箕面市長選で維新の現職が惨敗した。 昨夕というか昨夜、およそ3か月ぶりに本をっまとめ買いしたが、書店の本棚で目立ったのは維新批判の新書本だった。そのうち何冊かを買ったが、他のジャンルの買い物もしたので食指が動いた維新批判本を全部買うには至らなかった。それらは来月にでも買おうと思っている。
出版は、実際に維新の落ち目がトレンドになってから何か月か経たないと本が出てこないというタイムラグがある。2011年の原発批判本もそうだった。これからは維新批判のトレンドがますます強まる。そんな時に維新と選挙協力しようとする野田佳彦は、2022年に自分から馬場伸幸との会談を仕掛けた泉健太の誤りを繰り返しているようにしか私には見えない。しかも泉はそれをやった時には維新の党勢が伸びていたのに、今は維新バブルが一気に弾けようとしている。「歴史は繰り返す、二度目は笑劇として」というやつだ。
だから、宮武嶺さんが下記のように書いて(というより過去の宮武さんご自身の記事をリンクして)激怒する気持ちもよくわかる。
しかし、それでも「泉健太と野田佳彦との悪さ比べであれば、まだ野田の方がマシ」と弊ブログ、というか私が考える理由は、弊ブログにいただいた「管見人」さんの下記コメントに、実に簡潔にして要を得た言葉で示されている。
管見人
外づらは良いが内部では強権発動(非情の総支部長交代など)とは、なんか田村智子「スターリナ」とも相通じるものを感じる。共産党も、地方議員は非常に良い働きをしている。SNSでは「反共」のイメージが強いであろう泉健太支持者の軍畑先輩が指摘する通りだ。
朝日新聞の記者2人がPodcastで共産党について1時間位対談してたんだが記憶に残った点2つ
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2024年8月18日
・「仙谷由人が私に言ったことがある。人が納得する人の選び方は選挙 試験 くじ引きの3つしかないと。共産党の人事はどれにも当てはまらない」
・「小学校の時同級生の女の子が家を失い母親と2人で歩道橋の下→
で数日間過ごしていた事がある。彼女達に手を差し伸べたのは同級生の共産党員の一家だった。こういう事をやってくれるのは政党では共産党と公明党しかいない。もし彼らがいなくなったらこの社会の底が抜ける」
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2024年8月18日
これは東京東部に住んでいれば肌感覚でわかることだ。それこそ自らは中間層に属する私のような人間にも(宮武さんも弁護士なので中間層の方であろうと推察する)。
今でも共産党の地方議員の事務所行くとこうやって〇〇(議員名)生活相談所って看板掲げてるのよ
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2024年8月19日
本当に地の塩みたいな人たちだと思うよ https://t.co/GKS6yIXxPs pic.twitter.com/VPZuamFatJ
これなんか、「おおっ」と思った。大つきかおり事務所。先の都知事選と同日に行われた都議補選江東区選挙区に立候補して落選した人だ。私も選挙前の街宣に一度出くわし、この人に投票もしたが、選挙結果は当選した上田令子一派の三戸安弥や自民党の山崎一輝に遠く及ばなかった。でも来年の都議選には現職のあぜ上三和子氏の後継者として出馬して当選するだろうと勝手に予想している。事務所前を通りがかったことはないが、調べてみたら枝川にあった。一度行って所在を確かめてみよう。
私の場合、国政選挙ではすっかりスターリン主義集団と化した感のある共産党には投票しないことにしているが、地方選は話が別で、特に都議選では理由あって毎回あぜ上三和子氏に投票してきた。来年の都議選では大つきかおり氏に投票することに今から決めている。それは彼らが「本当に地の塩みたいな人たち」だと私も認め、そこを評価しているからだ。しかし、これは公明党についてもずばり当てはまることだが、そういう人たちが属する政党自体は全く民主主義的ではない。共産党の場合は、2021年衆院選敗北の総括を志位和夫が拒否したことを境に、一気にタガが外れてしまった。実際、SNSを見てもあのあと共産党から離れていった、あるいは距離を置くようになった論者は実に多い。醍醐聰氏、河添誠氏、渡辺輝人弁護士らである。某軍師氏のように激しく右傾化した人もいるが、あの人はまた例外的な存在だ。彼は現在野田佳彦寄りの論調を展開している。
「管見人」さんのコメントをもう一件紹介する。
管見人
この間の泉健太と田村智子との会談は、党内での権力工作を得意とする人同士の話し合いだったように思われる。立民の場合はまだ代表選で泉を落とせば良いだけだが、共産党の場合は民主集中制というよりその中に含まれる「分派禁止条項」に守られているので、変えるのは至難の業だ。でも、いつかは変えなければ、今はまだ横ばいのように見える党勢がいずれ崩壊することが目に見えている。共産党(や公明党)の「地の塩」としての役割がその時失われるので、「社会の底が抜け」てしまう。これは本当に深刻な、憂慮すべきことなのだ。
