民民というか玉木分派の山尾志桜里参院選比例区公認予定取り消しの件だが、玉木には前科があるからやるんじゃないか、でもやったらダメージ大きいからやっぱりやらないかなあと、どちらになるかを注目していたが、やっぱりやった。
「前科」というのはもちろん昨年の衆院東京15区補選で、候補予定者が決まらない立民を尻目に先手を打って候補予定者に内定したはずの高橋茉莉氏の公認予定を取り消した一件だ。あの件は党内から「生活保護の不正受給歴があるのではないか」とのクレームがついて(熱心に動いたのは江東区議の二瓶文隆ではないかと私は疑っている)、玉木がその意見を容れた判断だった。高橋氏自身は不正受給を否定していたが、立花孝志がデマを拡散していた。その立花の狙い通りになったが、高橋氏が自死し、その後兵庫県で繰り返された悲劇の先駆けとなった。
私は東京15区(江東区)民だから故高橋氏の件は忘れようがないが、今回の件から高橋氏の件を思い出したとするXが多数発信された。たとえば下記江川紹子氏のX。
これはないのでは⁉️擁立しておいてネット上で反対論が広がると切り捨て。過去には、その末に命を絶った女性元候補者もいた。今回のことも酷すぎる。あんまりでしょう →国民・玉木氏 山尾氏の公認見送り「私にも責任」「対応遅かった」(毎日新聞) https://t.co/XeGBQdTCmH
— Shoko Egawa (@amneris84) 2025年6月11日
高橋氏の件だけでも玉木は万死に値すると思うが、その玉木がまたやらかした。
少し前から、玉木が山尾の公認予定を取り消すのではないかとの観測が流れていた。たとえば玉木と同じ右翼の小林よしのりがそれを察知していた。
2025.6.7 16:30
山尾しおりさんは来なくていい
明日の「山尾しおり応援DOJO」に山尾さんは出ない方がいい。
出ると、反愛子天皇の玉木雄一郎から、公認取り消しの
処分にされる。
山尾さんは来なくていいです。ただし、ゴー宣DOJOとしては、変わらず、全力で
山尾さんを応援します。
すでにDOJOサポーターは応援活動を開始しました。
明日の「山尾しおり応援DOJO」は、山尾さんは欠席、
わし、泉美木蘭さん、茅根ゴーの3人で開催します。もちろん、この事態になった理由は徹底的に説明します。
マスコミもぜひ取材に来てください。
今後の政局を占う重大なイベントになるでしょう。
元祖極右の小林よしのりも今年で72歳か。その小林に熱烈に応援される山尾という点に山尾の立ち位置が表れていると思うが、民民での山尾の処遇は小林が予想あるいは危惧した通りになった。
「はてなID」を取得するや「はてな」へのかかわりが一気に活性化されたかの感があるPontarou0608さんからいただいたコメントを2件紹介する。
民民が山尾(菅野)志桜里氏の公認を取り消しましたね。山尾氏については昨日述べたこと以上のことはありませんが、彼女をあっさりと切り捨てた玉木氏の冷酷非情さには開いた口が塞がらないです。こんな人に率いられている政党がまともであるわけがない。ブームに乗っかってこの党から出馬を決めた候補者の動向にも注目ですね。
仰る通り、山尾は左派・リベラルから見ると「右」だと私も思うというか2012年以降ずっとそういう認識なのですが、山尾自身は会見で「改憲やスパイ防止法は『右』の政策ではない」と言ったとのことです(私は視聴していません)。これは山尾自身が自分を「リベラル」だとの自己規定していなければ出てこない言葉でしょう。でもその自己規定はおそらく検察官という保守派が圧倒的に多いであろう世界においての相対的な山尾の位置取りに過ぎないのではないかと思います。
それと同時に、やはり山尾は民民の支持層の劇的な変化に、記者会見を開いた時点に至るまで気づいていなかったのではないでしょうか。だから「改憲やスパイ防止法は『右』の政策ではない」と言った。この発言に対しては左やリベラルが反発するのも当然ですが、そもそも山尾自身が「リベラル」と自己規定していることに対して、今や民民支持層の8割を占めるに至った「保守」(というより実際には「右翼」ないし「極右」)層が「何が『右の政策』だよ、この左翼め」と猛反発したのだと思います。
それで玉木は山尾を切ることになった。もちろん外形的には「冷酷非情」そのものですが、そもそも玉木の冷酷非情さに関しては故高橋茉莉氏というもっとずっとひどい例があったと東京15区民の私は思います。あれだけでも玉木は万死に値すると私は思うのに、あろうことか国政選挙で比例代表限定ではありますが野党第一党も狙える勢いになったり、次期総理大臣候補として名前を挙げられる事態に至りました。このことに私は強い衝撃を受け、現在は本を読む気にもなかなかなれないほどの状態です。
その異常な異常な状態にやっと一撃が加えられたのが現在の情勢だろうと思います。
玉木と民民のみならず、他のいくつかの政党でも権威主義的な指導者あるいは執行部にコア支持層が付き従い、その結果「組織対個人」の対立構図において、コア支持層が組織の構成員あるいは元構成員への強烈なパワハラを行っている図式があちこちで見られます。
この現状を現時点でもっとも強く批判しているのがレバ子氏だと私は思います。氏のアカは複数人が運営しているものの特に活性の高い発信者は1人の女性で、その方の個性が特に強く出ているアカだと私は認識しています。下記に氏のXをいくつかリンクします。まず山尾公認取り消し問題に絡めて3件。
