kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2024年衆院選後の「初動」を誤った立民の野田執行部/大濱崎卓真と「グリーン・シップ」社が参院選大阪選挙区にも大胆な情勢予想記事を出してきた

 大浜崎卓真が「グリーン・シップ社」を使って出している参院選情勢調査だが、立民参院議員の塩村文夏など「浮き足立って」いるように見える。

 

 

 下記が全文。

 

世論調査参院選東京は、自民の武見氏がトップで、共産、公明が堅く、れいわ、国民民主も2議席が当選圏内。ここでもう定数6が埋まります。

残りの辞職した任期が半分の3年枠の合併選挙の枠を最後(終盤・これは前回の展開や我が組織の特性として予想)は立民が争う展開になりそうで…。共産に流れている立民支持層を取り戻せるかは大切な鍵かと思います。

どの政党、候補もみんな全力で頑張りましょう。

 

 立民の票が共産に流れているなどという話は聞いたこともない。私が知っているのは、昨年の衆院選で立民に投票したという人の1割くらいが参院選では民民に投票するといっているという朝日の郵送世論調査の結果だけだ。

 

www.asahi.com

 

 今回はグラフのスクリーンショットを貼る。グラフは無料だ。

 

 

 ご覧の通り、立民支持層が共産に流れている線など確認できない一方、立民から民民には太い流出の線が見られる。民民への流出量がもっとも多いのは立民であり、分母が立民よりずっと大きい自民と比較しても、立民から民民への流出の線は少なくとも自民からと同じくらい太い。民民への流出率でいえば立民は維新とほぼ並んで最多だ。だから立民がやらなければならないことは、民民に流出した票を取り戻すことだ。それしかない。もちろん、だからといって民民の「減税」を立民が後追いするのは最悪の選択肢だが、今の立民がやっているのはまさにそれだ。

 現在の立民の不振について、私は昨年の衆院選の時というよりも、むしろ衆院選後の「オールドメディア」の報道及びネットで議論の焦点になった民民の「減税」のアピールを立民の野田佳彦執行部が甘く見て、それへの対策をろくに打たなかったことが原因だとみている。それが今日の立民の窮状を招いた。早い段階で「消費税減税」の対案である「給付付き税額控除」を野田執行部が強く打ち出さなかったからこんなことになった。執行部は衆院選後の「初動」を誤ったのである。野田には「勝って兜の緒を締める」ことができなかった。やはり「野ダメはドボン」だったのかもしれない。

 なぜこんなことになったかというと、野田佳彦自身が今なお松下政経塾で叩き込まれた「民のかまど」信者であって、それが証拠に今でも何かにつけて「民のかまど」の神話を持ち出すような思想信条の持ち主であること(つまり野田にとって基本的に「減税」は「善」なのである)、及びそんな野田に対して立民支持層内でたいした批判が起きなかったことが原因だったと私はみている。党内政局の最大の責任者といえる江田憲司に対しても、今回の政局に至る直前まで立民支持層は非常に甘かった。弊ブログは昨年の立民代表選で江田が吉田晴美と政策協定を結んだ時からこれを危惧して、4人の候補者の中から吉田を選ぶわけにはいかないと書いた。そんな私には立民の現状は「言わんこっちゃない」としか思えない。しばしば書くことだが、「リアル民主集中制」という、一部の人たちがいわゆる「市民様」に対して用いる言葉は立民支持層にこそよく当てはまっていると考える。そういえばどっかの自民党国会議員も「批判なき政治」とか言っていた。今や政界全体、それに政局に関するネットの議論全体が、「身内に対する批判をタブーとする」お寒い状況になっている。

 直近では辻元清美が「責任減税」などと言い出した。この人の政局センスの悪さがまた出た。かつて社民党が連立から離脱する時に前原誠司と抱き合ったり(2010年)、小池百合子の人気絶頂の頃に小池と対談して意気投合をしたりした(2016年)ことが苦々しく思い出される。そうそう、2022年参院選に出馬して、立民の維新に対する批判路線を後退させたことも良くなかった。案の定というべきか辻元はネットで猛烈な批判を浴びている。ああいうふうにしてバスを待つ列に割り込むつもりかと私も呆れた。

 塩村議員の件に戻ると、同議員がXに書いた

自民の武見氏がトップで、共産、公明が堅く、れいわ、国民民主も2議席が当選圏内。ここでもう定数6が埋まります。

というのは、大濱崎の記事には反映されなかった「グリーン・シップ」社の生データがそうなっているらしいことを示唆するが、「立民の票が共産に流れている」というのも、その生データ由来のものかもしれない。というか多分そうだろう。

 しかしその「グリーン・シップ社」の調査についてこんなXがポストされていた。

 

 

 なるほど。しかし上記Xをよく見ると、「情勢の調査は電話」とある。だから「グリーン・シップ」社の情勢調査も「当たらずといえども遠からず」かもしれない。それにしても、いかにも大濱崎が好みそうな調査結果だなと、その点には感心した(もちろん皮肉である)。

 

 

gs-research.jp

 

 引用はしない。しかし情報源を主にネットに頼る層の支持率は民民がトップで、以下自民、新選組と続くという現象は朝日の郵送世論調査にも表れている。

 かつて、ある年齢層以下の人たちに「批判=悪」という固定観念が刷り込まれたのと同じように、現在では「減税=善」という固定観念が刷り込まれようとしているのだろうか。

 だとすると、非常に厄介な事態だ。

 弊ブログはもちろん、この流れに全力で抵抗する。

 なお、大濱崎卓真と「グリーン・シップ」社は、参院選大阪選挙区についても極端な情勢調査結果を出してきた。民民の候補者が誰になろうが民民の候補が当選確実というのである。以下にリンクを示して引用する。

