kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「改革市民」氏のX「自民、元の支持層が寝たり国民民主に削られたりしてるけどそれ以上に無党派層を引き込んでる、立憲はほとんど増えも減りもせず」との解釈は、グラフの読み方を間違えている。参院選で大きく比例票を減らすのは自民と立民だ

 下記の旧民主・民進系保守派と思われる「改革市民」氏のXだけど、グラフの読み方が間違ってるよ。

 

 

 朝日新聞デジタルのグラフへのリンクは、昨日も張ったが下記。

 

www.asahi.com

 

 弊ブログは昨日だったかに既に書いたが、自民党が「引き込んでる」のは無党派層ではない。昨年の衆院選に「投票しなかった」人だ。

 無党派層であっても、自民党に投票した人は「自民」に入っている。つまり無党派層衆院選に投票した人は、投票先の政党に分配されている。グラフのタイトルを見るが良い。「支持政党」ではなく「比例区の投票先は」と書かれている。上段の党名は支持政党ではなく昨年の衆院選で投票した政党なのだ。そしてグラフで灰色になっているのは「無党派層」あるいは「支持政党なし」ではなく「投票しなかった」人だ。昨年の衆院選に投票しなかった人の多くは今年の参院選でも投票しないだろうとは誰もが思うことだ。

 だから朝日のグラフは灰色の線を無視して色付きの線の出入りだけを見るのが正しい。自民党には立民から少しの流入があるが、立民に対してもそれと同じくらいかわずかに多いと思われる流出がある。立民以外の政党からの流入はほとんどなく、民民と維新にはかなり流出している。特に民民への流出が大きい。

 立民は自民党の入出ではわずかに入超と思われるが、民民に対しては全政党の中でももっとも流出が多く、流入はほとんどない。従って民民への流出がある分支持が縮んでいる。

 維新は全党の中でも「比率としては」もっとも民民への流出が多いと思われるが、自民からの流入がほぼそれを相殺している。

 以上を見ると、自民と立民はともに明らかに昨年の衆院選と比べて退潮の傾向にあるといえる。ともに1割くらいは比例票を減らしそうだ。一方維新は意外に踏ん張っている。

 躍進間違いなしなのはやはり民民で、朝日のグラフを見る限り、参院選は民民の「独り勝ち」あるいは民民と新選組の「二人勝ち」となることはほぼ間違いない。なにしろ「投票しなかった」層からの流入を無視しても予想投票は立民をわずかだが上回る。だから三春充希氏の「リアルタイム議席数予測」(比例代表の分だけが対象になっている)でも民民が立民を上回っているわけだ。ただ三春氏の一覧表には、実際には投票に行かない人の寄与もある、つまり朝日のグラフにおける灰色の線、つまり昨年の衆院選で「投票に行かなかった」人の分も含まれているであろうから、民民が立民にかなりの差をつけている。

 実際には、灰色の線を完全に無視するのもまた極端な見方であって、灰色の線の何割かは衆院選には行かなかったけれども参院選には投票するかもしれない。とはいえ多くが投票に転じるとも思えないから、灰色の線の分は何分の1かに重みづけを減らして加算すれば実勢に近くなると思われる。

 参院選まであと2か月。情勢はどう変化するだろうかでこれがどうなるか。