不義理を繰り返した人が組織の不義理で失脚する事は因果応報ですが、だからと言って組織の不義理が無罪放免になるわけではないです。今後嫌いな人間はネット世論を煽れば、組織から追放できるという前例を作ろうとするなら、はっきり言います。そういう権威主義に逃げたりはしない。甘えもしない。 pic.twitter.com/eT4kSZaZhT
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月11日
悪貨が良貨を駆逐する日本政界において、現在求められているのは公共の信頼を取り戻し、行政は全体の奉仕者である事を宣言する勢力が求められます。社会はある。それは個々の人々が尊重されるべき。社会は一定の条件に当てはまる人が報われるものではないのです。私は優生思想に逃げたりはしない。 pic.twitter.com/7TFnZUaECu
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月11日
はだかの王様は権威という鎧を着れば一方的に人を処罰できる。それはもはや排外主義以前の問題なのですよ。排外が達成された後次の敵を探し出すでしょう。あなたが「国家の敵」にならない保障はあなたにはなく、はだかの王様が決定する。問われているのは良識なのですよ。明日も頑張ります。 pic.twitter.com/T6t5zLNn2n
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月11日
下記は上記Xの数時間前のポスト。
日本共産党のもう一部になってしまったかもしれない心ある党員は現在の国民民主党をよく見ておくべき。共産党の除名システムは周りからこういう風に見られていたのですよ。玉木雄一郎、志位和夫らボナパルティスト、スターリニストは打倒されないといけない。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月11日
三重県津市における共産党の事例にも私は恐怖を感じます。私には「組織対個人」の対立構図において基本的に「個人」の側に立つことをデフォルトとする考え始める思考様式がありますから、前記の対立構図においては、まず離党した市議の立場から考え始めます。そうするとXから観測される現状に対して強い恐怖を感じずにはいられません。これと似た例として思い浮かぶのは今回の民民山尾騒動ではなく、昨年の衆院東京15区補選における民民の高橋茉莉氏公認予定事件とその後の経緯です。今回の津市の件は「除名」ではありませんが、今なお「地方選においては」共産党候補に投票する可能性を残している私のような人間にも、共産党の除名や除籍や離党をめぐるあり方は昨年春の民民と高橋氏の一件と同じに見えるということです。「反共」と呼ぶなら呼べ。恐怖は感情ですから、共産党執行部に付き従う人たちの理屈が私の感情を変えることはありません。
そして、レバ子氏は取り上げていませんが、新選組における岩手県の町議の件も、こうした民民や共産の事例と同じではないかと私は強く疑います。だからこそ同党の以前からのコア支持層だったいくつかのXアカが新選組執行部(もちろん本丸は山本太郎)を強く批判しているのではないかと思います。果たしてあれは「狂言」なのか。
下記2件は昨日発信されたX。
民主主義の主体において民族を重視するのか、宗教を重視するのかは個人の自由でしょう。私は社会を重視するというだけです。そしてすでにこの国は君主は存在しないのです。かつての名君は大河ドラマとなり得ますが、主権はすでに市民にある。名君のご威光に頼る時代はすでに終焉しています。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月10日
上記のXは特に良い。そう、「主権はすでに市民にある」なずなのです。「名君のご威光に頼る時代はすでに終焉してい」るはずなのです。でも民民支持層や共産支持層や新選組支持層の世界観はそうはなっていない。いや、立民支持層にしたって同じことだと思います。その度合いに多少差はあるかもしれませんが。
お釈迦様もキリストもムハンマドも神の名においてすべての市民は平等であると唱えたのですよ。そこには少なくとも差別は入りようがなかったのです。本来そうした時代を経て、市民生活の在り方も十分変化した時代において1人の英雄を望む姿勢はファン心理としては理解しますが有権者としては奇妙です。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年6月10日
ほんとその通りなんだよなあ。
今日の山尾(菅野)氏の会見を見て彼女は極右政治家であると私も認識しました。右でも左でもないと言った私よりブログ主さんの見立ての方が完全に正しかったです。
事実上の出馬会見ともいえる場の冒頭挨拶で、国益と安全保障、緊急事態条項創設等だけをとくに強調したことは重要な意味をもつことで、彼女の姿は故安倍元総理とも重なるものでした。彼女の本質が風見鶏の役人であるなら女性の権利保護や冤罪防止に向けた刑事司法改革などにも少しは言及はするはずだと思っていましたし、言及したとしても民民支持者の大きな不興を買うこともないだろうと考えていました。
彼女の語る憲法論は国権拡張を志向する改憲論でしかなく、人権はおろか立憲主義の精神とも無縁ではないかと身の凍る思いがしました。こうした人物が「政治家にしかできない憲法への関わり方がある」と語ることに警戒をする必要があります。
平和主義と立憲主義を破壊したあの安倍と対決していた彼女の姿を「まぶしく見て」しまった部分が私にあるのかもしれません。痛恨の思いです。