kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

陰謀論系極右衆院議員・原口一博が立ち上げた「ゆうこく(憂国)連合」の支援議員懇談会に小沢一郎一派や藤原規眞・多賀谷亮ら立民・新選組の多くの国会議員が出席した(呆)

 原口一博が立ち上げたという「ゆうこく連合」など全く知らなかった。

 Xの非共産党系左派アカウントの「マツモト」氏がこの邪悪な運動に気付いたのは今年7月だったという。

 

 

 

 

 

 ネット検索をかけると、原口が「憂国連合」(最初は右翼色ないし極右色をよりむき出しにした漢字表記だった)の結成を呼びかけたのは下記リンクの「岩上安身ジャーナル」の記事によると今年7月18日だったという。だからマツモト氏の情報キャッチは非常に早かったわけだ。

 「岩上安身ジャーナル」の主宰者・岩上安身は一頃「リベラル・左派」のうち特に小沢一郎のシンパ筋にもてはやされたが、彼らからは距離が離れている、というより積極的に敵対する立場の私にすれば、最近は名前を見聞きする機会がほとんどない人だ。

 

iwj.co.jp

 

 以下引用する。なお引用に当たって、長い鳩山由紀夫(友紀夫)のメッセージのうちかなりの部分を省略した。それでも異様な長文の記事だ。

 

原口一博衆議院議員「新しい『憂国連合』というのを289の小選挙区に作り日本を変えたい。そのためには、野党をどう再編するかじゃない。『この指とまれ』です。僕はもう、正直、今の政治の枠組みを信用していない」~9.4「災害・食料・消費税 総選挙で日本をアップデート」 2024.9.4

 

(取材、文・浜本信貴)

 

※24/9/21 切り抜き動画(鳩山友紀夫氏メッセージ)を追加しました。

 

 2024年9月4日(水)、午後3時より、東京都千代田区衆議院第二議員会館にて、ガーベラの風オールジャパン平和と共生)の主催により、大規模国会イベント「災害・食料・消費税 総選挙で日本をアップデート」が開催された。

 

 ビデオでの出演となった鳩山友紀夫氏(元総理大臣)をはじめ、原口一博氏(立憲民主党衆院議員)、川内博史氏(立憲民主党衆院議員)、たがや亮氏(れいわ新選組衆議院議員)、山田正彦氏(元農林水産大臣)らが登壇した。

 

 岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬の表明を受け、次の新内閣発足直後に衆議院の解散・総選挙が挙行される可能性が高まる中、日本政治の刷新に向け、総選挙、そして、その前段として行われる自民党総裁選、および野党・立憲民主党代表選において、どういった論点、政策が求められているのか?

 

 「ガーベラの風」は、「災害(原発廃止)」、「食料(自給および安全)」、そして「消費税(減税・廃止)」の3つの政策を基軸にした市民と政治勢力の連帯確立を目指すとしており、このたびのイベントは、その意志をもった政治家、識者、そして一般市民たちによる総決起集会とも言えるものであった。

 

 イベント冒頭、主催を代表しての挨拶の中で、政治経済学者・植草一秀氏は、騒ぎだけは大きく、政策的な内実のない自民党総裁選と立憲民主党代表選について、次のように面白おかしく、しかし、的確に批判をした。

 

植草氏「政治情勢は、自民党と今、立憲民主党が党首選というのを展開しておりますけれども、自民党の総裁選挙、私はこれを名付けて『刷新感選挙』と呼んでおります。政治を刷新する選挙ではなく、『刷新感』を出す、『刷新している雰囲気』を出す選挙だと、そのように思います。

 

 一方、立憲民主党も今、代表選ということでありますが、私はこれを『驚き桃の木、代表選』と呼んでおりますけれども、別の言い方をすれば、『ふてほど選挙』と、『不適切にもほどがある』という言葉がありますけれども、ちょっと、そんな印象を持っています」。

 

 鳩山友紀夫(元内閣総理大臣)氏は、当初、会場にて登壇予定であったが、急遽、ビデオメッセージでの出演となった。

 

 「日・本政治の根本問題」と題された鳩山氏からのメッセージは、このイベントの基調講演となるような内容であった。その概要を以下に紹介したい。

 

鳩山氏「岸田首相が、今月行われます自民党の総裁選挙に出馬されないことを決意されましたが、『長期政権は腐敗する』という、まさにその言葉どおり、自民党は、統一教会問題、そして裏金問題で、危機的な状態にございます。

 

 民主党政権交代を果たした2009年のときより、自民党ははるかに腐敗しており、政権交代の大きなチャンスであることは間違いありません。それだけに、自民党は死にものぐるいになって政権を明け渡すまいと、総裁選挙を通じて若返りによって変革した姿を示してくるでありましょう。

 

 そして、新総裁のもとですぐに解散。そして総選挙に打って出ることではないでしょうか。その時、迎え撃つ野党側がまとまりなくバラバラで戦ったら、政権交代は楽ではないと思います。その意味において、今日のような会合を開くことはとても意義のあることと信じています。

 

 そして、いくつかの共通の政策を掲げて協力できる範囲で選挙においても協力をして、自民党を政権の座から引きずり降ろすのであります。

 

 植草先生が、『平和』と『共生』の旗の下に、オールジャパンが協力すべきだと、今回の会合を開かれた趣旨をそれぞれの政党の幹部の皆さんが理解してくださることを心から、心から期待をいたします」。

 

 鳩山氏は、植草氏が、「日本の政治を変えるための2つの柱」であるとかねてより主張する「対米自立と反利権主義」というテーマに触れ、その一方である「対米自立」について次のように述べた。

 

鳩山由紀夫のメッセージを省略=引用者注)