今いちばん厄介なのは、どうみても自民党総裁選が小泉進次郎勝利にしか終わりそうにないことだ。小泉が勝てば、まだ彼のバブル人気は弾け切っていないだろうから、またしても総選挙(衆院選)は相撲の「猫だまし」が奏功して自民党が勝つ恐れが強い。
それも考慮すると、あまり威勢の良い記事が書けなくなってしまうのである。
ここで、本当はあまりリンクしたくないこたつぬこ(木下ちがや)氏のXを2件ほどリンクする。
でも勝つのは進次郎だろうね。だって森喜朗からなにからは進次郎だから。 https://t.co/paRJiGMajn
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
自民党総裁選は小泉進次郎が勝つ目しかないように私にも見える。
毎日新聞の調査結果
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
立憲支持層:枝野37、野田32、泉6
無党派層:野田26、泉8、枝野8 https://t.co/Y9KtDOrsqY
立民支持層の人気は枝野と野田が二分し、無党派層の支持では野田が泉と枝野を圧倒するという毎日新聞の調査結果があるようだ。どちらをとっても泉の人気は低い。
一社だけでの調査ではあてにならないが、こたつぬこ氏は読売の調査も持ち出してきた。
読売新聞社の全国世論調査で、次の立憲民主党代表にふさわしい政治家を聞いたところ、1位は野田佳彦・元首相の25%だった。2位は枝野幸男・前代表の15%で、泉健太代表は8%で3位となった。
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
次の立憲民主党代表、野田氏25%・枝野氏15%・泉氏8%…読売世論調査 : 読売新聞オンライン…
まあメディアは野田野田とうるさいわけで。あまりメディアのせいにばかりするのもどうかとは思うが。
これは驚きですね。読売新聞の調査から割り出した数字。進次郎、石破より野田佳彦が上回っている。 https://t.co/Bv4D463Psw
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
ここでリンクされている「グリグリ」という人は泉健太の支持者だが、「駅前は朝の七時」みたいに感情にばかり走って、思い込みによって事実に反するXを垂れ流すような人とは少し違うようだ。
先の都議選で蓮舫が石丸伸二に票を食われまくったことからわかる通り、ポピュリズムにはひとたまりもないのが今の立民だから、誰が代表選になっても小泉進次郎が仕掛けるであろう「猫だまし」の衆院選に立民が勝てるだろうとは私には思えない。
その時、枝野と野田と泉の3人で、誰で負けるのが一番ダメージが小さいだろうかとつい考えてしまう。
ただ言えるのは、泉は論外だということだ。泉だと「トロイの木馬」効果がさらに進んでしまうからだ。
とはいえ、泉には代表選に出馬してもらわければ困ると考えるようにもなった、この点では少し前までの「泉は立ち枯れするなら勝手に立ち枯れろ」という考えを改めた。
それこそ、私が(いまや激しく)嫌うこたつぬこ氏が下記のXで指摘する通りだ。
そう、野田、枝野を向こうに回して闘えばいいのですよ。 https://t.co/W6xwfMLDCX
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
代表選は生きるか死ぬかの権力闘争なんですから。ファンクラブのイベントじゃないんですよ。 https://t.co/cpWgLzFhCP
— こたつぬこ🌾野党系政治クラスタ (@sangituyama) 2024年8月25日
これは本当にその通りだ。一番いけないのは2008年の民主党代表選みたいに無投票になってしまうことだ。都知事選前の泉にはそれを狙っているフシがありありで、SNSの泉応援団たちも、枝野も野田も出馬せずに泉を支え続けるだろうなどと楽観していた。しかしそれは枝野の出馬表明と野田の出馬濃厚の情勢で覆されたわけで、それだけでも泉(やかつての小沢一郎)のようなスターリニズム的な権力行使が阻止されたといえる。現時点で立民代表選を肯定的に評価できるのはその点だ。そして、枝野や野田に戦いを挑まれた泉は、やはり出馬しなければならない。
外に愛嬌を振りまきながら党内ではスターリン?
そんなケンタを応援してる立民右派支持層は、自民や維新が大好きなのでしょう。
自民では七光擬似大物男が優勢ですか?
こんなのが有力候補とは、「世も末」というか末世です。
大物ぶった小物もプチスターリンも、有害無益でしかありません。