kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

社民党が経済軸上で「右傾化」した責任は福島瑞穂と同じくらい吉田忠智にもあるのでは?

 再び社民党について。

 本論に入る前に、2月9日に社民党の大椿裕子副代表が発したXを、当日に醍醐聰氏が批判するXを発信していたことに気づいたのでそれから紹介する。

 

 

 

 私など、大椿氏が問題のXを発信する直前にTBSの『報道特集』で習近平がモンゴル自治区からモンゴル文字モンゴル語を奪おうとしている報道を見たので、大椿氏はなんてことを書くのか、だから社民党の支持が伸びないんだよと思った。しかも引き合いに出している伊勢崎賢治新選組の外交・安全保障政策のブレーンだ。

 以下が本論だが、昨日公開した下記記事に、社民党の党員で社会民主主義者なんて60代以上にしか残ってないんじゃないかという意味のことを書いた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 今朝レバ子氏のXを見ると、その主旨に対する反論かどうかはわからないが、そうともとれる連投の発信があったので取り上げる。ポストの数は多い。

 

 

 

 

 つまり、社民党は10年ほど前にはまだ社民主義を掲げていたけれども、その後急速に経済軸上において右傾化したとの指摘だ。

 

 

 しかし福島瑞穂の経歴を調べてみると、党首を務めていたのは2003年から2013年までと2020年以降になっていて、その間に吉田忠智(2018年2月まで)と又市征治の2人が挟まっているので、社民党の右傾化は吉田忠智(現立民、浪人中)に主因があるのではないとの仮説を立てることができる。

 

 

 

 社民党の連立離脱は2010年3月で、普天間基地移設問題で当時首相だった鳩山由紀夫に閣僚を罷免されたことに対する行動だった。

 

www.jiji.com

 

 上記記事には「どんどん新自由主義になる!」という言葉はもちろん出てこない。ネット検索において15年前のファクトチェックを行うことは難しいことは十分承知しているけれども、とはいえここはソースが欲しいところ。

 

 

 

 「富裕税、金融取引税、国際連帯税は2012年以降の社会民主党民主党以上に高らかに訴えていた」というのは社民党の党名からいっても当然だと思いますが、この頃には、弊ブログが依拠している「支持者の意向に反することは言えない」という、これは晩年のガルブレイスの著書にあった言葉だけれども、それに照らし合わせれば2012〜13年当時の社民党はまだ社会民主主義政党だったといえることになります。従って弊ブログが昨日、社民党の党員で社会民主主義者なんて60代以上にしか残ってないんじゃないかという意味のことを書いたことは誤りだったようです。これについては訂正します。

 

 

 ちょっと話がそれますが、昔、新潮社が講座派系、つまり共産党系を外したマルクス・エンゲルス全集を刊行したことがあったらしくて、当然労農派の学者が中心になって編集したんでしょうけど、彼らは講座派と違ってマルクスエンゲルスを「神聖侵スヘカラス」扱いにはせず、等身大のマルクス像やエンゲルス像を描こうとしたとの批評をそこかで読みました(佐藤優ではありません)。彼らには「変わり得る」ところがあったのかもしれません。

 

 

 両党ともこれは痛恨事でした。

 

 

 

 

 繰り返しますが安保法案の時期の社民党党首は吉田忠智でした。もちろん福島瑞穂もずっと社民党にいましたし2020年2月以降はまた党首を務めているので責任重大ではありますが。

 

 

 最後の毒は例によって強烈ですし、ありそうな話だと思います。私も福島瑞穂を全然買っていないのは同じですし。

 ただ、党首を務めた時期から言って吉田忠智の責任も無視できません。それどころか、福島瑞穂と同じくらい吉田忠智の責任も重いのではないでしょうか。