 

 鳩山氏のメッセージに続き、会場では、「災害(原発廃止)」、「食料(自給および安全)」、そして「消費税(減税・廃止)」の3つのテーマについて、非常に内容の濃いスピーチが行われた。

 

 その中でも、「独立・命・成長」と題された立憲民主党衆議院議員 原口一博氏のスピーチは、行動への覚悟をともなった、緊張感に満ちたものであった。

 

 原口氏は、日本政治の現状、そして、自民党総裁選、立憲民主党代表選について、以下のように述べた。

 

原口氏「10月27日、衆議院解散総選挙、投票日です。まあ、今どうなっているかというと、さっき植草先生がおっしゃった、グダグダの立憲民主党代表選挙、そして、自民党の裏金隠しの刷新選挙。これ、もう舐めきってます。誰がなったって、もう小泉進次郎を出さなくても、誰がなったって、立憲には勝つということで、即、解散きます。

 

 僕は、この準決勝に興味がない。むしろ、新自由主義者、鳩山政権を後ろから撃った人たちと一緒にやっていてはダメだ。だから、新しい『憂国連合』というのを289の小選挙区に作って、これで日本を変えたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

 そのためには、野党をどう再編するかじゃないんですよ。『この指とまれ』なんです。(中略)

 

 僕はもう、正直、マスコミの人がいたらあれだけど、今の政治の枠組みを信用していません。戦争屋の手先が入っている。ザイム真理教(※)の手先が入っている。だから、自民党が窮地に陥れられると必ず出てくるでしょ。なんとかドジョウとかなんとかかんとかとか。

 

 そういう『オタスケマン』はいらないんです。僕はね、できたら、植草さんに、基本政策と綱領を作ってもらって、新しい政治団体を作りたいと思っています。日本を光の差す方向に! 日本を衰退から成長に! そして日本独立!! 国民の命を守る政権を作っていきましょう」。

 

※ザイム真理教とは、財務省をさす言葉。SNSなどで頻繁に用いられるようになり、経済アナリストの森永卓郎氏が2023年に『ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト』で取り上げた。
参照:
森永卓郎『ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト』(2023、フォレスト出版

 

 スピーチの中で「今の政治の枠組みを信用していない」と語った原口氏だが、その言葉通り、現在所属している立憲民主党という枠組みから離脱して、新しい組織・運動体をはじめるつもりなのか、それとも、離党はせず、既存の政治的枠組みを利活用しつつ活動を展開するつもりなのか、イベント中、原口氏はその点については明言しなかった。

 

 原口氏は、2024年7月18日にXの自身のアカウントで、「憂国連合の呼びかけ」を行っている。そこで彼は「皆さんに、各地で『憂国連合』を立ち上げていただいて、別にそんなに難しいことじゃないんですよ。(中略)草の根的な、『日本の独立自尊』、『衰退から成長』、そして『命を守る』この3つを横につないで頑張っていきましょう」と呼びかけている。

 

 

 原口氏が2ヶ月前に呼びかけた「憂国連合」の反響は、少しずつ広がっているようである。すでにX上で、「『憂国連合内閣』の実現を目指す原口一博代議士を応援する市民を中心としたグループ」として「憂国連合市民の会(@3_stash98469)」というアカウントも開設されている。

 

 原口氏は9月5日、「私は、憂国連合という組織をつくり289小選挙区ほとんど全てで世話人をおいていただいたところです」と、『X』に投稿した。衆議院解散総選挙に一石を投じるのか、今後も注視していきたい。

 

URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524496

 

 植草一秀の名前をブログに書くのも久しぶりだ。悪名高い陰謀論系論者にして右翼(極右)や新自由主義とのかかわりも深い元経済学者にして元痴漢である。こんな人が昔は岩波書店から多くの著書を出していた。岩波の目もずいぶん節穴だったようだ。

 下記は「ゆうこく連合」の会合への立民及び新選組の国会議員の出席者を記載したX。なおこのアカの運営者と私とは立場が異なり、普段は批判の対象としている。

 

 

 小沢一郎系や右翼、それに新選組の多賀谷亮に混じって立民の最左派だったはずが9月の代表選で泉健太応援の旗を振り、10月の衆院選で初当選した藤原規眞衆院議員の名前が見える。

 参加者たちは立民支持層から猛烈な批判を受けた。さっそく日和ったのが川内博史である。

 

 

 このXだけで川内を無罪放免にしてしまった人が多い。元オザシンの江川紹子池田香代子*1らがその悪例に数え入れられる。しかし私が共感するのは下記ピクルス氏のXだ。

 

 

 また藤原規眞議員は下記Xを発信して開き直った。

 

 

 同議員については、かねてから原口とつるんだ時期があったり代表選で泉健太を応援したりしたことなどから、本当に信頼できる人かどうか疑わしいのではないかとの疑念を強めていたが、残念ながら本件でその疑念は決定的になったと言わざるを得ない。下記マツモト氏のXに共感する。

 

 

 藤原議員に対しては元連合専従の「レバ子」氏の批判も痛烈だ。

 

 

 

 藤原議員は早くも真価が問われる局面に直面した。

 なお原口一博については、原口が小沢系にコネを持っている以上、小沢の支援を得て第3代立民代表に就任した野田佳彦は原口を切れないのではなかろうか*2。由々しき事態だ。

*1:池田氏は「ほっとしました。やっぱり川内さんは川口さんでした」(原文ママ)と書かれたX(URL:https://x.com/ikeda_kayoko/status/1865455505751380419=リンク切れ)を削除したようだ。

*2:もちろんこれまで原口を野放しにしてきた枝野幸男泉健太の責任も免れない。