kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民代表選、党の創設者枝野幸男の最大の敗因は新自由主義批判を立民代表選の争点にできなかったことだ。

 次期立民代表に決まった野田佳彦は政策は泉健太とほとんど変わらないが、野田でもっとも懸念されるのは泉が試みながら挫折した維新への接近だ。

 

 

 「維新と棲み分け」して事項を過半数割れさせたら、維新が自公と連立するだけだというのは当然のことだ。しかし野田佳彦や、ついに野党第一党の主流派に返り咲きそうな小沢一郎はそんな愚挙を平気で犯しかねない。

 そもそも維新は兵庫県知事・斎藤元彦の問題を抱えていて、他に大阪万博の問題がずっとある。党勢は下落の一方だ。そんな維新と選挙協力をしたら、なんだ、立民は維新のお仲間か、との印象を人々に強く与える。自爆行為もいいところだ。

 ここは維新とは対決姿勢を貫く一手だ。

 関西では維新の脅威は特に深刻だ。以下、兵庫県在住の立民支持者で、今回の代表選に敗れた枝野幸男にXでフォローされたと感涙していたぷろもはん氏のXより。昨日は、ごひいきのバファローズが目の前でホークスの胴上げを見せつけられてがっくりもしておられたようだ。

 

 

 「維新とは組むのではなく対峙する」ことは立民執行部には当然求められる姿勢だ。

 また、野田は代表選で衆議院の定数削減を訴えていたが、かつての小沢一郎の「80議席削減」ばりの「身を切る改革」の悪例であり、これが「小さな声を切り捨てること」に該当するのも当然だ。

 2021年当時の泉健太のような政治家が、また立民代表選で選ばれたのかと思うが、私としては衝撃がより大きかったのは泉の当選の時の方だ。なぜなら泉は元「希望の党」の政治家だったからだ。その泉が本当に「変わった」のかどうかは、泉の今後を見なければわからない。

 代表選で敗れた枝野幸男は「一兵卒として野田代表を支える」などと小沢みたいなことを言ったが、これは普通に解釈すると、枝野は野田執行部入りはしないつもりであることを意味する(もちろん小沢一郎もそういう意味合いでこの言い方を愛用した)。

 弊ブログがしつこく指摘する一方、立民支持層の人たちの間ではリベラル派を含めてほとんど論点にならなかったことだが、枝野と他の候補、特に野田及び泉には政策に大きな違いがあった。それは、4人の候補者の中では枝野だけが「小さな政府」をはっきりと批判していたことだ。

 私にとっての「敵方」に、この論点を強く認識していた人がいる。それが「ななしさん」だ。

 弊ブログは立民代表選の最中、しばしばこの「ななしさん」のXを批判していたが、それらを以下に再びリンクすることにしたいが、その前に、「ななしさん」が槍玉に挙げた枝野の発言を引用したXをリンクする。

 

 

 これに対して「ななしさん」は下記のXで噛みついた。

 

 

 「ななしさん」は「単なる再分配なら、安定感のある自民党公明党に任せりゃいい話」などというトンデモ認識をしている。そしてこの人が代表選で投票したのは泉健太だった。この人を含む泉支持の立民右派支持層は今回の代表選で当選した野田佳彦にも罵倒を浴びせていたが、枝野が負けたことによって「最悪の事態は免れた」と安堵もしていた。

 

 

 これらはまだ代表選に入る前のポストだが、代表選に入ると「ななしさん」は下記の3件をポストした。

 

 

 

 

 だが、泉健太野田佳彦の支持者で上記「ななしさん」のような枝野批判をした人は少なく、いても「ななしさん」が属するとんがった立民右派支持層の人くらいだった。

 逆に枝野側からいえば、こうした新自由主義批判を立民代表選の争点にできなかったことが最大の敗因だと私は考えている。

 この点で、私は宮武嶺さんとは意見が異なる。

 

blog.goo.ne.jp

 

 記事のタイトルが長いので埋め込みリンクの表示が途中で切れているが、タイトルには

党の創設者枝野幸男が敗北した原因は「現実路線」の名のもとに自らを右に右に寄せて行き、野田氏との区別がつかなくなったことだ。

と書かれている。しかし私は枝野の最大の敗因は前述の通り、新自由主義批判を装填にできなかったことだと考える。これは、3日後に決まる自民党総裁選で勝利を収める可能性が現時点で小泉進次郎がもっとも有力だと報じられていて、たくさん公開した昨日の弊ブログの記事の一つに、父親の過酷なネオリベ政策を引き継ぐ小泉進次郎と戦うのにもっとも適した候補が枝野だと考えている私にとっては、致命的な争点設定の失敗だったとみる。枝野はその理念を「ヒューマンエコノミクス」という言葉にまとめたが、もっと(小泉進次郎を意識した)攻撃的な新自由主義批判を展開すべきだったのではないか。

 なお安全保障政策については、ブログでは主張を封印してはいるものの根はラディカルな私としては、立民の政治家は枝野や吉田晴美を含めて誰にも期待していないというのが本音だ。かつて菅直人を支持していた頃にも、菅の安全保障政策だけは全く買っていなかった。このことはこちらのブログには書いたことがないはずだが、FC2ブログに安全保障政策では社民党に近いと書いた記憶がある。

 昨日の記事で連合左派の「レバ子」氏のXをいくつか取り上げたが、この人(単独でXをやっているのか複数人かは知らないが)は枝野をも「強硬なネオリベラル」と論断していたはずだ。確かに2000年代半ばまではそういう印象を私も持っていた。しかしその後の枝野の転向は、今まで続いているのでさすがに本物だろうと思って、転向以降の枝野の新自由主義批判を私は評価している。

 その「レバ子」氏が立民が小さな政府志向を続けるのであれば連合も立民と手切れする日は近いかもしれないと書いていた。

 また昨日はリンクしなかったが、以前の弊ブログの記事で、泉健太が一時期維新に接近した時も、連合は立民と維新との連携が破断になれば良いと思っている人が多いとの主旨のことを「レバ子」氏が書いたXのポストをリンクした記憶がある。

 つまり、立民と維新との接近など、連合にとっても「良い迷惑」なのだ。

 このことは、一時期「レバ子」氏をよくリポストしていたこたつぬこ(木下ちがや)氏は書かない。それどころか、泉が維新に接近した時にはそれをしきりに正当化していた。

 立民代表選はそのこたつぬこ氏が大喜びする結果になった。しかし、年内に行われる可能性が高い衆議院総選挙は、2021年に続いて氏を落胆させる結果になるのではないかと私は予想している。