日本第一党 9,449票
 
3.96%
12.39%    
  吉田浩司 61 無所属 4,608票
 
1.93%
6.04%   ×

 

 東京15区は2017年には立民から候補は出ていなかった。

 

第48回衆議院議員総選挙2017年(平成29年)10月22日 東京都第15区

時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:41万2336人 最終投票率:55.59%(前回比:減少0.44%) (全国投票率:53.68%(増加1.02%))

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
秋元司 46 自由民主党 101,155票
 
45.55%
―― 公明党推薦
比当 柿沢未途 46 希望の党 70,325票
 
31.67%
69.52%  
  吉田年男 69 日本共産党 34,943票
 
15.73%
34.54%    
  猪野隆 52 無所属 15,667票
 
7.05%
15.49%   ×

 

 いや、こうやって見ると、東京15区では2021年には既に自民党の票が相当溶けていたわけだな。2021年の柿沢未途と今村洋史の票を足しても2017年の秋元司の票には及ばない。2019年末の秋元の逮捕が相当影響したようだ。しかもその後2023年には柿沢までもが逮捕された。この東京15区(江東区)に生じた大きな「権力の空白」を小池百合子、立民、維新の三者が狙いに行ったがまず維新が脱落し、小池が勝利を収めるかに見えたものの衆院補選での再戦で立民が逆転したというのが現在の情勢だ。

 前にも書いたけれども、2022年の安倍晋三銃殺によって、国政全体でも大きな「権力の空白」が生じた。そんな状況においては急戦が求められることはあまりにも当たり前だ。それなのに「5年後の政権交代を目指す」と言った泉健太は現時点で既に流れから取り残されているに等しいとしか私には思えない。

 でもこういう時には、そうした権力闘争のあおりを食う人たちが少なからず出てくる。井戸まさえ氏もその一人だ。

 

 

 

 

 

 上記3人の方の感想は、私には冷酷非情そのものとしか思えない。実際に国会議員として、そして落選して浪人として経験したからこそ、読者に「権力とは何か」を痛感させる本が書けたのだ。ジョージ・オーウェルの『カタロニア讃歌』と同じことだ。

 2021年衆院選の立民敗北で、立民代表が枝野幸男から泉健太に代わったのが井戸氏には不運だったとしか私には思えない。2017年衆院選東京4区で惨敗した井戸氏だったが、旧立民は同年末には井戸氏を同区の総支部長に再任したのだから。枝野だったら、東京15区を維新に差し出そうかなどとは全く考えなかったに違いない。泉は間違いなく差し出そうと考えていたと推測する。そうとでも考えなければ、落下傘候補としては異例の善戦をした候補を総支部長に再任しない理由が思いつかない。

 もう何度リンクしたかわからないが、下記の泉健太支持者の方が昨年初めに発した願いは、ものの見事に打ち砕かれてしまったわけだ。

 

 

 権力(者)とは、とことん冷酷非情なものなのだ。