kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「日本国憲法はよい憲法」派が3割しかいない山本新選組は、自民・維新からの流入組にもタカ派の改憲派が多いと思われるが、コア層にもそういう人たちが結構多いのでは?

 昨日取り上げた朝日の世論調査の件だが。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 当然ながらSNSでは弊ブログより早くから取り上げられ注目されていた。昨日は某軍師氏の例を挙げた(但し山本新選組への言及はなかった)が、新選組支持層にも着目されていたのが特定社会保険労務士・片岡正美さんのXだ。片岡さんのXはリプライの限定をかけているので、ネトウヨやヤマシンの粘着攻撃はみられない。

 

 

 

 

 

 

 

 蛇足ながら私のXアカウントは閲覧専用なので、どなたのフォローもしていないし、されてもいない。

 

 

 新選組支持層の憲法観も意外だったが、それと同じくらい意外だったのが自民党支持層のそれだ。

 弊ブログにいただいた新選組系のさとうしゅういちさん(広島)のコメントを以下に紹介する。

 

 生存ユニオン広島 (id:lifeunion)

自民党の人って意外とよく勉強してるんですよ。地方議員を見るとそう思います。新選組支持者については「だから勉強してようとあれほど言ったのに」と言うのが私の想いです。

 

 私が思うのは、たとえば2022年の今頃までの、つまり安倍晋三が生きていた頃の自民党支持層だったらどういう数字になっただろうかということだ。2021年と2024年の衆院選の結果を見ると、21年の比例ブロックでの自民党の得票率34.66%に対して、24年は26.73%に下がっている。単純に計算して23%の票が流出した形だ。

 朝日の調査結果で自民党と答えた人は、24年に自民党に投票した人たちにほぼ対応すると考えられる。

 一方、自民党支持層からどのような人たちが他党、特に国民民主党(民民)や山本新選組に流れたかというと、日本国憲法を「よい憲法」とは思わない人が多く流出したということではないか。そうとしか考えられない。具体的には安倍派や高市早苗らに神話的な層だ。民民や新選組とは「減税」への強い志向という点で共通している。

 それにしても新選組支持層に「よい憲法」派が32%しかいないというのは驚きだ。

 新選組も民民も比例ブロックの得票率は倍前後に膨れ上がった。議席数はそれぞれ4倍増と3倍増だが、得票率を見ると民民の24年/21年比は約2.5倍で新選組は1.8倍だ。

 つまりコア支持層が占める比率は新選組の方がまだ高いくらいだが、憲法観については新選組の方がより極端だ(というより民民支持層の方がよほど穏当)。もともと安全保障の責任者が伊勢崎賢治だったり山本太郎が現参政党でかつては自民党安倍派だった安藤裕を絶賛したりした影響があるのだろうか。新選組のコアな支持層にも「反米右翼」がそれなりにいるというのが私の推測だ。

 また憲法観を聞く朝日の世論調査は例年郵送のようだから、より「強い支持層」からの回答が多いことも考えられる。新選組の支持層にはより確信的な「反日本国憲法」派が多いと思われる。

 思い出されるのは、2012年に刊行された孫崎享トンデモ本『戦後史の正体』が日本国憲法をわずか7ページの「押しつけ憲法論」で退けていたことだ。もっともあの本に熱中したのはヤマシン(山本太郎信者)というよりはオザシン(小沢一郎信者)たちだが、あの系列の人たちの憲法観は信用ならないとは私はずっと思っている。だって岸信介を「自主独立派」の範疇に入れた孫崎の指摘に彼らは「目から鱗が落ちた」などと言って感激してたからね。今は昔の話だけど。

 再びコメント欄から。

 

 杉山真大 (id:mtcedar)

これって自民党辺りのファナティックな改憲とは別に「これだけの憲法があったとしても安倍晋三の専横を止められなかった」という"失敗した理想"としての捉え様なのでは。

と言うのも、こういう経験があれば普通なら(自民党とは逆方向に)より権力を掣肘するがための憲法改正が行われたりするのが常で、寧ろ現行憲法を"不磨の大典"とするなんてあり得ない。ヴァイマル憲法だって日本国憲法に劣らぬ人類の理想の体現だった筈が一字一句憲法を変えずにヒトラー独裁へと繋がって、結局はボン基本法に取って代わられた訳で。

田中某が「安倍晋三でも憲法を一字一句変えられなかった」と精神的勝利法宜しくのこと言ってれば、こういうアノミーに陥ってしまうのも残当って気も。

 

 まさか。「安倍晋三を止められなかったら『よい憲法』とはいえない」と考えている新選組支持者などほとんどいないと私は思いますよ。そもそもそんな人が山本太郎の独裁政党を支持するとは信じられません。

 以下は片岡さんのXへのリプライやコメント(このあたりのX用語の定義を私はよく知らないので適当に使っている)より。

 

 

 

 そうそう、朝日の記事にはそう書いてありましたね。

 

 

 2013年に引き起こした天皇直訴事件とか、2019年の元号政党設立とか、そういう基本的な行動においては山本太郎は首尾一貫している。

 

 

 うーん、「逆張り」ではなく、これが「地」なんだと思いますが。

 

 

 そりゃそうだ。伊勢崎を見ればわかるとは私も思う。

 

 

 

 上記Xからのリンクへの直接リンクを以下に張り直す。

 

www.hankaku-j.org

 

 上記は2018年に公開された「日本反核法律家協会」の大久保賢一さんが書かれた伊勢崎「新9条」論への批判に対する文章だ。

 憲法記念日の記事を締めくくるには良いと思って紹介した。