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田崎史郎、自民が高市早苗を新総裁に選ぶと、全野党が高市首相阻止で結束して自民が政権を失いかねないと指摘

 田崎史郎はいい読みをしているなと思った。デイリースポーツより。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

田崎史郎氏 自民が新総裁に選ぶと政権失いかねない人物 全野党が反対・結束で首相阻止する可能性指摘 「この人にしてしまうと危うい」で野党共闘

7/23(水) 11:34配信

 

 石破茂首相が23日午後に、麻生太郎氏、岸田文雄氏、菅義偉氏の首相経験者3人と会談する方向となっている。参院選大敗後に首相続投を表明したが、責任追及や退陣論が噴出。党則により自民国会議員と都道府県連の過半数による要求で総裁選が行われ、新総裁が選出される可能性も指摘されている。

 

 一方で自民が新総裁を選出しても、少数野党の状況では、自民新総裁が国会首班指名で首相に選出されない可能性も。

 

 21日のテレビ朝日「モーニングショー」に出演した政治評論家の田崎史郎氏は、総裁選となった場合として、小泉進次郎氏、高市早苗氏、小林鷹之氏、林芳正氏の名前が自民内で浮上していると説明した。「僕は果たして自民党高市さんを選ぶだろうかというふうに思ってます」との見方を示した。

 

 高市氏が自民総裁になった場合に「野党が結束する可能性がある」と指摘し「そこは自民党の人は考えるんじゃないか」と語った。

 

 現在の野党の状況ではひとつにまとまるのは難しいと指摘されていることを問われると、田崎氏は「(野党は)今の段階では共闘できないと思います」とする一方「自民党の総裁によっては、首相指名選挙で固まる可能性が若干あると思います」とした。「この人にしてしまうと、危うくなるんじゃないかという人を自民党が出してきた場合、結束する可能性が残っています」と指摘した。

 

(デイリースポーツより)

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/c7f67bd4a8f98ac526ae31b642ad08422fe514e4

 

 この記事はヤフコメでもネトウヨたちから大ブーイングを受けている。高市は他の候補と比べて民民や参政にとって協力しやすい相手じゃないか、田崎は何を言っているのかというわけだ。

 しかし、私は民民の玉木雄一郎や参政の神谷宗幣にとって一番出てきてもらいたくない人が高市であることは間違いないと思う。

 なぜなら、民民や参政は石破茂やその前の岸田文雄らに不満を募らせた故安倍晋三を慕う極右たちが支持層に流れ込んできたために党勢を急伸させた政党だからだ。高市なんかに自民党総裁になって総理大臣を目指されたら、自分たちの支持層が自民党に逆流しかねない。

 しかし参院選の結果によって、衆参とも自公は過半数を割り込んだ。だから高市総理を阻止するためだけに立民を中心とする他の野党と野合する案が現実味を帯びてくるというわけだ。

 幸い現時点ではまだ石破が総理総裁だ。自民党の故安倍に近い人たちが求める「フルススペックの総裁選の前倒し」など、前回自民党が下野した時にもやらなかったようなことが実現できるとは思えない。昨年秋の衆院選で安倍派が大量落選したことが物を言っているし、それに加えて仮に高市が選ばれたら野党が結束して自民党が政権を失いかねないリスクまであるとあっては、高市自民党総裁にはなる目はほぼないと考えるべきではないか。

 勘違いしやすいことだが、考え方が近い物同士がまとまれるかというと、決してそんなことはない。それどころか考え方が近い別々の組織ほど激しく対立しやすい関係はないのである。「社民主要打撃論」を例に挙げるまでもなく、あまりにも当たり前のことである。

 人間誰しも「自分ファースト」であるのと同じように、政党も例外なく「自党ファースト」であるということだ。

 田崎はいうまでもなく元時事通信の右翼評論家だが、この読みには感心した。