kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山尾志桜里に対しては民民支持者以外よりも、自民党安倍派に親和性の強い民民の新規ボリューム層がもっぱら批判しているのではないか

 少し前に山尾志桜里に関する非公開希望のコメをいただいたことがあって、その方の見立てを「超意訳」式に書くと(なにぶん鍵コメ希望だったので)、山尾は政治的には右でも左でもないが、元検察官という職歴からくる考え方とか人間のありかたみたいなものが(権威主義と言っても良いのだろうか)左派やリベラルに警戒心を抱かせるのだろうとのことだった。

 私は山尾が民主党内では前原誠司に近い(ブログ『日本がアブナイ!』の運営者であるmewさんの表現を借りれば「前原の秘蔵っ子」)ことを知って以来13年間アンチだが、愛知県での山尾の支持層は結構リベラルで、立民入りの経緯についても、私は山尾が当時上り調子だった立民の人気を当て込んだものだろうと思っていたのだけれども、支持層が立民入りを求めた経緯があったらしい。つまり山尾の立民入りはボトムアップの運動の結果だという。そういう経緯を知ると、山尾にはリベラルや左派には「右寄り」だと嫌われる一方、「右」の人たち、特に安倍派支持だったのが石破茂やその前の岸田文雄を嫌って民民支持に流れ込んだ人たちから見ると、山尾が「左翼」として嫌われるのは当然なのかもしれない。

 なお、山尾は前原誠司枝野幸男が争った2017年の民進党代表選では前原に投票している。だからこそ前原新執行部における山尾の処遇をめぐって民進党内で政局が起き、それが安倍晋三衆院解散前倒しを招いた。この年の衆院選で旧立憲民主党(旧立民)が結党人気で躍進したことが民主・民進系野党の流れを変え、2021年衆院選に新立民が負けるまでの期間は、枝野幸男自身は「保守本流」を自認する(実際のその通りの人なのだと私も思う)人であるにも関わらずリベラル系が主導権を握っていた。しかしその期間から保守系玉木雄一郎をはじめとする民民の各政治家や前原誠司らのほか、立民では泉健太*1野田佳彦小沢一郎ら)の巻き返しが進み、現在は「希望の党」騒動以前の保守派主導の情勢に戻ったと私はみている。それに合わせるかのように、旧立民に入った山尾は2020年のの新立民、新民民への民主系の再編劇において、支持層よりも山尾自身の体質に合うと思われる新民民を選んだ。しかし山尾は新民民の将来性に見切りをつけたのか、2021年衆院選には立候補しなかった。あるいは出馬しても勝てる見込みがなかったからなのか、そこらへんは愛知の政局に疎い私にはわからない。

 それが民民人気が急騰したら民民の国会議員に戻りたくなった。山尾が考えたのはそんなところではないか。

 しかし山尾は4年間の流れの変化を見誤っていた。かつての新民民のコア層は昨年の衆院選の前までは新立民のコア層よりは保守寄りながら自民党安倍派などよりはずっとリベラルだったと思われるが、昨年の衆院選後のボリューム層は従前のコア層よりはずっと自民党安倍派寄りだ。山尾は彼らによって「右からの批判」を受けているのが現状ではないだろうか。

 この点で私の心証は某軍師氏とは大いに異なる。

 

 

 私はそうは思わない。上記Xのリンク先は東大の工学系の学者が書いたものではあるが学問的価値は全くなく*2、遊びで分析してみたらたまたま著者の主観と合致する結果が出たから記事にしてみた、という程度のものだろう。

 鍵を握るのは民民支持層の8割を占めるボリューム層だ。昨日も書いたように新選組でも似たようなボリューム層がおよそ3分の2を占めるが、彼らには「煽動されやすい」傾向があるように思われる。山尾は自分が民民から離れていた3年半の間、特に昨年の衆院選前後以降に急膨張した民民支持層の、かつてとは大きく異なる性格をよく認識していなかったのではないだろうか。

 それにつけこんでいるのが、民民の党内人事を自分の望むように動かしたいという野望を持つ安積明子のような人間である。いや、民民の党内にもその手の人物がいる。たとえば昨年の衆院東京15区補選で故高橋茉莉氏の公認予定を覆した中心人物ではないかと私が疑っている民民江東区議の二瓶文隆のような人士である。

 非常に悪いことに、自らが一度は認めた高橋氏のような人ばかりではなく、かつての盟友だった山尾志桜里などよりも「ボリューム層」だとか安積や二瓶のような「声の大きい人」たちの意見に与してしまう性質というか悪癖が玉木雄一郎にはある。

 下記はレバ子氏のXのタイムラインから拾った。

 

 

 この人が昔からの民主・民進系政党の支持者かどうかは知らない。私なんかは「空気を読め」という5文字を見ただけで、私とは交わりを持ちようがない人だと思うばかりだ。実に嫌なポストである。

 

 

 

 このスレをレバ子氏が批判した。

 

 

 軍畑先輩がもっぱら「市民様」批判にばかり用いている「セルフ民主集中制」が(新規ボリューム層を含む)民民支持党にも実によく当てはまっているということだ。もちろん同じ体質は新立民支持層にも強烈にあるが。

 

 

 玉木雄一郎は既に昨年の衆院東京15区補選前にそれをやった前歴がある。

 玉木は山尾や須藤元気らの擁立を決めた時点で腹をくくらなければならないのに、それができないかのようだ。

 東京都議選まであと半月、参院選はそのさらに1か月後に迫っていてあまり時間がない。このような短時間だったら、いかに腰の定まらない玉木でも逃げ切ってしまうだろうと私は予想していたが、そうならない目も少しはあるのかもしれない。

*1:泉健太は政治家としての出発点こそ旧社会党支持のリベラル系だったが、長年京都の比共産系の風土になじんだ結果保守系に転じたとみるべきだろう。

*2:Xの傾向をたかが数日間とりあげて分析しただけであって、無作為抽出の世論調査からはかけ離れているばかりか、著者自身が「そもそもSNSの状況だけでは真の支持率が分かるというものでもありませんが」などと逃げを打っている。「理系学者の暇つぶし」の域を超えるものでは全くない。