 

news.yahoo.co.jp

 

【情勢分析】参院選大阪、国民が議席獲得見込みで最後の4議席目は大乱戦へ

大濱崎卓真

5/7(水) 9:01

 

今夏の参議院議員選挙まで残り2ヶ月を切りました。特に筆者が注目している選挙区について、独自調査をもとに選挙区の構図図式と情勢について分析した記事をお送りいたします。

 

昨日の東京都選挙区に引き続き、今回は、大阪府選挙区です。改選定数は「4」と関西最大の選挙区です。過去2回は、いずれも維新2議席と自民1議席、公明1議席で分かち合ってきましたが、今回は国民民主党の躍進にくわえ、維新の退潮、れいわの支持拡大などもあり、状況に変化がありそうです。筆者は、世論調査会社グリーン・シップが4月27日に行った電話調査(N=1,258、うち固定512・携帯746)データの提供を受け、情勢を分析をしました。

 

維新は前回よりやや苦戦も、最後は底力を出せるかどうか

 

維新は党内予備選を経て新たな候補者として岡崎太氏、佐々木理江氏を擁立しました。維新支持者のうち岡崎氏は3割強、佐々木氏は2割を固めており、当選圏が射程に入っていますが、無党派層の支持は前回ほど広がっておらず、今後の課題となるとみられます。維新は大阪府において地方議員を含む特別党員が多く、独自の選挙態勢を組めることが特徴です。これまでも選挙戦中盤から終盤にかけて「大阪維新の会」としての選挙戦を展開して突き抜けてきた過去があり、最終的には底力で無党派層を巻き込めるかどうかが鍵となります。維新としては万博効果を期待するところもあるとみられ、万博に対する有権者の評価も一つのバロメーターになるとみられます。

 

自民党太田房江氏が議席を守り切れるか

 

自民党は、公認候補予定者を発表できていません。今日までに他党で出馬経験のある元職や、比例代表選出議員の大阪府選挙区転出などが検討されましたが、現時点においては現職の太田房江氏が再度挑戦するものとみられます。支持者が高齢化していることにくわえ、自民党支持者の一部が国民民主党候補への支持に傾きつつあることから、まずは職域支部や地域支部といった組織との連携による票固めが課題になります。

 

常勝関西の公明党は、衆院選ショックを乗り切れるか

 

公明党の杉久武氏は、公明党支持者を固めきっています。今回は国民民主党候補の躍進が見込まれるなか、投票率が仮に上がった場合には、当落線上の最後の議席を維新の2議席目と争うことが想定され、陣営の引き締めはこれまで以上のものになります。浮動票の獲得が期待できる展開でもないなか、組織選挙でどこまで集票力を死守できるかに注目です。仮に議席を失うこととなれば、まだ定数3であった1998年以降初めてのこととなり、衆院選ショックに続き、常勝関西の看板に関わる問題となるでしょう。

 

候補者が決まらぬ国民、それでも大きくリード

 

国民民主党は、一時的に元日本維新の会足立康史氏の擁立が検討されていましたが、現時点において公認候補予定者を発表できていません。それでも情勢調査では「国民民主党の公認候補」がリードしており、当選圏内とみられます。国民民主党支持者のほとんどにくわえ、まだ候補者が決まっていないこの段階でも、無党派層にくわえ、自民党支持者や日本維新の会支持者の一部からも支持を集めており、期待の高さが表れています。全世代で支持を広げていますが、他の都道府県と比べて男女差が大きくついていないのも特徴で、無党派層が維新から国民へ大きくスイッチしている現象が調査からは読み取れます。

 

共産や立憲、れいわも最後の議席を狙う展開に

 

共産・清水氏や、立憲・橋口氏も当落線上で争う展開とみられ、中盤から終盤にかけての組織力、集票力が試されます。れいわ新選組も公認候補者を擁立したことから、内閣不支持の票が共産・立憲・れいわに大きく割れる展開となり、世代毎に投票傾向に変化が出るとみられます。仮に共産・立憲・れいわの革新勢力が拮抗する場合には、4議席のなかに食い込むことは難しくなるとみられますが、バランスが崩れた場合には、最後の1議席にいずれかの政党公認候補が絡む展開もまだ十分に考えられます。

 

調査会社:グリーン・シップ
調査日:2025年 4月27日
調査手法:電話調査(RDD方式)
サンプル: N=1,258(固定512・携帯746)

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ba69ff455dc346f8faf36566473b6f65ba8e758d

 

 上記引用文の最後の部分は実に「味わい深い」。

 共産・立民・新選組を「革新勢力」と表現するあたりに大濱崎の立ち位置がよく表れているし、その大濱崎は、この3党の支持が拮抗するようなら3候補のいずれにもチャンスはないが、3人の中から抜け出す候補が現れたらその候補にも4位争いで誰かを食って逆転勝利を収める可能性があるという見立てているのだろう。

 普通なら、そうなる可能性があるのは新選組の候補だろうと思われる。というかそれしか可能性がないのでは?

 もちろんそれはグリーン・シップ社の情勢調査結果が信頼できると仮定した場合の話だ。

 なお上記の情勢調査も電話調査によることが明記されている。